many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

九つの物語

2010-02-06 21:38:29 | 読んだ本
J・D・サリンジャー 中川敏訳 昭和52年集英社文庫版
きのうのつづき。寡作の作家、サリンジャーの自選短編集。
持ってるのは昭和61年の5刷なんだけど、「ライ麦畑でつかまえて」との読んだ前後関係はおぼえてない。
基本的に、あんまり面白いと思って読んでないんだな、私
これは、タイトルだけは何故か知っていた「バナナフィッシュに最適の日」を読んでみたくて、文庫本買って読んだんだと思うんだけど。
なんか、よくわかんない話だよねー
まあワケわかんない話を不条理だとか言って好んで読んでた時期もあるんだけど、キチガイとか神経を病んでるっぽい登場人物の話は、身につまされるような気がして、あまり面白くっつーか愉快に読めないんだよねー、どういうわけか。
収録作
「バナナフィッシュに最適の日」
「コネチカットのよろめき叔父さん」
「対エスキモー戦まぢか」
「笑い男」
「小舟のところで」
「エズメのために‐愛と惨めさをこめて」
「愛らしき口もと目はみどり」
「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」
「テディー」
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ライ麦畑でつかまえて

2010-02-05 21:32:46 | 読んだ本
J.D.サリンジャー 野崎孝訳 1984年 白水uブックス版
きのうまでとは何の関係もなく。
サリンジャーが亡くなったんで、たしか昔読んだはずって、「The catcher in the rye」を探しだしてきた。
持ってるのは1987年の20刷、大学の生協のカバーもかかってるし、学生んとき読んだんでしょう。
あんまり記憶ないんだけど 繰り返し読んだりしてないしね。正直、そんなに面白いとは思わない。「トム・ソーヤーの冒険」のほうがはるかに面白い(関係ねーか)。
1951年に出版。以来、ずっと青春小説の傑作といわれているみたいですが。
50年経っても評価が高いままの小説ってのは、あるにはあるんだけど、若者を描いたもので、それが変わらない地位を占めてるってのは、なかなかできるもんぢゃないと思います。
ちなみに、この邦題が、おなじみというか、定番というか、傑作として有名なようですが、私としては、このタイトルのおかげで、作品の存在とその高評価を知っていながら、長いこと手に取らずにいたようなところがあります。
なんか、女の子が「私のこと、つかまえてね」って草原をキャッキャ笑いながら走ってるような、大甘なラブストーリーみたいなイメージがあるぢゃないですか、ない?
読むまで、「ライ麦畑の捕まえ手」のことだなんて、全然知らんかった。
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漂流教室とか

2010-02-04 20:13:36 | マンガ
“終末とハルマゲドンのマンガ史”のつながりで。
きのうの星野之宣と同じように、けっこう好きで、持ってたのに、引っ越し機会に売っちゃったマンガのつづき。

ひとつは、梅図かずおの『漂流教室』
未来にタイムスリップしちゃった子供たちの、有名な話。
連載は1972年から、コミックスは1974年発行らしいんだけど、こどものとき読んで、ペストの出てくるくだりが怖くて怖くて、読めなくなっちゃった記憶があります。
ペストっていうと、世界史なんかよりも、このマンガがすぐ思い浮かびますね、いまだに。
で、何年か前に、文庫がでたときに揃いで買って、一気に全部読んだんだけど、やっぱ怖いし気持ち悪かったです。
ペストんとこもそうだし、SF的な怪物の出現もそうなんだけど、いちばん怖いのは、飢餓状態におかれた子供たちの行動ですね。
漂流教室 (1) (小学館文庫)
楳図 かずお
小学館

