久しぶりに、インド関連の立派な本をゲット。
ブッダが王子時代済んだカピラ城の場所は、2説あるが、両方とも、行った話はした。
内、ネパールにあるティラウラコットの発掘の記録は既に、本が出ていて、この本の紹介もしたが、今回、その完全版が出た。
かなりの重量。
写真、資料、多数。
まるで、自分が発掘チームの一員になったような気分になれるほどの充実度。
実際の発掘は、1960年代から70年代が中心だから、相当昔の話になる。
発掘物(人骨、土器等)も丹念に記録されている。
他の仏教遺跡の、発掘状況、昔の写真も多数掲載されているが、今とはずいぶん様子が違う。
整備されたといえば、聞こえはいいが、ちゃんと調査の上、整備されたことを祈る。
1973年の丹下健三氏のルンビニ整備の設計図も載っていた。
仏教を信仰し、かつ先進国であった日本に対するシンパシーが感じられる。
ティラウラコットと対抗している、インド側のビプラーワーの発掘状況も掲載。
仏教の聖地を考古学的見地から解説した本としては、本書の右に出るものはないかもしれない。
学者ではないから、Too Muchなのだが、所有していると、オーソリティになった気分になれる本。
ブッダた実在したかという議論さえある中、古代の謎の最大の謎かもしれない。