かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

奈良・桜のある風景その9 聖林寺

2010年04月20日 | Nara ( Japan )
話を奈良に戻そう。



安倍文殊院から、メスリ山古墳に向かった。巨大な古墳だ。看板は見つからなかったが、回りが公園になっていて、ちょうど桜が奇麗だった。円墳部分が小山に、方墳部分が、果樹園になっていた。



そこからさらに奥(南)に入ると聖林寺(しょうりんじ)がある。藤原鎌足を弔うために712年に創建された。山の中にひっそりとたたずむ。



門も小振り。



門前からの眺めは、すばらしい。右手に三輪山。山辺の道、古墳群が見渡せる。特に、卑弥呼の墓と呼ばれる箸墓古墳がはっきり見える。



本堂の中には、ご本尊の子安延命地蔵菩薩がおわす。頭が妙に大きく、ユニークな感じ。元禄時代の作という。多くの仏像群が取り囲んでいる。

本寺の一番の目玉は、十一面観音菩薩様だ。本堂の上の観音堂に安置されている。天平時代の作と言われ、フェノロサにより、大御輪寺(大神神社の神宮寺)から、1868年に移された。量感のあるどっしりした造り。ご尊顔は、慈悲というよりは、やや厳しさを感じる。
近畿には、すばらし十一面観音菩薩様が多いが、今回の聖林寺訪問で、その中でも特に有名な、聖林寺、室生寺、向源寺の三尊を拝む機会を得たことになる。



さらに南に進むと、崇峻天皇陵がある。井沢氏の逆説の日本史でも、おおいに議論されているが、飛鳥時代の政変のキーとなる天皇でもある。この辺りが、初期大和朝廷の中心部であったことがわかる。


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