ビートルズ結成50周年を迎え、今年は、続々と企画が出てくるのであろうが、本CDは、ドイツで下積みをしていたころのレコーディング。昨年発売されたもの。
50周年!、初の完全版!と銘打っている。
この音源は、何枚か持っているのだが、確かにこれだけ、いろんなバージョンを、モノとステレオで、収録していたものはなかったかもしれない。
コツコツ調べれば、皆既に世に出ていたものなのかもしれないが、そうもしていられない我々にとっては、ありがたい。
音もよい。よいだけに、演奏の荒っぽさも耳につく。もろ間違っていたりする。
でもそれが、オフィシャルデビュー前のビートルズだった。
36ページの立派な小冊子がついていて、ドイツ下積み時代から、デビューに至る、ビートルズの歴史が、珍しい写真とともに、掲載されている。
最初の契約書の写しや、手書きの4人の自己紹介のメモなども、興味深い。
各々の音源についての説明も詳しい。
このレコードでは、ビートルズは、バックバンド的な扱いだったが、このレコードを買いに来るファンが多かったことから、ブライアンエプスタインの目に留まり、紆余曲折はあったものの、1962年のオフィシャルデビューのきっかけになったと伝えられる。
これさえも、伝説化し、真実かどうかは不明だが、この下積み時代があってこそのビートルズだったことは、疑いがない。