先日、JONIのサイン本をゲットした話はした。
そうしたら、本屋で、本書を見つけた。まだ出たばかり。
JONI MITCHELLのことは、あまり知らなかったし、サイズも手ごろだったので、ゲットしてみた。
なかなかすごい本。
これだけ、彼女のことをしっかりバランスよくとらえた本は、今までなかったろう。
そのほとんどを五十嵐さんという監修の方が書かれているが、バイオグラフィにしても、ディスコグラフィーにしても、ずっと追っかけてきた人しか書けない臨場感を持って描かれており、びっくりする。
どうも、私と同じ年の方のようだ。
JONIは、見るからに個性の強そうな顔をしているが、バイオグラフィーを読むと、それ以上に凄い人だったことがわかる。
当初は、絵描きを目指していたが、途中音楽へ転向。絵の腕の方は、アルバムのジャケットに遺憾なく発揮された。
絵画展も、日本で開催した。
音楽は音楽で、当初フォークっぽいスタイルでスタートするが、様々な作風に取り組み、ジャズとの融合が進み、新たな分野を開くに至る。
子供のころポリオを患い、手の力が弱かったため、オープンチューニングのコードを研究。
アパラチアン・ダルシマーという、ハワイアンギターのような楽器演奏にも取り組んだ。
他の多くのミュージシャンからも慕われており、トリビュートアルバムも多数。
同年代、その後のミュージシャンに、大きな影響を与えてきた。
魅力的なアルバムがあったので、何枚か、オーダーしてしまった。
ただ、アーカイブのリリースには消極的で、今回初アーカイブシリーズが出たのも、本書が出たきっかけになったそうだ。
アーカイブオンパレードのこの世の中で、珍しい。
男性遍歴もすごくて、有名ミュージシャンと、何度も恋仲になり、破局を繰り返しているが、破局しても、音楽仲間としての交流は、普通に続けている。
男勝りと言っては、この世の中いけないのだろうが。
もう80歳近く、闘病中とのことだが、是非復活して、歌声を聞かせて欲しい。
残念ながら、生で歌をお聞きしたことがないので。