かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

京奈近その29 清明神社

2010年12月26日 | Kyoto・Osaka・Shiga ( Japan )



今年も、残りわずか。パワースポットが、結構人気。寺社巡りをしている内に、数多くのパワースポットを訪れることになったが、この清明神社は、パワースポットというか、ミステリアススポットというか、不思議な場所。陰陽師シリーズで、すっかり有名になった。女子高校生に絶大なる人気を誇る。

東大路通を一通り北上して、今出川通りを、西に向かったところにある。
天文陰陽博士である安部清明の屋敷跡にある。
鳥居の門には、桔梗印とも、五芒星とも、清明紋とも呼ばれる☆のマークがある。この☆のマークは、陰陽五行説の、木火土金水を表すという。
初っ端から、異様だ。



旧・一条戻橋が再現されている。洛中、洛外を分ける橋で、様々な伝説があるが、この橋のこちら側と向こう側で、命が蘇ったり、女が鬼に変身したり、おどろおどろしい話が多い。
隣の像は、式神で、陰陽使が使う精霊という。清明の奥さんが怖がって、戻橋の下に、封じ込まれていたという。



こちらの鳥居には、清明神社と書かれている。



本殿。この地区は、何度も燃えており、この本殿は、明治時代の再建。



清明さん。着物の下で、印を結んでいるという。



桃は、古来から厄除けの果物と言われており、桃太郎伝説も、そこから来ているらしい。
ということで、これは、厄除け桃。



壁には、安倍清明に係る逸話が、紹介されている。結構???の話が多いが、平安時代、まだまだ謎だらけだった世界で、陰陽使は、☆のように輝く存在だったのだろうか。

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【エッセンシャル版】マネジメント

2010年12月25日 | Books

symbol5今日は、寒風吹き荒ぶ中、今年最後のゴルフ。流石に、寒かった。スコアは、散々だったが、言い訳のネタは沢山ある。

思わず、帰りに、熱を発するスポーツ用アンダーウエアと、右手の甲を覆う手袋と、冬用ゴルフ帽を買ってしまった。これが、私の今年のクリスマスプレゼント?



”もしドラ”につられて(今日本屋に行ったら売り切れていた!)本書を読んだら、やや期待はずれかもしれない。あまりにも真面目な、しかも広範な議論をしているからだ。
私も、初めて読んだのだが、ちょっと古くなりかけているかなとは思う。
元の本は、1975年のもので、世界は、それからずいぶん変わっている。
ただ、マネジメントの本質という意味では、本書は、まだその輝きを失ってはいない。だからこそ、まだ売れ続けているし、読み直されている。
写真の帯には、50万部と書いてあるが、60万部も突破したらしい。”もしドラ”も売れ続けている。
やはり、マネジメントの難しさが変わっていない証拠かもしれない。今の、政治、経済情勢を見れば、いやでもわかる。

本書の後書きにはこうある。
"本稿は、何らかの結論を出すことを意図したものではない。問題を提起するためのものだった。基本とするテーマはただ一つである。すなわち、今日の社会、コミュニティの中心は、技術でも、情報でも、生産性でもないということである。それは、成果を上げるための社会的機関としての組織である。この組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関がマネジメントである。
そして、もう一つ前提とすべきパラダイムがある。マネジメントが責任を負うものは、成果と仕事に関わることすべてである。”

本書には、なるほどと思う銘言が散りばめられている。やや、回りくどい(もしくは哲学的な)表現になっていると感じられるところもあるが、マネジメントを行う立場になった人は、一読すべき本であることは間違いない。本書の中に、使えるヒントは、必ずある。

ちょっと覚えておきたいところのみ、備忘録代わりに載せておく。

☆マネジメントのコンセプトは7つ。①生産性向上のための科学的管理法②組織構造としての連邦分離組織③人を組織に適合させるための人事管理④明日のためのマネジメント開発⑤管理会計⑥マーケティング⑦長期プランニング。

☆新たなマネジメントのニーズ①新しいものの創造②企業のみならず、あらゆるもの組織のマネジメント③知識の生産性を高めること④マネージメントをグローバルに行うこと。

☆企業の目的は、顧客を創造することである。

☆生産性に重大な影響を与える要因は、①知識②時間③製品の組み合わせ④プロセスの組み合わせ⑤自らの強み⑥組織構造の適切さ。

☆利益の持つ機能は、①成果の判定基準②不確定性というリスクに対する保険③よりよい労働環境を生むための原資④医療、国防、教育、オペラなど社会的なサービスと満足をもたらす原資。

