某携帯会社の社長さんのMS氏の話を聞く機会があった。
日本で、数少ない、カリスマ的な存在。話だけ聞くと、夢想家のようだが、今までのすごい計算しつくされたような実績から見ると、天才的な経営者ということができるだろう。
多くの講演を聞いたが、トップとも言える印象深い話だった。
人を洗脳する力があるというか。だから、あれだけ多くの有能な人が、MSさんとともに、ビジネスを、こんなにも拡大したのだろう。
話は、まず日本のマクロ経済の話。
今、日本は、100年に一回の大転換期を迎えている。
日本の経済が、ここ20年停滞しているのは、誰でも知っているが、ここから、1%成長を続けられても、40年後の2050年には、日本のGDPは、世界8位になるという。仮に、3%成長が続けられるとすると、日本のGDPは、ブラジルに抜かれ、4位。それでもちょっとさびしい。
ただ、3%成長を続けられれば、一人当たりのGDP に直すと、世界トップになる。
ただ、この3%成長というのは、現実的には、ひじょうに難しい。これを、達成するには、経済のドラスティックな構造変換が必要。40年間で、現在のGDP500兆円を1200兆円に増やそうとする話だから、今まで通りのやり方で、達成できる訳はない。
そして、やり玉にあげるのが、TPPにも、まともに対応できない政府。現在の農業のGDPに占める比率は、2%。伸びしろもほとんどない。それを保護するために、TPPに参加できないということであれば、国賊だと声を荒上げる。
じゃあ、この夢のような3%成長を続けるのにはどうしたらいいか。成長産業に集中投資するしかない。では、成長産業は何か?情報産業だ。これは、統計でもはっきり出ている。何と論理的なことか。我田引水と、ご自分でも認めてはおられるが、まぎれもない事実だ。
ただ、情報産業に携わる日本人は、まだまた少ない。国民全体の大人事異動を実施し、生産年齢人口6000万人の内、1/3を、情報産業にシフトする必要があるという。それでも、絶対数では、中国、インドには、遠く及ばないのだが。
そして、電子立国から、IT立国へのパラダイムシフトを起こすのだ。
韓国のサムソンはすでに、シフトしている。
思えば、明治維新は、農業から工業への転換であった。そして、そのピークとなった1970年代は、工業の時代の最後。電子立国により、日本は世界の頂点に立った。それから、情報産業へのシフトを図るべきだったのだが、それは現実とならず、大きく遅れをとることになったという。
MS氏は、アップルのジョブズを、ダヴィンチに匹敵する歴史を変えた人になると考える。アップルへの復帰したジョブズは、まず工場を全部売却し、組み立て工業からの脱却を図った。
そして、原料費が100とすると、中国で加工して、103、台湾が部品を卸して105、アップルが売って145。最終的なアップルの取り分は、30というビジネスモデルを構築した。天才的だ。
このような革命を起こせば、全産業に情報革命を起こすことが可能という。IT立国だ。
この考え方が正しかったことは、今のSONYや、PANASONICと比較すれば明確だ。
MS氏の会社は、10年で、日本No1の会社になるのが夢という。もう夢ではないかもしれない。
メーカーさんには、悪いが、MS氏によれば、日本のメーカーに未来はない=海外でやるしかない。付加価値の低い産業は、労賃の安い国に到底かなわないのだ。組み立て業は、最早日本では成り立たない。
さらに、話は、300年後の未来へ進む。人間は、300億個の脳細胞を持っているという(内3%しか使われていないのだが)。脳細胞と、コンピューターの構造は極めて似ており、2進法の積み重ねという。
コンピューターの世界では、1,000ドルで、計算できる容量は、100年前に比べると、3500兆倍!になっている。まさに、情報ビッグバンだ。
そのペースで行くと、ワンチップに収まる半導体の数は、2018年に、人間の脳細胞の数と同じ、300奥個になり、2300年には、何と1垓の3乗になるという。10の60乗だ。1垓は、一兆×1億だから、それだけでも、気の遠くなるような数字だ。
