かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

山中千尋 ニューヨーク トリオ

2023年10月01日 | Music


今日は、いろいろ盛りだくさんの1日。
昼は、故あって、モートンズへ。
シカゴのステーキハウスだが、シカゴ時代に行ったかは、定かではない。
ローリーズと、ブッチャーは、間違いなく何回か行っているのだが。
日曜の昼の丸の内とあって、空いていたが、料理は、充実。
サービスもよい。
アメリカンステーキをご所望の諸氏には、お勧めできる。
ただ、アメリカのお店で、量は多いので、ご留意を。



そして、初めて行く松岡美術館。
印象派以降の絵画を一通り展示しているということで、行ってみた。
白金台の一等地にあるが、元は、新橋にあったという。
収集も、1970年代からというから、相当資金をつぎ込んだのだろう。
美術館といい、所蔵品といい、素晴らしいものだった。



近代絵画の方は、印象派から、ポスト印象派の絵をバランスよく展示していた。
西洋美術館とか、ポーラ、ブリヂストンと比べると、流石に見劣りするが、立派なものだ。



それより驚いたのは、ジャンルの広さ。
ギリシャ彫刻、アジア芸術、陶磁器、巨大彫刻など、多岐に渡っている。
その分、各ジャンルの深みに限界はあるのだが、アジア芸術の分野について言えば、興味深いものがたくさんあった。
例えば、このガンダーラ仏。
半跏思惟像の元になったものと思われるが、あまりお目にかかったことがないポーズ。
その他、ヒンドゥー系、クメール系、中国仏教系など、様々なタイプの像を見ることができた。
まだ行かれたことがない方は、是非一度訪れてみて欲しい。



ちょっと疲れたので、喫茶店を探したが、結婚式の二次会?で、貸し切られているところが多かった。
そんな中で、三重県の物産のアンテナショップを見つけ、ちょっと休憩。
週替わりで、いろんな地域のアンテナショップをやっているようだ。
てっきり三重県のものと思って注文したら、これは徳島県のものだった。



そして、夜は、コロナ以降頻度が増えている、ブルーノート。
珍しくセカンドセットで、7時半開始。
アンコール3度の大熱演で、終わったら、9時半近かった。
メンバーはいつものメンバーで息のあったパフォーマンスを見せてくれた。
ベースがヨシ・ワキさん、ドラムがジョン・デイビスさん。
ヨシ・ワキさんが、野間口徹にそっくりなのは、笑える?



席は、こんな感じで、千尋さんのプレイの凄さが、直に見れる。
あの小柄な体から、どうやったらこんなパワーが出せるのだろう。
もちろん繊細な曲も。

いつものレパートリーは、4割ぐらいで、新アルバムまたは、新アルバム用にアレンジして納められなかった曲を披露してくれた。
納められなかったのは、坂本龍一さんの曲。
坂本さんは、JASRACの横暴さに腹を立て、著作権をさまざまな個人に振ってしまったそうで、CD化の許可が取れなかったそうだ。
JASRACは、ミュージシャンを護るための組織と思っていたが、意図に反した使用料まで取ろうとしているようだ。
もう少し、ミュージシャンのためのJASRACになるべく、努力してはいかがだろうか。

その他では、これも最近亡くなったウェイン・ショーターや、変わったところでは、久保田早紀さんの異邦人なども。
これらの曲は、新CDに取り上げられている。

郡山のおばあちゃんの話が、よく出て来た。
桐生の出身と思っていたら、生まれは、郡山だそうで。
おばあちゃんは、ジャズも、山中さんのことも、全然理解していないようだ(半分盛っている?)。
ジャズは、演る人も、聞く人も、おばあちゃんにとっては、"おだちんこ"らしい。 
東北には、"おだつ"という言葉があって、浮かれた人みたいな、ネガティブなイメージがある。
私も小学生の時、仙台への転校で知った言葉だが、郡山も同じ言葉を使っていたらしい。
おばあちゃんにとっては、ロックなどは、もっととんでもないということになるのだろう。
浅間山荘事件も、安田講堂も、そのため起こったと未だに信じてる?
50年ほど前の話。

イスラエル公演の時、死海に行ったら、低空飛行の軍用機に旋回された話なども。

定番の八木節では、前奏に坂本さんの曲を、最後に、オーディアンスの手拍子付バージョンに。

アンコール3回は、セカンドセットならではだろう。

充実過ぎる1日?
コメント
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