☆事業の将来予測の要因は、①人口構造の変化②経済構造、流行と意識、競争状態の変化③今日の財や、サービスで満たされていない欲求は何か。

☆目標を実現するうえで必要な利益をあげている企業は、存続の手段を持っている企業である。

☆生産性向上の条件は、①分析②総合③管理④道具。

☆日本企業でも成功の特徴は、①インダストリアルエンジニアは、職務の設計は、行わず仕事の内容を明らかにした段階で職場に任せる②トップマネジメントまでが退職するまで、研鑽を日常の課題とする③終身雇用制④福利厚生の重視⑤若いものの面倒、育てることこそ、マネジメントの第一の責任⑥組織全体のために責任を果たす観点から考えることが期待される。

☆働きがいを与える条件は、①生産的な仕事②フィードバック情報③継続学習。

☆社会的責任の遂行は、マネジメントにとって第三の役割。→今から、35年前にCSRを論じていた!

☆政府と企業の関係を律してきたのは、自由放任ではなく、2つの政治モデルだった。重商主義(マーカンティリズム)と立憲主義(コンスティテューショナリズム)である。

☆岩崎弥太郎は明治維新直後1868年、ほとんど一文無しの武士からスタートした。15年後には、三井、住友という17世紀から続く産業勢力を抜いた。その後、成長は鈍化し、衰退の兆しさえ見え始めた。だが、三菱にとって幸いなことに、彼は、1885年、50歳でこの世を去った。

☆マネージャーの役割は、①部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した資源よりも大きなものを生みだす生産隊を創造すること②あらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくこと。

☆マネージャーの仕事は、①目標を設定する②組織する③動機づけをコミュニケーションを図る④評価測定する⑤人材を開発する。

☆真摯さなくして組織なし①強みよりも弱みに目を向ける者をマネージャーに任命してはならない。②何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネージャーに任命してはならない。③真摯さよりも、頭のよさを重視する者をマネージャーに任命してはならない。④部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。⑤自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネージャーに任命してはならない。

☆管理手段の要件は、①有効でなければならない②意味あるものでなければならない③測定の対象に適してなければならない④精度は、測定に適していなければならない⑤時間間隔が測定の対象に適していなければならない⑥単純でなけらばならない⑦行動に焦点を合わせなければならない。

☆トップマネジメントの役割は多元的である。①事業の目的を考える②基準を設定する③組織をつくりあげ維持する④トップにある者としての渉外⑤儀礼的な役割⑥重大な危機に際して、自ら出動する。

☆取締役は、機能していない。→今も、取り締まられ役と揶揄されている。

☆多角化のマネジメント。技術系の人は、「うまくいかなくなりそうなものは、いずれうまくいかなくなる」というマーフィの法則を口にする。「何かがうまくいかなくなると、すべてがうまくいかなくなる。しかも同時に」は、ドラッカーの法則。

☆リーダー的な階層にあるということは、正当性が要求される。正当性の根拠は、人の強みを生産的なものにすることである。

ちょっとあげただけでもこんなになってしまったが、とにかく盛りだくさんの本なので(これでも【エッセンシャル】?)、できることから一つづつ、実践してみることが大切なのだろう。

Merry Christmas !





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クリスマスイヴ

2010年12月24日 | The Beatles



今晩は、クルスマスイヴ。
柄でもないのだが、表参道に行ってみた。

Audi Forum Tokyo では、篠山紀信さんのJLと、YOの写真展を開催中。ディーラーの店の2階にあるので、ちょっと入りにくいのだが(もちろん、入った人がAudiを皆買ったらたいへん)、ちゃんとした写真展。
あのセントラルパークで撮った写真が、最後のアルバムの写真になるとは、誰も思わなかったろうが。
紀信さんに、YOから、急に写真を撮ってくれと連絡があったという。紀信さんは、その時40歳。JLと同い年だったんだ。

わざわざ行く必要はないが、原宿近辺に行く機会があったら、寄ってみよう。
正月はやってるのかな?
やってたら、初詣ついでにちょうどいいんだけどね。



今日の表参道は、クリスマスのイルミネーションで大騒ぎ。これは、ラフォーレ原宿。



きれいなのは、いいのだけどおまわりさんがいっぱいでやや興ざめ。



歩道橋は、通行止めになっている(笑)。



表参道ヒルズももちろん大賑わい。カップルは、ツリーの下で、写真が撮れる。



中の吹き抜けにも、クリスタルなツリーが。このセンスは、世界のどこに出しても恥ずかしくない。



外には、大きな雪だるまが。

イヴの表参道は、グーだった。

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Collaborations ( Ravi Shankar / George Harrison )

