かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

新宿ピットイン50年

2016年07月09日 | Books

今日は、久しぶりに、梅雨らしい一日。
ゴルフが、キャンセルになって、雑用に、集中した。
夜は、飲み会なんだけどね。



本書は、昨年末に2日間、まるまる参加した、新宿ピットイン50周年記念フェスティバル会場で、ゲットした。
ポスターもいただいた。
50周年に向けた企画で、心のこもった一冊。

佐藤社長のインタビュー集、ミュージシャンのエッセイ集、ピットインの年表、特別対談の四部構成。
どれも、興味深かったが、やっぱり、佐藤社長のインタビュー集が、ピットインの歴史と、インタビューを受けたミュージシャンの歴史が、絡み合って、一番興味深かったかな。
ピットインの50年の歴史が、日本のジャズ界の50年と、完全に被ることがよくわかる。
特に、ナベサダの存在は大きい。
当時(今もだが)、バークリーに行くことがどれだけたいへんだったか。
帰国直後に、ピットインがオープンしたという。
佐藤社長が、まだ学生のころ。
すごい、バイタリティ。

ピットインの年表も、充実していて、順風満帆ではなかったことがわかる。
最後は、印刷時点では、まだ終わっていなかった、50周年記念フェスになっている。

それにしても、初期の熱気は、観客抜きのバトルの様相を呈したようだ。
シカゴでのジャズクラブの様子を思い出した。
治安の問題で、あまり遅くまではいられなかったのだが。
何でもありの雰囲気が、漂っていた。

最後の対談は、先輩×後輩対談となっているが、後輩もみなベテラン。
20代、30代のミュージシャンがどの程度そだっているのか。
なかなか昔のクリエイティブな感じにはならないのかもしれないが。

日本のジャズの歴史を簡単にレビューしたい人には、便利な一冊になっているのではないか。

コメント
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