産業革命が筋肉の革命とすれば、情報革命が、脳の革命とも言える。
300年後は、脳型コンピューターの時代になっているという。
脳は、学習型コンピューターだ。データ(知識)+アルゴリズム(知恵)を同時に獲得する。
そして、さらに脳に感情(ゴール)を持つことを許すか許さないかの是非が議論になるだろうという。コンピューターが、感情まで持つというと拒否反応を示す人が多いが(2001年宇宙の旅で、その世界を垣間見た)、MS氏は、肯定するという。その根拠は、感情を持つコンピューターは、今の人間とは比較にならないほどの、超知性を有しており、理不尽な、感情は持たないだろうということだ。
300年後には、平均寿命は、200歳になり、人口臓器、テレパシー型通信などが当たり前になていると予言する。今から、300年前を考えれば、十分ありうる話だ。当時、平均寿命は、今の半分だった。
そして、人類は、知的ロボットと共存する時代を迎える。非現実と思うことなかれ。300年前の産業革命の頃は、機械が人間の領域を奪うとして、機械を壊す運動さえ起こっていたのだ。今、機械と、人間は、見事に共存しているではないか。
では、30年後は、どうか。300年後に比べると、ずいぶん近いが、1チップに収まる半導体の数は、人間の脳細胞の数をすでに越えている(MS氏は、20年前にそれを計算したという!)。人間の脳の10万倍だ。すると、iphoneに5000億曲、新聞3億年分が入るようになるという。要するに無限大だ。
ということで、MS氏は、現在社長を務める会社の総資産を200兆円とし、世界のトップ10にしたいという。今まで、数々のミラクルを達成した、MS氏であるから、まんざら夢ではないように思える。
60歳になったら、事業は、継承し、今のアカデミーの校長先生を務めながら、趣味の絵を描くことが、40年前に建てた人生設計図という。着実に、ゴールに向かって歩んでいる。
今のMS氏の合言葉は、
Information Revolution!
日本で、数少ない、カリスマ的な存在。話だけ聞くと、夢想家のようだが、今までのすごい計算しつくされたような実績から見ると、天才的な経営者ということができるだろう。
多くの講演を聞いたが、トップとも言える印象深い話だった。
人を洗脳する力があるというか。だから、あれだけ多くの有能な人が、MSさんとともに、ビジネスを、こんなにも拡大したのだろう。
話は、まず日本のマクロ経済の話。
今、日本は、100年に一回の大転換期を迎えている。
日本の経済が、ここ20年停滞しているのは、誰でも知っているが、ここから、1%成長を続けられても、40年後の2050年には、日本のGDPは、世界8位になるという。仮に、3%成長が続けられるとすると、日本のGDPは、ブラジルに抜かれ、4位。それでもちょっとさびしい。
ただ、3%成長を続けられれば、一人当たりのGDP に直すと、世界トップになる。
ただ、この3%成長というのは、現実的には、ひじょうに難しい。これを、達成するには、経済のドラスティックな構造変換が必要。40年間で、現在のGDP500兆円を1200兆円に増やそうとする話だから、今まで通りのやり方で、達成できる訳はない。
そして、やり玉にあげるのが、TPPにも、まともに対応できない政府。現在の農業のGDPに占める比率は、2%。伸びしろもほとんどない。それを保護するために、TPPに参加できないということであれば、国賊だと声を荒上げる。
じゃあ、この夢のような3%成長を続けるのにはどうしたらいいか。成長産業に集中投資するしかない。では、成長産業は何か?情報産業だ。これは、統計でもはっきり出ている。何と論理的なことか。我田引水と、ご自分でも認めてはおられるが、まぎれもない事実だ。
ただ、情報産業に携わる日本人は、まだまた少ない。国民全体の大人事異動を実施し、生産年齢人口6000万人の内、1/3を、情報産業にシフトする必要があるという。それでも、絶対数では、中国、インドには、遠く及ばないのだが。