2010年12月23日 | The Beatles


すばらしいCD & DVD Box Set が出た。
もう亡くなってから、10年近くになるジョージと、今や、ノラジョーンズのお父さんとしての方が有名かもしれない、ラヴィのコラボCD、DVD 4 枚組だ。
コラボと言っても、ジョージが、はるかかなたのインド音楽を、我々に紹介してくれたブリッジ役で、演奏は、ラヴィを中心としたグループだ。

思えば、インド音楽に初めて接したのは、今映画でも話題の、ビートルズの"ノルウェイの森"だったと思う。そして、演奏を初めて(映画で)見たのは、バングラデッシュのコンサート。まだ中学頃で、最初は、かったるく(早くジョージ出てこい!)感じたけど。そして、社会人になって、インドやスリランカで、実際の演奏に接する機会を得た。

しかし、よく、この音と、映像が残っていたものだ。映像の方は、ずたずたになっていたのを、苦労して修復したらしい。CDの方は、3回のコンサートの音だが、録音年代が異なっており、面白い。3つの演奏の内、どれがいいか?とういうと、個人によって見解が分かれると思うけど、私は、1976年のが断然いいと思う。一番インド音楽の良さが、前面に出ていると思うのだ。

お経を詠んでいるのでは?と感じる演奏もあり、この辺は、仏教のお経とインド音楽の関連を思わざるを得ない。

写真集も小振りだが立派。装丁もすばらしい。
歌詞カードには、ヒンドゥ語(たぶん)、ヒンドゥー語の表音表記、英訳が、3つ並んで載っており、親切?流石に、ここまで一生懸命読もうとする人は少ないと思うけど。

インドまたは、インド音楽に興味のある人、ジョージに興味のある人にお勧め。
完全限定版だそうなので、GETしたい人は、お早めに。



そういえば、今朝の新聞に、アビーロードスタジオの前の横断歩道が、歴史的景観に指定されたとの記事が載っていた。横断歩道が、歴史的景観というのも、まさにビートルズならではの快挙?
しかし、何度も塗り替えられているし?
30年前に初めて訪れた時は(この写真は、約2年前に訪れた時のものですよ)、道路の両脇のギザギザ(駐車禁止の意味か?)に、やや興冷めした記憶がある。これを機に、このギザギザも思い切って消してみたらどうか?違法駐車だらけになっても困るのだけど。ついでに、IF28のビートルも駐車させてみたら?
出来過ぎている。
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MS氏の話

2010年12月22日 | Culture・Arts
light某携帯会社の社長さんのMS氏の話を聞く機会があった。

日本で、数少ない、カリスマ的な存在。話だけ聞くと、夢想家のようだが、今までのすごい計算しつくされたような実績から見ると、天才的な経営者ということができるだろう。
多くの講演を聞いたが、トップとも言える印象深い話だった。
人を洗脳する力があるというか。だから、あれだけ多くの有能な人が、MSさんとともに、ビジネスを、こんなにも拡大したのだろう。

話は、まず日本のマクロ経済の話。
今、日本は、100年に一回の大転換期を迎えている。
日本の経済が、ここ20年停滞しているのは、誰でも知っているが、ここから、1%成長を続けられても、40年後の2050年には、日本のGDPは、世界8位になるという。仮に、3%成長が続けられるとすると、日本のGDPは、ブラジルに抜かれ、4位。それでもちょっとさびしい。
ただ、3%成長を続けられれば、一人当たりのGDP に直すと、世界トップになる。

ただ、この3%成長というのは、現実的には、ひじょうに難しい。これを、達成するには、経済のドラスティックな構造変換が必要。40年間で、現在のGDP500兆円を1200兆円に増やそうとする話だから、今まで通りのやり方で、達成できる訳はない。
そして、やり玉にあげるのが、TPPにも、まともに対応できない政府。現在の農業のGDPに占める比率は、2%。伸びしろもほとんどない。それを保護するために、TPPに参加できないということであれば、国賊だと声を荒上げる。

