The Beatles の来日公演から、もうすぐ40年(6/30~7/2)。それにちなんだ企画も多くあると聞く。当時私は、まだ小2で、ぼやっぁとびーとるずというグループが来たということを覚えている程度。もちろん、何が起こっているのかはわからなかった。
昨日、OAZOの丸善に行ったら、THE BEATLES in Japan 1966という写真集が山積みなっていた。来日の際、ビートルズ側のフォトグラファーとして同行したロバート・ウィテイカー氏の写真集だ。日本側のフォトグラファーとしては、当時新鋭の浅井慎平氏が抜擢されて、その写真集は、既に発売されている。
箱入り本なので、中を見ずに買ったが、開けてみたら初めて見る写真も多く、同行カメラマンならではの写真が多く収録されている。特にホテル内や楽屋裏で、思い思いに時間つぶしをしている様子が面白い。ロバート・ウィテイカー氏といえば、この年の初め、アメリカ発売のYesterday & Todayというアルバムジャケットで、ブッチャーカバーと称されるグロテスクな写真を撮ったことで有名。このアルバムは、即発禁となったが、一部が出回り、高値で取引されている。また、何の変哲もないトランクカバーにジャケットを差し替えた時、ブッチャーカバーの上に差し替えデザインを貼り付けただけのものが出回り(何と安直だったのだろう)、うまくトランクカバーをはがせたものは、これまた高値で、取引されている。
話は飛ぶが、この本には、おまけで、日本公演の際の生写真がついている。5回公演の内、7/2のもののようだ。JとPがおなじみのポーズで、コーラスをしている。これもなかなかよい。この至近距離から撮影が許されたのも、氏のみだった。リボルバーの裏ジャケの写真も、氏による来日中のビートルズの写真だった(驚異のアルバム、リボルバーのアセテート版が届いたのも来日中だったという)。
ビートルズは、当時、コンサート活動には、飽き飽きしていたのだが、この本によると、日本公演については(もしくは日本での滞在については)、心から楽しんでいたという。この後、マニラでとんでもない目にあって、その年の8月のアメリカ公演で、コンサート活動をやめてしまうのである。その後、ジョージはインドに行き、ジョンはYOKOと出会い、ビートルズは年末からサージャント・ペパーのアルバム作成にとりかかる。1966年の、ビートルズが大変身中の時の貴重な一こまである。
ちなみにこの本は、6000部限定だが、エディション・ナンバーが12でびっくりした。もしかするとあの山積みの中には、1/6000番もあったのかもしれない?