かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

フレディ・マーキュリー解体新書

2023年10月16日 | Music
谷村さんの突然の訃報。
ご冥福をお祈りする。
大学時代に、武道館でアリスのコンサートに行ったのが、初めてだが、高校時代にもセイ!ヤングを、仙台から、東京の電波で、ギリギリ聞いていた。
その頃の方が懐かしいかもしれない。
バンバンとの掛け合いが最高だった。
10年前ぐらい前の正倉院展でお見かけしたりもした。
残念だ。



本書は、本屋で見つけた。
ついに、新書まで出たか。

クイーンについては、何度か触れたかもしれないが、フレディ健在時代、曲はほどほどに聞いていたが、そんなに好きでもなかった。
特に、フレディーの最初の王子様ルックから始まって、途中から、マッチョになっていく様にはついていけなかった。
当初、MLの誘導でファンになった少女たちは、途中からどう感じていたのだろうか。
やはり、ロックファンとしては、ツェッペリンや、ディープパープルが本流だと感じていたし、本書でもそれを指摘している。
クイーンをロック史の流れでつかもうとすると、どこに位置付けるのか難しい。
それこそ、異端ロックになってしまうのだろうか。

著者は、新聞記者を30年やった後、執筆活動を始めたそうだが、中学生の頃から、ロック好きで、私より、年下になるが、その頃の空気を感じて育ってきた様子。
記者を永年続けられてきただけあって、表現力豊富で、知らない言葉やユニークな表現も出てきたりして、全般的にレベルの高さを感じる。
かつ、主観的な意見だけではなく、ロック歌手の音域の分析など、科学的な視点も加えて、フレディの特徴を浮きだたせている。
発声方法についての、他ミュージシャンとの比較も興味深い。
蘊蓄も満載。

直接インタビューをする機会がなかった事を残念に思っておられるが、世の中のほとんどの人が、そうなのだから、気にする必要はない。
これだけ、深く、フレディのことを考察できた本を著したことを誇りに思うべきだろう。

真面目に、フレディのことを勉強したい人向け。
コメント
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