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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

巨人-阪神論

2010-06-21 19:14:21 | 読んだ本
江川卓・掛布雅之 2010年4月 角川oneテーマ21新書
最近でた本で、ジャイアンツのエース江川とタイガースの4番掛布の対談。
ふたりは同い年で、プロ野球入るのは江川のほうが遅かったんだけど、江川が入った1979年から、江川が引退した1987年まで対決してます。ちなみに掛布は、翌1988年のシーズンが最後、15年間で選手生活を終えてます。
私はタイガースファンで、かつピッチャー江川のファンだったりするんで、手にとってみた。
生まれも育ちも関東なのに、なぜかものごころついたときからタイガースファンだった私ですが、野球ファンとして最も多感(?)な時期に、この二人の対決をみてます。
んー、でも、ただねー、掛布は、当時タイガースの主軸だったんで、もちろん打席に立てば応援してたんだけど、その後あんまり好きぢゃないんですよ。
ひとつは、掛布の現役生活晩年のころから、バッティングとかに関して、私は違う意見を持ち始めたんで、あの打ち方があまり良くないような気がしてきたってのがある。
もうひとつは、掛布が引退してから、いわゆる評論家になって、テレビの野球中継に解説として出てくるんだけど、はっきり言って、何を言ってんだかわかんない、ってのがある
技術的な解説ぬきで、「リズムが~」みたいな言い方が目についちゃって。
私は、基本的に、野球は運動なんだから、運動理論というか物理的法則というか、そういうもんが大事だと思ってるんで。
前の回のツーアウトから四球だしたから次の回の攻撃にどうとか、「ピンチのあとにチャンスあり」みたいな言説は、ただの後づけのコジツケにすぎないと思ってる。
流れがどうのとか、心理面がどうのとか、そういうの聞くと、簡単にいうと、「そんなんでキューバに勝てっかよ!?」と思っちゃうんである。(まあ、それは私の若いころ、国際大会で最後の最後には勝てなかった時代があるからで、WBCで日本が勝っちゃう今は、ちょっと違うのかもしれないけど。)
えーと、掛布の解説に対する感じ方はどうでもいいか。本書の感想を語れってか。
面白い一節があります、
江川に対する阪神のミーティングというのは、いつも一緒で、「高めのあのボールに手を出すな」と、この一点なんですよ。高めのストレート。そこのボールの見極めを、いかにするかということですよ。これは強烈に覚えているんだけど、そのミーティングが終わると監督の安藤統夫さんが僕を個人的に呼んで「でも、おまえは、その高めのボールを打ちたいんだろう?」と聞いてくる。「はい」と答えると、「おまえだけはそのボールを叩いて構わない」と言われるわけ。
チーム対チームぢゃなくて、阪神の4番が巨人のエースのウイニングショットを叩けば、それが勝負に勝つことだ、みたいなとこ、あったみたい。逆に投げるほうからいえば、敬遠しないで打ち取ることに価値があるみたいな。
そういうバックボーンがあると、スコアリングポジションにランナーがいても、カーブをさからわずにヒットするとかよりも、インハイの速球をライトに打ち返してホームランするのが、このゲームにおける自分の役目であり、勝負の分かれ目だみたいな思考になるってことなんだろう。
うーん、どうなんだろうな。
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ぞろぞろ(ZORO-ZORO)

2010-06-20 21:06:56 | マンガ
唐沢俊一+唐沢なをき 1999年 アスペクトコミックス
うーん、三日連続で唐沢商会つづきになってしまった。
というのも、きのうの『原子水母』のなかに「まんぎらい」とか落語ネタがあるのをみて、この単行本を思い出さずにはいられなかったんで。
でも、これは、かなり気に入ってるもの。全編、落語を題材としたマンガ。
でてくる落語、っつーか章立ては、「あくび指南」「夢語り」「饅頭こわい」「野ざらし」「掛取り万歳」「七福神」「もと犬」「だくだく」「粗忽の使者」「おかふい」「干物箱」「らくだ」「ぞろぞろ」「鉄拐」「死神・その他」「一人酒盛」。
巻末の「解説、のようなもの」で立川談之助が、「唐沢商会のギャグは「これはどうだ、こいつはわからんだろう!」と読者に勝負する手のものだ」なんて言ってますが、まあそのとおりで、しかもマニアックな落語のパロディーというかオマージュなんで、わかんないひとにはわかんないんぢゃないかと
ちなみに、これを連載していたのは「週刊漫画サンデーヴィクトリー増刊」という月刊誌だそうですが、私はこれを読んだことがありません。
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原子水母

