今日は、ゴルフ。
穏やかな天気。
調子いまいち。
この手の本は、イマイチなのが多いので、ゲットしないのだが、本屋でぱらぱらめくったら面白そうなので、ゲット。
インド文明というのは、その歴史といい、そのアジアに対する影響度といい、思い知らされて来たが、本書は、そのエッセンスを、うまくまとめてくれている。
あまりの壮大さと、支離滅裂さに、あきれてしまうのだが、本書は、それをぎりぎり理解の範囲内に収められるようにうまくまとめてくれている。
かつ、ディテイルにも説明してくれているので、面白くもある。
この本をまとめる力というのはどこから来るのか。
知識か、割り切りか、日本人から見たヒンドゥ知識のレベルの理解か。
私レベルには、ちょうど良かった。
私が、最初、このわけのわからない世界に接したのは、カンボジアになるが、その後、インド文明の東洋への影響の大きさを思い知った。
南伝仏教への影響は明らかで、その中でのカンボジア、インドネシアへの影響を思い知ったのが、シンガポール駐在時代だった。
インド神話の神々から話は、始まるが、流石マーハーバーラタレベルだと、なかなか理解しがたい。
ラーマーヤナだと、親しみは湧くのだが、それは、大衆受けするように編集された結果らしい。
あの、訳のわからないインドの神様の関係とか、苦労されつつ、うまく整理されている。
それにしても、化身がたくさんいるので、ほとんど.....
日本の神様と比べると、ちょっと荒っぽい感じもするが、様々なキャラの神様が、多数いらっしゃるという意味では、似てるかもしれない。
神様自体も、その流行り廃りは、激しい。
ブッダも、末席に加えられ、悪者にされていたのだから、やはり基本的には、アーリア人の都合が一番だったのかもしれない。
もちろん、割り切りもあるのだろうが、私レベルのインド通には、ぴったりの本だった。