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もうひとつは、横山光輝の『バビル二世』
これは、こどものころテレビアニメを見てて、いまだに主題歌うたえるくらいおぼえてるんですが、原作は全然読んだことなかったんで、何年か前に文庫の揃いを買って読みました。
バビル2世とヨミの超能力バトルについては、『「世界征服」は可能か?』(2007年・岡田斗司夫)のなかに“ヨミさま人生すごろく”(爆)というページがあって、それに詳しい。
悪の組織が作られていて、手下いっぱいいるんだけど、バビル2世と互角に戦えるのは、結局ヨミ本人だけ。なので、なんかっつーと「ヨミさま、大変です、起きてください」とか叩き起こされちゃって、戦いを繰り返していくうちに、心身ともに擦り減ってボロボロになっていくという、冷静に読むと寂しい展開。
こうしてみると、ロプロス・ポセイドン・ロデムという3つのしもべを有している主人公バビル2世のほうが、多勢に無勢(←ヨミは結局自分ひとりしか頼りにならないから)で圧倒的有利、そんなヒーローありか?って気がしないでもない
バビル2世 (1) (秋田文庫)
横山 光輝
秋田書店

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宗像教授伝奇考

2010-02-03 19:39:25 | マンガ
宗像教授伝奇考【特別版】 星野之宣 2002年 潮出版社
こないだのつづき。星野之宣っていうと、SFってイメージがあったんだけど、あるとき(1998か99年ころだったかな?)このシリーズをみつけて、面白くて読むようになりました。
主人公の宗像教授は民俗学者であって、歴史学者とも考古学者ともちょっと違いますが、諸星大二郎の稗田シリーズが好きな私は、いずれにせよ古代の謎解き、新たな大胆な解釈とかが出てくる物語は大好きです。
で、この特別版には、巻末に付録として、星野・諸星両氏のスペシャル対談が掲載されています。
この単行本の収録作は、「龍神都市(前後編)」「蛇神融合」「土の女」「マレビトの仮面」
巻末に、シリーズの作品紹介(物語の舞台や関係する伝説のリスト)があるんですが、それを見るにつけ、これに先立つシリーズ6巻の単行本を持ってたのに、2001年の引越しんときに全部売っちゃったのを後悔してます。
買い直すのもシャクだけど、文庫でも買い直そうか思案中。
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雪もたいしたことなかったので、乗馬

2010-02-02 17:55:04 | 馬が好き
ゆうべの天気予報、翌朝には関東平野部でも積雪ってことだった。
どうでもいいけど、台風とかは、東京に来ると必要以上に報道が大騒ぎするってことは、関西や北海道に住んでみて、よくわかった。しかも、今回の雪なんか、最初からたいしたことないぞ~
で、東京よりもちょっと寒い茨城県だから、当然雪降るんだろうと思ってたんだが、詳しいひとにきくと、夜のうちから雨かミゾレになるから、積もったりしないって予測だった。
朝起きて、外みると、すこしは白いところもあるんだけど、普通の靴で歩ける程度だし、なんてことはない。
なので、予定どおり、乗馬に行くことにした。寒いんだけどね でも北海道に比べたら全然何でもないよ。

馬場には雪なんかないんだけど、いろいろ整備してるみたいなんで、ゆっくり始めることにして、1時間ほど開始を待った。馬房にいる馬たちと遊んでると退屈しない。
ひとが近づくと、フラヴォンがヘンな顔して迫ってくる。おかしいので撮っといた↓

さて、きょうはいつも使ってる馬場が整備にあてられてるみたいで、ふだん置いてる柵や障害も全部どけちゃってるんで、もうひとつの小さいほうの角馬場で乗ることにする。
ダンサーズナカヤマに騎乗。はじめて(←知らない馬にはじめて乗るのはうれしい)

ダンサーズナカヤマは、芦毛のサラブレッドで10歳、でも8歳の2008年7月まで競馬つかってた(最近そういう高齢の競走馬増えてる?)んで、乗馬としてのキャリアは1年半ってとこか(←油断できないかも)。

最初、先生が調馬索でなんぼか回して準備運動。見てると最初の左回りに比べて、あとからやった右回りのほうが、なんかヘン。回りかた安定してない感じがする。
でも、ヘンなこと言って自らアヤつけんのも嫌なんで黙ってたら、やっぱ乗るときになって「右手前、ヘタですから」と注意するように言われる。

