かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

卑弥呼以前の倭国500年

2018年06月04日 | Books

今日も、慶応は負けてしまった。
まぁ、優勝決まってたから、いいか?



大平首相のご子息の大平さんの新作。
卑弥呼以前の倭国500年がテーマ。

通常、古代史を語る時、卑弥呼以降が対象になることが多いが、本書は、その前にスポットライトを当てようとする。
確かに、様々な手法により、弥生時代の始まりが遥か昔に遡ることになり、そこから卑弥呼の時代に移るまでの歴史が重要になる。
しかし、日本には文献はなく、中国での記録も限界がある中、かなり困難な作業になる。
その中、大平さんは、明刀銭、多紐鏡、銅鐸などの発掘品を軸に、当時の人の交流を探る。
そこで、明らかになるのは、一部は、韓国との繋がりを示し、一部は、中国との繋がりを示す。
特に、北京を首都とした燕とのつながりだ。

では、中国と韓国との関係はというと、当時の韓国は、中国からもあまり近い存在ではなく、当時の日本(倭)と同じような距離感であったようだ。
大平さんは、当時の倭は、韓国の南端にあったと考えている。
そして、邪馬台国は、ヤマトであり、纒向にあったと断定する。
纒向の発掘により主流になりつつある考え方かもしれないが、実は、まだまだ謎は多く、議論は続いている。

アマチュアの立場からの調査であり、専門家と共に調査、議論した、座談会のような本を出していただくと尚面白い。

明刀銭は、多紐鏡など、漠然と見ていたが、次回見るときは、その時代と、発掘場所に、注目しながらみてみたい。
興味はつきない。

一箇所、誤植を見つけたので、電話しておいた(余談)。

コメント
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