かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

奈良・桜のある風景その14 浄瑠璃寺

2010年04月25日 | Nara ( Japan )


室生寺から柳生に行こうと思っていたのだが、長谷寺、大野寺、室生寺を予想以上に満喫したため、ここから、グーンと北上して、最終目的地である京都府の南端にある浄瑠璃寺に直接向かった。奈良県の東側に沿って山村を北上したのだが、昔ながらの風景も多く残されていた。
浄瑠璃寺の入り口の道もこんな感じ。



山門もこじんまり。



本寺の見所は、何と言ってもこのこの九体阿弥陀堂とその中の九体阿弥陀如来像だ。平安時代のもので、どれも国宝。特に最初から、九体阿弥陀如来像を納めるための細長い建物が残されているのは、浄瑠璃寺のみという。一体一体のために扉がついている。
九つの阿弥陀如来像が並んでいるのは、九つの往生の段階を現すためという。荘厳だ。
その他にも、やはり国宝の四天王像や、重文の地蔵様、不動明王様が並ぶ。この時期、鎌倉時代の作と伝えられる吉祥天女像が公開されており、これまた、あでやかで見事なもので、見ごたえがある。



その前に広がるのが、浄瑠璃庭園。これも平安時代のもの。



この辺には、多くの石仏が残されており、散策コースになっている。もう一度ゆっくり訪れたいすばらしい空間が残されていた。



本来、庭園を挟んで、本堂の向かい側に国宝の三重塔が見えるのだが、現在修理中で、覆いで見れなかった。これも、もう一度訪れたい理由の一つ。



こじんまりとしているが、浄瑠璃世界を具現化したすばらしいお寺だった。
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奈良・桜のある風景その13 室生寺

2010年04月24日 | Nara ( Japan )


室生寺に訪れたのも二回目。今回は、車できた。CoCoLo FM という、45歳以上を対象にしたというFMチャンネルがあって、30年も聴いたことがなかった歌が次々と流れてくる。FM放送を、対象年代別チャネルにするユニークな取り組みだと思った。ところが、室生寺近辺まで来ると、電波が届かない。ちなみに、NHK FMも聴けない。それだけ、山の中なのだ。



太鼓橋を渡ると表門。元々、室生寺は、奈良時代の末期が起源だが、ほとんどの建物は、平安時代のものだ。女人高野と呼ばれるのは、高野山が女人禁制だったのに対し、室生寺は、女性の参詣を受け入れたことによる。



仁王門には、赤い仁王様と、青い仁王様がおわした。



鎧坂を登ると、その先に、金堂がある。



この金堂については、前にも触れたと思う。金堂自体も国宝だが、その中に、五体の国宝、重文の仏像、運慶作と伝えられる十二神将像があり、じっくり堪能できる。
特に十一面観音様は、ふっくらとした優しいお顔で、いかにも皆を幸せにしてくれそうだ。



隣の弥勒堂は、鎌倉時代のものだが、中に国宝の仏像が安置されている。



その上の、灌頂堂(本堂)は、鎌倉時代の国宝だが、扉を修理中だった。



建物で一番有名なのは、もちろんこの五重塔。平安時代の建物で、室生寺で一番古い。国宝だ。小柄だが、その美しさは、群を抜いている。
お土産に、土門拳さんの写真の絵ハガキを買ってきた。すばらしい。

追伸
今晩は、ひょんな縁で、フルートとピアノの演奏を中心としたクラシックコンサートに行く機会に恵まれた。クラシックは、ショパン国際ピアノコンクールで有名なワルシャワで聴いた時以来で、久し振りだったが、ウィーンに馴染の有名作曲家の楽曲で構成されていて、楽しむことができた。知っている曲も結構あったし。
演奏家と客席の距離が近いのもよかった。演奏自体は、凄すぎて、どの程度凄かったのかは、素人の私にはわからないのだが、すばらしかった。やっぱり楽しめたことが、一番。
今後のお二人の活躍にエールを送りたい。
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奈良・桜のある風景その12 大野寺

2010年04月23日 | Nara ( Japan )


大野寺(おおのじ)は、枝垂れ桜で有名。当日も団体客が押し寄せていた。
元は、7世紀に役行者が開き、空海が、室生寺の西の大門と定めたという。



この白っぽい枝垂れ桜にまずため息がもれる。もしくは、団体客の嬌声があがる。しかし、見所は、それだけではない。




本堂は、小振り。



桜以外にも、この季節に合わせたように、様々な花々が咲き乱れているのだ。



ユキヤナギと桜。



八重桜も早くも満開?



