かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

REVIVAL69

2023年10月09日 | The Beatles


今日は、予報通り冷たい雨。
ゴルフもキャンセルになったので、映画に行くことにした。
映画館は、前、デビッドボウイの映画を見た木下Gが経営しているらしい映画館。
マイナーな映画を上映している割には、設備が立派で、場所もよい。
1階がTSUTAYAとスタバになっていて、雨にもかかわらず、大勢の人がくつろいでいた?



見たのは、1969年9月にトロントで開催されたロックコンサートのドキュメンタリーフィルム。
マニアックな映画だから、すぐ上映も終わってしまうと思い、早めに足を運んだ。

このコンサートは、ジョン・レノンのソロで初のコンサートとして有名で、その演奏は、DVD化され、私も何度も見た。
正直、いまいちの雰囲気に見えたが、このドキュメンタリーを見ると、その全てがわかる?

そもそもこのコンサートは、トロント・ポップ・フェスティバルという企画を成功させた2人が、第二弾として、やや下り坂だったロックのリジェンド達を集めたコンサートを企画したところから始まる。
チャック・ベリー、リトル・リチャード、ボー・ディドリー、ジェリー・リー・ルイスなどの出演が決まり、大成功間違いなしと思われたが、切符が全く売れず、キャンセルも検討される状況に。
そこで、目玉ということで、ドアーズの出演が決まった。
破格の出演料で、ますます失敗は許されない状況に。
ちなみに、この寸前のドアーズのツアーは、例のジム・モリソンの破廉恥行為によりキャンセルになっていた。
まだ無名だったアリス・クーパーも出演が決まった。

ところが、まだ切符が売れず、MCを目玉にすることを思いつく。
そして、ここからが奇跡なのだが、ジョン・レノンに連絡したら、MCどころか、出演を応諾
半信半疑の中、アナウンスしようとするが、誰も信じず、デトロイトのDJがやっと取り上げてくれ、切符も売れだしたが。

前日に、ロンドンから、急ごしらえのプラスティック・オノ・バンドがやってくるが、ジョンは、気が変わって、最後まで、トロント行きを拒む事態へ。
ただ、クラプトンも行くと聞いて、重い腰を上げた。
そして、飛行機の中で、ちょっと練習して、ぶっつけ本番のコンサートをやったことはちょっと知られている。
空港から、会場まで、バイク50台の先導で、乗り込んだり、会場で著名ミュージシャンと交流したり、信じられない光景が繰り広げられた。

インタビューに答えている人が、結構知らない人が多いのだが、このコンサートの実現に不可欠な人物ばかり。
映像が、多く残された理由もわかったが、残念ながら、ドアーズの演奏の映像のみ残されていない。
その他のミュージシャンの演奏も、凄まじく、特にアリス・クーパーは、このコンサート後、スターに昇りつめた。
枕を引き裂いて羽毛をばらまいたり、鶏を、客席に放り投げたり。

ジョンはビートルズ解散後、初の公衆の前でのコンサートだったが、その直後、ビートルズの解散を内輪で宣言している。
1969年1月のゲットバックセッションで、既にかなりガタガタしていたことは、今は、知られているが。
まさに、ロックの歴史の転換期に開催されたビッグイベントだった。

コンサート自身の様子は、一部ミュージシャンのものしか公開されておらず、もし、このドキュメンタリー映画のDVDが出るようなことがあったら、おまけでつけて欲しい。
亡くなったミュージシャンも多く、貴重な映像になること間違いなし。

クラシックロックに興味のある方は、必見では?
絶対面白い。
コメント
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