そして、電子立国から、IT立国へのパラダイムシフトを起こすのだ。
韓国のサムソンはすでに、シフトしている。
思えば、明治維新は、農業から工業への転換であった。そして、そのピークとなった1970年代は、工業の時代の最後。電子立国により、日本は世界の頂点に立った。それから、情報産業へのシフトを図るべきだったのだが、それは現実とならず、大きく遅れをとることになったという。
MS氏は、アップルのジョブズを、ダヴィンチに匹敵する歴史を変えた人になると考える。アップルへの復帰したジョブズは、まず工場を全部売却し、組み立て工業からの脱却を図った。
そして、原料費が100とすると、中国で加工して、103、台湾が部品を卸して105、アップルが売って145。最終的なアップルの取り分は、30というビジネスモデルを構築した。天才的だ。
このような革命を起こせば、全産業に情報革命を起こすことが可能という。IT立国だ。
この考え方が正しかったことは、今のSONYや、PANASONICと比較すれば明確だ。
MS氏の会社は、10年で、日本No1の会社になるのが夢という。もう夢ではないかもしれない。
メーカーさんには、悪いが、MS氏によれば、日本のメーカーに未来はない=海外でやるしかない。付加価値の低い産業は、労賃の安い国に到底かなわないのだ。組み立て業は、最早日本では成り立たない。
さらに、話は、300年後の未来へ進む。人間は、300億個の脳細胞を持っているという(内3%しか使われていないのだが)。脳細胞と、コンピューターの構造は極めて似ており、2進法の積み重ねという。
コンピューターの世界では、1,000ドルで、計算できる容量は、100年前に比べると、3500兆倍!になっている。まさに、情報ビッグバンだ。
そのペースで行くと、ワンチップに収まる半導体の数は、2018年に、人間の脳細胞の数と同じ、300奥個になり、2300年には、何と1垓の3乗になるという。10の60乗だ。1垓は、一兆×1億だから、それだけでも、気の遠くなるような数字だ。
産業革命が筋肉の革命とすれば、情報革命が、脳の革命とも言える。
300年後は、脳型コンピューターの時代になっているという。
脳は、学習型コンピューターだ。データ(知識)+アルゴリズム(知恵)を同時に獲得する。
そして、さらに脳に感情(ゴール)を持つことを許すか許さないかの是非が議論になるだろうという。コンピューターが、感情まで持つというと拒否反応を示す人が多いが(2001年宇宙の旅で、その世界を垣間見た)、MS氏は、肯定するという。その根拠は、感情を持つコンピューターは、今の人間とは比較にならないほどの、超知性を有しており、理不尽な、感情は持たないだろうということだ。
300年後には、平均寿命は、200歳になり、人口臓器、テレパシー型通信などが当たり前になていると予言する。今から、300年前を考えれば、十分ありうる話だ。当時、平均寿命は、今の半分だった。
そして、人類は、知的ロボットと共存する時代を迎える。非現実と思うことなかれ。300年前の産業革命の頃は、機械が人間の領域を奪うとして、機械を壊す運動さえ起こっていたのだ。今、機械と、人間は、見事に共存しているではないか。
では、30年後は、どうか。300年後に比べると、ずいぶん近いが、1チップに収まる半導体の数は、人間の脳細胞の数をすでに越えている(MS氏は、20年前にそれを計算したという!)。人間の脳の10万倍だ。すると、iphoneに5000億曲、新聞3億年分が入るようになるという。要するに無限大だ。
ということで、MS氏は、現在社長を務める会社の総資産を200兆円とし、世界のトップ10にしたいという。今まで、数々のミラクルを達成した、MS氏であるから、まんざら夢ではないように思える。
60歳になったら、事業は、継承し、今のアカデミーの校長先生を務めながら、趣味の絵を描くことが、40年前に建てた人生設計図という。着実に、ゴールに向かって歩んでいる。
今のMS氏の合言葉は、
Information Revolution!