2日目の予定は、この辺までだったのだが、まだ時間がちょっとあったので、彦根城まで足を延ばすことにした。金沢に行く時、米原でよく乗り換えたのだが、そのちょっと南にある彦根に行くのは、初めて。
小振りながら、お城らしいお城だった。
これは、重要文化財に指定されている天秤櫓。両端に天秤を下げたように見えることから、この名がある。この手前の橋を渡らないと、城には入れない。大手門を移築したものとも言われるが、確証はない。石垣は、右が、越前の石工達による”牛蒡積み”で、左手は、後に積み替えた切り石の”落し積み”になっている。
天気も回復してきて、お城が雄姿を現した。
井伊家のお城として有名。ちょうど”井伊直弼と開国150年祭”を開催中だった。時間切れではいれなかったけど。
天主閣にも上ることができる。彦根の街の向こうに琵琶湖が広がる。すばらしい眺めだ。お殿様の気持ちを味わうことができる。
階下には、お侍さんが詰めている部屋や、矢や、鉄砲を打つ穴が公開されている。もちろんこの穴は外から見えないようになっている。
梁の様子もよく見える。この曲がった梁に、何か意味があるのだろうか。
国宝に指定しようという運動が行われていた。昔からのお城は、明治維新の際に、ほとんど壊されてしまったから、国宝に指定する価値は、あるように思ったが。
お城のすぐ外には、玄宮園、楽々園がある。楽々園は、修理中であり、見れなかった。彦根藩士の下屋敷だったところだそうだ。玄宮園も、水を抜いて修復中であったが、規模的にも、美しさも、かなりのものと思った。江戸初期の大名庭園。兼六園を思い出す。
玄宮園からは、お城が見えた。