大野寺(おおのじ)は、枝垂れ桜で有名。当日も団体客が押し寄せていた。
元は、7世紀に役行者が開き、空海が、室生寺の西の大門と定めたという。
この白っぽい枝垂れ桜にまずため息がもれる。もしくは、団体客の嬌声があがる。しかし、見所は、それだけではない。
本堂は、小振り。
桜以外にも、この季節に合わせたように、様々な花々が咲き乱れているのだ。
ユキヤナギと桜。
八重桜も早くも満開?
モクレンも満開?
椿も満開?
見事だ。
何故か、紅葉も全開。
ただ、大野寺の一番の見所は、この鎌倉時代に彫られたという弥勒磨崖仏。後鳥羽上皇の勅願により造立された。大野寺からだと、宇陀川の向こう岸に彫られており、まさに彼岸の弥勒浄土に彫られた仏様である。とても優しい顔をしていらっしゃった。