かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

第二電電

2019年02月21日 | Culture・Arts
今日は、午後とあるセミナーに行って、第二電電の立ち上げに携わった人の話を聞く機会を得た。
基本的には、起業に関する教訓話であるが、今のKDDI、AUに繋がるビッグプロジェクトの立ち上げに携わった人の話だけに重みがあった。
今は、グリーンエネルギー、特に洋上発電、バイオマスに携わっておられるそうで、流石である。
本もいただいたので、また読もうと思う。

元々は、電電公社に入り、大企業の一員としてスタートしたが、アメリカ留学の際、日本の長距離電話料金の値段がアメリカの100倍近いことを知る。

そして、京都の講演でそのことを話したところ、稲森さんに声をかけられ、事業を立ち上げることになったのだという。
電電公社の独占を崩すための国策会社と思っていたが、このようなきっかけでスタートした会社だったのだ。
盛田さん、牛尾さん、飯田さんなど援軍も得て、DOCOMOに次ぐ通信会社に育てた。その後に続いたのが、ソフトバンクだ。
それそれの事業を興す際、様々な抵抗に遭ったという。
中曽根内閣の電電公社民営化という大きな力が最終的には、背中を押した。
今、そのようなダイナミズムがあるか。

アメリカでは、大企業への就職は、起業家、コンサルタントの次ぐらいの地位で、全然評価されない。特に、連続起業家は、最高に尊敬される。

話の最後に起業へのアドバイスを。
①メガトレンドを見つける。そのために、世界を巡って、矛盾を探す。
②すぐれたマネージメントチームを作る。
③徹底的に準備する。
④リスクを取って実行する(慎重な人が成功する)。
⑤私利私欲をできる限り排除する。
⑥ともかく執拗にやりきる。
⑦今は、グリーンビジネス。日本は最後進国。

次のセクションは、M&Aの話だったが、まとめだけ。

買い手へのアドバイス。
①希望条件を狭くしすぎない。
②小さく始めて大きく育てる。
③買収してからが本番と心得る。
④1つのM&Aで満足しない。
⑤買収しないリスクを考える。

売り手から、買い手を見る時のアドバイス。
①能動的な活動
②安定的な経営基盤
③豊富な資金力
④素早い決断

当たり前のことだけど、ディールが煮詰まってくると忘れがち。

なかなかまとまりのよい、セミナーだった。

コメント
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