かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

西遊記

2018年06月23日 | Books
今日は、ゴルフ。
天気が心配されたが、どうにかもってくれて、ベストコンディションになった。
すこあも前半好調で、生涯ベストだったかもしれない。
こうはもどうにか持ちこたえたが、ダブルペリアルーラで、ネットでは、中位にとどまった。



本書は、本屋で見つけた。
テレビで放送されたもののブック化と思っていたら、それと関係ない本も出ているようだ。

西遊記は、面白いが、やや冗長な感じもあるという印象を受けていたが、本書は、平易に書かれていて、その本質を説明してくれる。

西遊記は、玄奘のインドへの経典を求める旅を、脚色したものだが、ずっと後に、紙芝居のように大衆化した後、まとめられたもので、ほとんどエンターテイメントになっている。
それは、日本のアニメ文化にも共通するところがある。

ただその中に、当時の宗教観であるとか、インドからの文化の流れが感じられ、だから読書は楽しいという結論になっており、大賛成。
宗教観での発見は、中国への仏教の浸透が、隋唐の前の拓跋だっということ。確かに、中国で、最初に仏教を受容した国家のイメージはなかった。秦漢の時代には必要なく、漢民族が中国の支配者になる時、その拠り所として仏教が必要になったということらしい。
そうすると、日本の仏教の受容は、韓民族が日本を支配する時に、利用した宗教となるのか?

三蔵法師のお付の3人(3匹)は、もちろん架空なのだが、猿が主役なのは、ラーマーヤナからなのかも。
豚は、当時の中国人の好みから、カッパは、水所以の動物ということて選ばれたのではと説く。
確かに、孫悟空以外の猪八戒と沙悟浄は、かなり控えめな活躍だ。

如意棒や、觔斗雲の由来も分析される。

見っけもんの1冊だった。
コメント
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