かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

漢字の構造

2020年08月14日 | Books

ディランから手紙が届いた?
申し込んでいたサインが当たったかと期待したが、歌詞集の差し替え版だった。
元々、ほとんど事前情報がない中でのライナーノートを急ぎ作成したと聞いていたので、さもありなん。
関係者には、お疲れ様といいたい。
サインは、当たらないだろうけど。



本書は、本屋で見つけた。

こんな研究が、こんなに深く進んでいるとは知らなかった。
漢字が象形文字から来ていることは誰でも知っていると思うが、その細かい経緯は、たぶん誰も知らない。
本書を読むと、研究者の間でも、隷書以降は、かなりわかっているものも、その前の経緯は、かなり見解が異なっていることがわかる。

若手である著者が、自説を、滔々と述べている本。
私は、素人だから素晴らしいと思うけど、専門家がどう本書を読むかはわからない。
それほど、自説に自信満々の本だ。

まず、この訳の分からない象形文字をフォントにしていることに拍手。
どうやって作ったかわからないが、こう書いていただくと、リアルさが違う。

そして、その変遷を、自説他説を交えながら、ビジュアルと、言葉で説明してくれる。

著者は、どちらかというと、象形を尊重するタイプ。
学者によっては、発音や、意味を重視するタイプも多いらしい。

発音も、まったくの門外漢なるも、結構重要な要素のようだ。
また時代時代の、文字の使われ方、文字を使っていた人々の生活様式も重要なポイントだ。

日本人は、漢字のおかげで、漢字輸入以前の日本語を知ることができている。
漢字がかなり確立した段階で、輸入したことになり、読み方もかなりはっきりしている(呉音→漢音だが、中国での読み方を基本的には、踏襲している)。
古代の中国語は、漢字もさまよい、発音も定かではない。

ここにも日本のラッキーを見た。

コメント
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