馬場が凍ってないのはいいんだけど、グジャグジャのいわゆる不良馬場なんで、「きょうだけは落ちたくねーな」と思いつつ(こういうとき初めての馬だとちょっと不安)、いよいよ騎乗。
常歩から速歩へ。蹄跡キッチリまわろうと思ったら、水たまりがあったりして、隅角も一方の長辺なんかもドブドブの状態なので、真ん中へんで適当に(楕円っぽい)輪乗りすることにする。
はじめ2,3回、何を見たのか、パタパタッとする(やめてくれ、落ちたくない)。
何も変わったものもないけど、もしかしたら水たまりだらけの足元の何かが気に入らなかったのか。いつもの馬場ぢゃなくて、見慣れない場所での運動だから、ちょっとビビッてたのかも。
あとで聞いたら、ほかの馬がいると威嚇するとか強気そうな面もある一方、つまらないもの見て驚くこともあるとのこと。(…そういうことは、乗る前に言ってください

はい、速歩で輪乗り。なんかほっぽとくと、どんどん速くなっちゃう感じ。
なので、ときどき抑える、軽速歩で座ったときグッと抑える、スピード遅くなったらまたゆるす、その繰り返し。
そしたら、いちど常歩にして、また速歩を出す。そのときゆっくり速歩が出るように抑えた感じで速歩を出す。人間が急いで出そうとして、バンッて蹴っ飛ばしちゃダメ。馬をあわてさせないように、ゆっくり。
常歩におちる寸前まで抑えて速歩を続けるっていうのは、以前にもさんざやらされたことがあるんだけど、よいトレーニングになる。
でも、個人的にはあまり好きぢゃない、なんかジレッたくなっちゃうんで。ただ、あんまりおとなしい馬よりも、こうやって油断するとズンズン ズンズン進んぢゃう馬に乗ってやるほうが、反応を感じ取れるんで、やりがいあって少しは面白い。

では、いよいよ駈歩。ゆっくりした速歩からスムーズに駈歩を出す、ビュンって飛んでかないようにする。
意外と駈歩は順調、右手前も心配したほどの乗りにくさはない。
やっぱりときどきは、左回りで外にふくれたり、右回りで内に入ってきそうになったりするんで、そこんとこ気をつけてまわる。
そういうときに人間の右脚を使うんだが、「脚を使うときに後ろに引くな」と注意される。力入れようとすると無意識に引いちゃってるみたいなんで、腹帯のへんではたらきかけるように心掛ける。
駈歩で回ってるときに「ヒジが固い」と言われる、ヒジ関節を開閉するように意識して、馬の動きについていくように努める。
この馬はやっぱり右っ側がポイントみたいで、右にカベをつくるように意識して乗らざるをえないんだけど、「右の口とのコンタクトを失うな」と指摘される。
それでも、駈歩してるとき全般に、以前より自分の姿勢がよくなってるんぢゃないかって気はする。よく「からだ起こせ」とか「馬から離れろ」とか言われるんだけど、前よりは少し改良されていると自分では思う。身体を起こすと、ほんの数センチかもしれないけど、(おおげさにいうと)馬のうえで見えている景色が、ちょっと違う。以前が、自転車を力いれてこいでる(前傾のね!)姿勢だったとしたら、いまは車に乗ってバックミラーとか見ることができる状態(?)に近くなってきたと、自分では感じる。(関係ないけど、前かがみでハンドルにしがみつくように運転する格好は、隣で見てるとすごく怖いものですよね?

ということで、まあなんだかんだと修正を求められながらも、駈歩でぶっ飛んでったりせず、小さい巻乗りとかも入れながら回ることもできたんで、めでたしめでたし、そんなひどいことにならずに練習終了
寒い日は、馬の手入れも、汗かいたところだけタオルで拭いたりして終わりにするんだけど、なんかあちこちキタナイので、サッと洗ってやる。「車と同じで白いと汚れが目立つから、自分で買う・飼うなら白は無いな」などと、わけわかんないこと考えながら、リンゴをやる。リンゴはやっぱり好きみたいだ

そしたら、隣の馬房から顔出したフラヴォンが、リンゴやってるのに気づいて、物欲しそうな顔で見てたんで、しょうがないから、おすそわけ。
「乗ったあとにはごほうびにリンゴ」というキメを、私は作ってるつもりだが、馬の側から見れば、そんな因果関係は理解してるはずもなく、「なんで隣のやつがもらえるのに、俺がもらえない?」って悲しい気持ちになるだけだろうから、見つかっちゃったときはやることにしている。
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