いよいよ文化の秋到来。
見たい展覧会が目白押しだが、今日とりあえず2つ行った。
両方とも、超がつくほど素晴らしい。
会期が後半になるにつれ、混むのではないだろうか。
最初は、西洋美術館のキュビズム展。
ポンピドーから名品が多数来日。
それに日本にある名品を加えて、まさにキュビズムの歴史がわかる展覧会になっていた。
目玉の作品だらけで、嬉しくなってしまう。
写真から撮影用パネル。
意外と年配者が多かった。
キュビズムと言えば、ピカソとブラックだが、そのスタートは、ルソー、セザンヌあたり。
そして、ピカソ、ブラックが、創始したが、キュビズムの名は、ブラックの風景画が、キューブ(立方体)と評されたことによる。
上手く名付けたものだ。
しかし、ピカソ、ブラックは、まだ序の口で、そこからさらに発展を遂げ、本展では、モディリアーニ、シャガール、コルビュジエあたりまでを取り上げている。
題材は、静物、人物が多いが、風景画も面白い。
これは、ブラックの楽器。
キュビズムという言葉が生まれた頃の作品だ。
これもブラックのギターを持つ女性。
これは、コルビュジェの静物。
1922年の作品。
この西洋美術館を設計した人物でもある。
これは今回初来日。
目玉のドローネーのパリ市。
大作で、キュビズム全開。
1912年の作品。
とにかく、画家の苦労の跡が、どの作品からも感じられ、どう見たらいいかわからない作品もあり、面白い。
現代アートに興味のある方、必見。
昼休みは、上野公園のレストランで。
何度か行った店だが、看板が変わった。
中は、一緒?
カレーをいただいたが、上に生野菜を乗せるところが斬新。
野菜の新鮮さを最大限に生かす。
2軒目?は、トーハクのやまと絵展。
まだ、始まったばかり。
ここは、写真不可なので、説明だけ。
とにかく凄い。
まさに、やまと絵のリアル百貨事典の様相。
もちろん、巻物、屏風など、全部は展示できないので、会期を分けて、少しずつ(最大4回)展示する作品も多い。
鳥獣戯画や、伴大納言絵巻など、特別展で、全部見たことがあるものもあるが、信貴山縁起絵巻など、まだ、実物を見たことがないのものも多数。
全国各地から、名品大集合で、国宝、重文が、数えきれないぐらい、展示されている。
平家納経、平治物語絵巻も素晴らしい。
源頼朝像は、後期展示のようで、今は、見れない。
最初は、中国の影響を受けながらも、日本独自の世界を切り開いていったことが、よくわかる。
また、来ようかな?
東洋館で、アジアのパーティという催しをやっていたので、覗いてみた。
普段、展示されていないものが、特別展示されている。
これは、韓国の三国時代(新羅?)の透彫冠帽。
6世紀のもので、重文に指定されている。
工芸品としても素晴らしい。
これは、インドの白地花唐草人物文様更紗。
19世紀のもので、イスラム教のユースフとズライハの一場面を染めているとのこと。
豪華。
細密画も。
18世紀のもので、ディーワリーの夜に音楽を聴く王族の男女。
ということで、東洋館は、もう一度、通しで見てみたい。
3階のテラスに初めて行った。
なかなかいい眺め。
ということで、文化の秋が始まった。