かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

大国魂神社 & インド細密画展 & 小平ビートルズデイ

2023年10月21日 | The Beatles

 
今日は、武蔵方面。
まずは、府中の大国魂神社。
こここそ武蔵にふさわしい?
武蔵総社と称している。
主神は、出雲の大国主神と同神という。

まず、駅からのけやき並木が凄い。
元は、八幡太郎義家が寄進したそうだが、今の形に整備されたのは、家康の時代という。
その辺の街路樹とは、歴史が違う。
境内には、武蔵国府跡の碑があった。



大鳥居。



随神門。
平成23年に改築された。



拝殿。
まだ、10月だが、七五三を祝う家族で賑わっていた。
平和を実感する。
平和を護る努力も怠ってはいけない。
今は、宝物館に収められているが、本殿の狛犬は重文に指定されている。
北条家、足利家、徳川家に信仰されてきた。
ということで、歴史もある大神社だった。



次に訪れたのは、府中駅の北側にある府中市美術館で開催されているインド細密画展。
駅から結構あるが、往復歩いて気持ち良かった。
来たのは、ミレー展以来2回目。
もう10年近く前?



公園の中に、美術館はあるが、大きな公園で、ここも家族連れで賑わっていた。
広々としていて、ファミリーで住みやすい街のようだ。



インドには、かなり行っていて細密画もいろいろ見ている。
土産物屋の奥から引っ張り出してもらったものをゲットしたこともある。
ただ、こういう形での展覧会で見るのは、おそらく初めてだろう。

インドの精密画が流行したのは、日本の江戸時代頃で、その当時のヨーロッパ、日本の絵画と比べて、極めて特徴的だ。
宮廷に飾ることを目的として描かれたそうだが、そのテーマが様々で、その点でも面白い。
一番特徴的なのは、ヒンドゥー教の神々を描いたものだが、結構写実的な絵がある一方、大胆な構図の斬新な絵もあり、見ていて楽しい。
そして、細密というだけあって、どれも、極めて細い線で描かれていて、その技術の高さに驚かされる。

展示の説明書も丁寧で、やや踏み込み過ぎ?と思われる説明も。
その辺も、楽しみの一つ。 
インド文化に興味のある方に、お勧めできる。



そして最後は、東大和駅から10分ほどのところにある上宿公民館ホールで開催された第一回小平ビートルズデイ。
府中から東大和駅に行くのは結構面倒くさくて、まず、京王線、南武線で立川に出てから多摩モノレールで、玉川上水へ。
そして拝島線で東大和駅という具合だ。
多摩モノレールに生まれて初めて乗ったが、高いところから町を見下ろす感じになり、乗ってて気持ちが良い。
南北のアクセスが少ない中、貴重な足になっているのではないか。
バスルートに精通していれば、そちらも便利なのだろうが。



上宿公民館は、こんな感じで、昭和の香り。
何故ここかというと、小平を中心に、エンジョイザビートルズという同好会があるそうで、今回が、その第一回目の親睦の催しだったらしい。
私は、時々トークイベントなどにお邪魔させていただいている藤本さんからの情報で知ったのだが、50〜60人の参加を得て、盛況だった。
近かったら私もメンバーになるのだけど、片道2時間は流石につらい。



今日のメインゲストは、なんでも鑑定団でお馴染みの本多康宏さん。
鑑定団に出る前から、ビートルズ関連メモラビアの鑑定では、第一人者だった。
最初は、本多さんのご講演だったが、私にとってはメインイベント。
1時間のほどだったが、たいへん面白かった。
ビートルズ研究所にも、近い内に訪れたい。
たまたま来週の鑑定団に、出演されるので、乞うご期待。