モクレンも満開?



椿も満開?



見事だ。




何故か、紅葉も全開。



ただ、大野寺の一番の見所は、この鎌倉時代に彫られたという弥勒磨崖仏。後鳥羽上皇の勅願により造立された。大野寺からだと、宇陀川の向こう岸に彫られており、まさに彼岸の弥勒浄土に彫られた仏様である。とても優しい顔をしていらっしゃった。
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奈良・桜のある風景その11 長谷寺

2010年04月22日 | Nara ( Japan )


談山神社から、飛鳥地区は近いが、昨日行ったばかりなので、北東方向の長谷寺に行くことにした。
長谷寺は、ぼたんで有名だが、桜も奇麗だし、何と言っても大観音像と御影大画軸が公開中なのだ。



この緩やかな階段(登廊)をたらたら登っていく。お年寄りにも優しい傾斜だ。途中寺宝展をやっていたが、ここは、前回も訪れた。
今回のご開帳では、この寺宝展とご本尊特別拝観と、大画軸特別開帳セットで、1700円だ。最初は、ちょっと高い感じがしたが、その価値は十分あった。ゴールデンウィーク期間中までやっているので、その期間長谷寺に訪れる機会があったら、セットでご覧になることをお勧めする。



ここが本堂内陣入口。入り口で、お守り、観音像を描いた紙をいただき、お坊さんが、茶色の粉(名前は忘れた)を右手に乗せてくれて、結縁の五色線を手首に通して、お祈りしてくれる。ありがたい。
内陣には、いろいろ見所があるが、何といってもメインは、大観音像を、直に触れながら、お祈りすることができることだろう。
通常は、上半身しか見えないが、内陣からは、下から全身を見上げることができる。



桜の花に囲まれた五重塔は、完璧な美しさだ。



本堂からは、長谷寺全景が見渡せる。桜の花であふれ返っていた。



桜の小路を散策。



最後に訪れたのが、大講堂。ここは初めてだ。ここで、観音様の御影大画軸が公開されている。16m46cmの巨大な絵で、大きな部屋に斜めに展示されていて、スロープを上りながら、見ることになる。あまりにも大きくて、何度も行ったり来たりして見た。なかなか全体を見ることが難しい。



ここからの本堂の眺めも格別だ。本堂自体も国宝に指定されている。
二回目の長谷寺だったが、思いの外すばらしい体験ができた。牡丹の季節も始まっているはずで、長谷寺はこれから最高のシーズンを迎える。

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奈良・桜のある風景その10 談山神社

2010年04月21日 | Nara ( Japan )


さらに奥(南)に行くと、談山神社(たんざんじんじゃ)がある。雪の時には、バスも来ない奥地だ。中大兄皇子(後の天智天皇)と、中臣鎌足(後の藤原の鎌足)が、大化の改新の企てを、この裏山で行ったという。この神社の名前もここから来ている。



この十三重塔が有名だが、鎌足公の遺骨を納めたという。十三重塔を見るのは、生まれて初めてだった。



談山神社の建物は、ほとんどが重文に指定されている。これは、楼門。立派だ。



拝殿から、本殿を臨む。堂々とした造りだ。



総社拝殿。確か、布袋様が祀られていた。この前のスペースが、有名な蹴鞠が行われる広場だ。



神廟拝所から、十三重塔を見上げたところ。
山奥にあるが、大化の改新のころから、歴史上重要なお宮であった。

ちょっと遠いけど、見ごたえ十分の神社だった。

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