横浜税関は、クィーンの塔で有名で以前紹介したが、今回は、その一階にある横浜税関資料室に行った。名前はいかついが、展示はわかりやすくすっきり系だ。横浜税関の歴史から、密輸取締りの状況まで、わかりやすく展示されている。その密輸の手口にも、驚かされるが、面白かったのは税関の歴史の方。
文明開化というが、まさにこの税関は、日米修好通商条約が結ばれた翌年の1859年に神奈川運上所としてスタートし、その後の横浜の歴史(=日本の西洋化の歴史)をずぅっと見てきた。塔の高さを、キングの塔、ジャックの塔と競ったこともあるという説明も微笑ましい。名士が、税関長を代々務め、今も、宮城県、千葉県など、6県を管轄している。横浜港の拡大の様子もわかりやすく展示されている。
横浜開港までは、横浜は、小さな漁村に過ぎなかった。東海道の宿場も、神奈川(京浜急行神奈川駅付近)の次は保土ヶ谷、戸塚であり、横浜は宿場ではなかった。
ご愛嬌は、税関イメージキャラクターのカスタム君で、ただの犬のぬいぐるみのような姿をしている。たぶん、麻薬犬のイメージなのだろうが、姿も名前もかなり安易。いつからこのキャラクターが採用されたのかわからないが、お粗末といわれても仕方がない。予算をケチった結果だと思う。カスタム君は、税関資料室の前に鎮座してるので、興味のある方は、チェックしてみてね。
そういえば、シカゴのオヘア空港では、immigrationのところで、麻薬犬がうろちょろしていたが、日本では、あまり見ない。あの麻薬犬は、ダックスフンドのような姿をしていたと思うのだが。
うろちょろしてたら、最初の神奈川運上所は、今の神奈川県庁の場所にあったことを発見した(下の説名書きがあった)。