内容をちょっと細かく。
黒板に書かれた目次とコメントをセットで。

・私の今までの数奇な人生と活動の話
 ビートルズとの出会い→抱きしめたいを聴いてノックアウトされた
 進学校にて先生に嘘をつく
 倉敷の医者の子供で、医者になることを期待された。
 大学でバンドを組み、歌詞などふわふわしていたところ、ジョン役に徹することになり、歌詞も覚えた。
 大学大企業を経て→関西の超有名受験校を経て関東の大学(理系)へ。
 就職するが、苦痛が上回り不出勤となり、診断書を得て退職。
・イギリスへの修行留学
 日本人のいない学校を探して
 銀行(署名照合)・メジャーオークションハウス・美術
・ファンクラブの門をたたく
 ビートルズファンではなく、図書館の司書みたいな人が必要と言われすぐ脱退
・鑑定の基本と考え方
 見えないものを見る
 →先入観を捨て、モノを見る。
 →日本公演チケットの精巧な偽物を見破り、購入を断ったところ、その後某チェーン店で、20万円で販売されていた。
  何枚か販売された後、売主は、消えた。
 間違いのないこと
 →思い込み、気持ちを排除
 →1990年代前半ゲットバックに勤務し店長になる(私が、ゲットバックに通ったのは、1990年代後半)。
 直筆サイン、紙もの、チケット、フライアー、レコード、レコードの帯の本物偽物
・アマチュアとプロの話
・委任鑑定約3,000件
 世界的な偽物
 ポールの使ったと称されるピアノが世界的に何台か販売されたが、その鑑定書が偽物であることが発覚。 
 日本にも数台あるが、1台2,000万円ぐらい。
 ヨーロッパ以外のアジアで主に販売された。
 ヨーロッパでは、見破られてしまうと思われていた。
・今年の大きな案件、事件
 →メルカリ経由で知り合った売主から600万円で、数十点まとめて購入したマニアがいたが、鑑定の結果、全て偽物であることが発覚。
 売主は既に行方不明になっているが、今後の展開に要留意。
・世界各国の鑑定士の話
 2023年 現在のマーケット
 アメリカ・イギリスの贋作シンジケート
 通称と俗称 日本にもいる悪党
・近年 大学教授とのコラボ
 ビートルズ文化論を議論中。



第二部は、なんでも鑑定団小平編。
4点出品があった。

1点目が、SGTのピクチャーディスク。
私も持っているのだが、音を聞いたら、なんとエースフレーリーの1978年のアルバム。
期待40万円も、鑑定は、25,000円。
私は、とんでも盤なので、もっと安いと思っていた。
要するに、制作ミスなのだが、こういったエラー盤を集めてる人もいるそうな。

2点目が、エンジョイザビートルズの会長である北村氏が、ロンドンで、購入したというジョージのハンブルク時代の写真。
裏には、ユルゲンフォルマーの鉛筆書きのサインがある。
期待30,000円、鑑定50,000円。
これは、30,000円が妥当と思っていた。
ファーストプリントか、セカンドかの判断ができなかったので、50,000円にしたとのこと。
ファーストプリントだったら、80、000円ぐらいだそう。
ちなみにサインは、鉛筆>ボールペン>マジック>万年筆とのことで、それは確かにそうだ。

3点目が、ビートルズ65の帯付き初盤アルバム。
東芝にお勤めの方から譲り受けたそうで、本物に間違いない。
期待8,000円、鑑定17,000円。
10万円ぐらいかと思ったらそうでもない。
本当のファーストは、数は多いそう。
かつ、帯に破れがあるのと、盤の痛みがあるので、この値段という。
セカンドの水色帯は、数が少なく20~30万円。
誤って刷られた茶色帯(クラシックのアルバムに使用されたとのこと)は、まだ数点しか確認できていないそうだが、200万ぐらいするのだそうだ。

4点目は、藤本さんが、川原さんから譲り受けたというビートルズ来日直後に出た話の特集の贈呈版。
これは、来日年次に合わせて期待1,966円に対し、鑑定15,893(ヤクザ)円。
1万円ぐらいと思ったが、贈呈版は数が少ないそうで、プレミアムがついた。
復刻版が出て、オリジナル版の値段が下がったそうだ(以前は、30,000円ぐらいした)。



最後は、エンジョイザビートルズの面々に、何と藤本さんと、本多さんが加わったスペシャルバンドのミニコンサート。
腕前は、アマチュアだが、各人が、頑張っているのがよくわかる。
本多さんのギターと歌は、流石昔バンドを組んでいただけあって、一番上手かった。
鑑定力だけが、売りではない?

セトリは、
HELP!
The Night Before
In My Life
I Saw Her Standing There
One After 909
Get Back
藤本さんと本多さんは、ジョンレノンミュージアムでのコンテストがあった時の審査員を務めていたそうて、今日は、オーディションの結果を仰ぐ立場に。

ということで、マニアックな、充実の秋晴れの1日を過ごすことができた。
コメント
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