かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ロフトーク

2020年08月23日 | The Beatles

今日は、ゴルフ。
久しぶりに、気温が、30度を超えなかった。
小雨がぱらついたが、やっぱり楽。
スコアは、前半がよく、後半崩れたが、全体としては、まずまず。



帰ってから、トークイベントをネット視聴(LOFT CHANNEL)。
すでに紹介した『ゲット・バック・ネイキッド~1969年』刊行を記念した藤本さんが司会のトークイベントで、今回が4回目。
私が視聴したのは、2回目だが、楽しめる。
いつもの渋谷か新宿だったら聞けない話が、ネットだから聞ける。
申し訳ないが、便利だ。

ゲストのカンケさんの話も昔聞いた。
とにかくビートルズの番組を10年以上続けているのだから、只者ではない。

今日お話しを聞いたら、Hey Judeを聴いて、それまでの映画監督、考古学者という夢を捨て、音楽に生きることにした。
それが、今まで続いていることは、ある意味奇跡。
新潟ご出身ということで、宮城に住んでいた私同様、当初は、情報入手にいろいろ苦労が多かったようだが、東京に出てからは、活動に拍車がかかる。

ブートも少し持っているが、カンケさんレベルになると、半端じゃない。
当時は、ビートルズシネクラブが、ブートをテープに落としたものを1,000円で売っていたそうだ。今は、昔。
時代を感じる。
私は、たまに特売会を開いていた業者から時々買っていたが、ろくなものがなく、1990年代になって、ゲットバックさんで、CDのブートを結構買った。
今となっては、これらも貴重なものになっている。
これらは、カンケさんが持っておられるものを重複するものも多い(Sweet Apple Tracksとか、Ultra Rare Tracks とか)。当時は、発掘音源が相次ぎ、アンソロジープロジェクト発売のきっかけになっていく。
藤本さんは、ライブをカセット版、スタジオ物を、アナログブートで収集していたという。
それぞれこだわりがある。

グリン・ジョンズのゲット・バックが2回も作られたのに日の目を見ず、フィル・スペクターになぜおいしいところをもっていかれたのか。
フィルについては、ジョンがインスタント・カーマのプロデュースを気に入り、ゲットバックセッションのテープを預けたのが、原因だが、ではなぜグリン・ジョンズのがボツになったのか。
お二人の見たてでは、やはり選曲や、テイクの選び方が、4人の考えに合わなかったのが、根本的理由ではないかという。
確かに、奇をてらっているというか。
ただ、ルーツ・ロックを目指すというゲット・バックセッションの趣旨を重視すると、この選択もありかなとも思う。

カンケさんの意見では、ジェフ・エメリックの音は、壊していくタイプで、4人に気に入られていたが、ノーマン・スミスや、グリン・ジョンズの音は、まとめていくタイプで、そのふわっとした音がフィットしなかったのではないかとのご意見。
タイムマシンのない中で、真相はわからないが、69年5月と70年1月にグリン・ジョンズが苦労して作ったアルバムは、ボツになり、アビーロードプロジェクトに移行。
そして、その後、フィルに預けられ、アビー・ロードの後に発売され、ビートルズ最後のアルバムになった。


後半は、お二人が、グリン・ジョンズだったら、どういう選曲にしたかという妄想トーク。
カンケさんは、
Get Back
Dig a Pony
Don't Let Me Down
For You Blue
All Things Must Pass
The Long And Winding Road

I've Got A Feeling
One After 909
Across The Universe
Teddy Boy
I Me Mine
Let It Be
Get Back reprise

藤本さんは、
Get Back セリフ付
I've Got A Feeling
Dig A Pony
For You Blue
Love Me Do
Besame Mucho
Dig It

Let It Beセリフ付
Don't Let Me Down
One After 909
Two Of Us
All Things Must Pass
The Long And Winding Road

発売日は、1969年7月5日で、これは、ジョンのGive Peace A Chance発売日の翌日にしたもの。
Get Back / Don't Let Me Down のシングルも同時発売で、映画は、GW公開!!
と妄想爆発。

ちなみにこの第一案は、4人に却下され、第二案が作られる。
Get Back コーダ入り
I've Got A Feeling
Dig A Pony
For You Blue
Besame Mucho
Dig It

Let It Be
Don't Let Me Down
One After 909
Two Of Us
Across The Universe
I Me Mine
The Long And Winding Road

こちらもシングルが同時発売で、Get Back / Love Me Do。
発売日は、Instant Karma!発売の翌日の、1970年2月7日

妄想とは言え、このような企画を堂々と議論していることに(笑)が漏れる。

All Things Must Passは、セッションでも何度も練習しており、曲も壮大で、ルーツロックの趣獅ノも合い、是非入れたかったとの二人のご意見。
You Know My Name の扱いに悩んだのもお二人の共通のご意見(笑)。

カンケさんが最後に、アップル再度が出した結論は、すでに、Get Back Nakedで出ているとおっしゃったが、その通りかもしれない。
当時、コピー防止のため、音が悪いのが気になり集中して聞けなかった記憶があるが。

いつもながら楽しいイベントだった。

藤本さんは、もうすぐ出るメアリーホプキン本の後、ジョン本、音楽旅本、バッドフィンガー本という企画が目白押しだそうで、その創作能力には頭が下がる。

カンケさんの20年前のTow Of Usと、最近録音したEverynightの一人演奏が放送されたが、見事なもの。流石ミュージシャン!

都合がつけば、またこのようなイベントを視聴したい。

コメント
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