2010-06-19 20:51:15 | マンガ
唐沢俊一作・唐沢なをき画 平成11年 幻冬舎文庫版
これ文庫で出たとき買ったんだけど、以来、唐沢商会がお気に入りになったんぢゃないかと記憶している。
何が面白いかと言われても困るが、いま改めてあとがきを見たら、唐沢なをきが「あらためて読み返しても、ものすごく頭が悪そうで、よい」って書いてあって、笑ってしまった。
そう、開き直ったような、頭の悪そうな笑わせ方が、おもしろいんだと思う。
原作者のほうは、トリビアいっぱい持ってる、ある意味物知りなんだけど、できあがったマンガは、あくまでナンセンスな設定が多いし。
巻末に、ふたりが自作解説をしているが、そこでパロディの元ネタを明かしてたりして、けっこう勉強になるなー、というより、苦労してるなーと思わされたりする
「ああ、この××が××が、ほんほん」というフレーズ、最高である
(わかんない人は読んでみることをお勧めしますが、バカバカしくても怒んないように。)

続編の「ぶんかの花園」、単行本で持ってたんだけど、見当たらない。売っちゃったのかな。だとしたら失敗だった。
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世界の猟奇ショー

2010-06-18 19:45:00 | マンガ
唐沢俊一+ソルボンヌK子 平成11年 幻冬舎文庫
タイトル、読んだとおり、「世界の料理ショー」の、パロディーである。
あとがきに、「世界の料理ショー」をまねた口調の文体があるんだけど、わかるひとにしかわかんない。
なかみは、タイトルのとおり、猟奇的事件とかのオンパレード。
昭和の時代の、奇怪な事件とかを紹介するエッセイ風のマンガで、しかも下ネタがらみが多い。

これの前編があって、それが『大猟奇』(平成10年幻冬舎文庫版)
これまた、猟奇的な話がいっぱいあります。
ただの殺人ぢゃなくて、死体切り刻んぢゃったり、場合によっては食っちゃったりって系です。
いまもヘンな犯罪とかははびこってるけど、昭和の時代ってムチャクチャで、それを報道する側にも規制がなかったんだなってとこが、またよかったりします。
裏表紙にいわく「グロをきわめた猟奇な話を集めに集めた悪趣味(バッドテイスト)マンガエッセイの決定版。鳥肌必至。心臓の弱い方にはお勧めできません。」…まあ、そんなとこだ。
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ついに購入しちゃった! 「世界の料理ショー」

2010-06-16 21:43:00 | CD・DVD・ビデオ
ちょっと前から、発売になったの知って、欲しいことは欲しいんだけど、やっぱ買おうかな?どうしようかな?としばらく迷ってたんだけど(意外と中途半端に小さい買い物で、かなり迷うことは多い、優柔不断だしね。でも、書籍だと何も考えずに買ったりするんだが。)、結局買っちゃいました。
『世界の料理ショー』もひとつオマケにってくらいの気合い。
子どものころ観たテレビ番組、おぼろげになっている面白かった記憶、それが今こうして目の前にDVDでよみがえる。
「ウルトラセブン」とか「レインボーマン」とか特撮ものも、買っちゃったけど(←けっこう子どもっぽい趣味)、今回がいちばん興奮したなぁ。

出演は、グラハム・カー
細かいデータは今まで知らなかったけど、制作はカナダ放送協会(CBC)、制作年は1968年~1971年。
日本での初放送は、1974年4月28日~1978年12月29日。やってたのは、当然「東京12チャンネル」だ!
(今思えば、私がこどものころ、東京12チャンネルは、いい仕事してたなー)

観てた記憶はあるんだけど、細かいとこはおぼえてない。とにかく面白かったことだけ、憶えてる。
例によって、買っちゃっただけで安心して、しばらく観ないで置いてたんだけど、ようやく昨日、1話を観ました。
記憶なんていい加減なもので、1時間番組かと思ってたら、30分番組でした。
DVDには全52話が8枚組で収録されてます。うーん、週に一度みることにしようかな
あー、そしたら一年間くらい、楽しめる。

知らないひとのために、一応ことわっておくと、番組のなかみは、当然、料理なんだけど、マジメな料理番組とは違う。
公開番組で、セットのキッチンがあるんだけど、そこで適当なことしゃべくりながら、いい加減な料理の作り方をして、いつの間にかできあがる。
それを、うまそうに食べるんだな、これが。番組の最後に、スタジオに来てる観客のなかから一人をテーブルに招いて食べさすんだけど、子供心にマジうらやましかった。

第一話は「ラム・カレー シンガポール風」でした。
コリアンダーとかクミンとか、スパイスを入れるんだけど、「小さじ1」とか言いつつ、計量スプーンなんか出しゃしない。やおらスパイスを手のひらにとって、パパッと入れる
おおこれだよ、このいー加減さ これが「世界の料理ショー」だってば
ああ、このあとも、どんな料理が出てくるのか。全部観るのが楽しみ
(料理のレシピがついてるけど、なんせいい加減な作り方なんで、そんなもの役に立たないってば
「おーい!スティーブ!」
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