じゃあ、この夢のような3%成長を続けるのにはどうしたらいいか。成長産業に集中投資するしかない。では、成長産業は何か?情報産業だ。これは、統計でもはっきり出ている。何と論理的なことか。我田引水と、ご自分でも認めてはおられるが、まぎれもない事実だ。
ただ、情報産業に携わる日本人は、まだまた少ない。国民全体の大人事異動を実施し、生産年齢人口6000万人の内、1/3を、情報産業にシフトする必要があるという。それでも、絶対数では、中国、インドには、遠く及ばないのだが。
そして、電子立国から、IT立国へのパラダイムシフトを起こすのだ。
韓国のサムソンはすでに、シフトしている。

思えば、明治維新は、農業から工業への転換であった。そして、そのピークとなった1970年代は、工業の時代の最後。電子立国により、日本は世界の頂点に立った。それから、情報産業へのシフトを図るべきだったのだが、それは現実とならず、大きく遅れをとることになったという。

MS氏は、アップルのジョブズを、ダヴィンチに匹敵する歴史を変えた人になると考える。アップルへの復帰したジョブズは、まず工場を全部売却し、組み立て工業からの脱却を図った。
そして、原料費が100とすると、中国で加工して、103、台湾が部品を卸して105、アップルが売って145。最終的なアップルの取り分は、30というビジネスモデルを構築した。天才的だ。
このような革命を起こせば、全産業に情報革命を起こすことが可能という。IT立国だ。
この考え方が正しかったことは、今のSONYや、PANASONICと比較すれば明確だ。

MS氏の会社は、10年で、日本No1の会社になるのが夢という。もう夢ではないかもしれない。
メーカーさんには、悪いが、MS氏によれば、日本のメーカーに未来はない=海外でやるしかない。付加価値の低い産業は、労賃の安い国に到底かなわないのだ。組み立て業は、最早日本では成り立たない。

さらに、話は、300年後の未来へ進む。人間は、300億個の脳細胞を持っているという(内3%しか使われていないのだが)。脳細胞と、コンピューターの構造は極めて似ており、2進法の積み重ねという。
コンピューターの世界では、1,000ドルで、計算できる容量は、100年前に比べると、3500兆倍!になっている。まさに、情報ビッグバンだ。
そのペースで行くと、ワンチップに収まる半導体の数は、2018年に、人間の脳細胞の数と同じ、300奥個になり、2300年には、何と1垓の3乗になるという。10の60乗だ。1垓は、一兆×1億だから、それだけでも、気の遠くなるような数字だ。
産業革命が筋肉の革命とすれば、情報革命が、脳の革命とも言える。

300年後は、脳型コンピューターの時代になっているという。
脳は、学習型コンピューターだ。データ(知識)+アルゴリズム(知恵)を同時に獲得する。
そして、さらに脳に感情(ゴール)を持つことを許すか許さないかの是非が議論になるだろうという。コンピューターが、感情まで持つというと拒否反応を示す人が多いが(2001年宇宙の旅で、その世界を垣間見た)、MS氏は、肯定するという。その根拠は、感情を持つコンピューターは、今の人間とは比較にならないほどの、超知性を有しており、理不尽な、感情は持たないだろうということだ。
300年後には、平均寿命は、200歳になり、人口臓器、テレパシー型通信などが当たり前になていると予言する。今から、300年前を考えれば、十分ありうる話だ。当時、平均寿命は、今の半分だった。

そして、人類は、知的ロボットと共存する時代を迎える。非現実と思うことなかれ。300年前の産業革命の頃は、機械が人間の領域を奪うとして、機械を壊す運動さえ起こっていたのだ。今、機械と、人間は、見事に共存しているではないか。

では、30年後は、どうか。300年後に比べると、ずいぶん近いが、1チップに収まる半導体の数は、人間の脳細胞の数をすでに越えている(MS氏は、20年前にそれを計算したという!)。人間の脳の10万倍だ。すると、iphoneに5000億曲、新聞3億年分が入るようになるという。要するに無限大だ。

ということで、MS氏は、現在社長を務める会社の総資産を200兆円とし、世界のトップ10にしたいという。今まで、数々のミラクルを達成した、MS氏であるから、まんざら夢ではないように思える。

60歳になったら、事業は、継承し、今のアカデミーの校長先生を務めながら、趣味の絵を描くことが、40年前に建てた人生設計図という。着実に、ゴールに向かって歩んでいる。

今のMS氏の合言葉は、

Information Revolution!



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