かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

東京ロック地図

2013年02月18日 | Books


本書は、しばらく積んであった。
見たら、2009年発刊のようだから、4年ぐらい積んであったようだ。

本書は、ロックを聴かせてくれる店、ロックの演奏を聴かせてくれる店、その他トリビアみたいな構成になっている。
なかなかこういった店に行く機会に恵まれていないので、へぇっ?という感じ。
こんな店が沢山残っていることを知った。
それからしばらく経っているから、今はわからないけど。

東京の西北?方向の情報が中心で、ちょっと行きにくい感じもあるんだけど、京浜方向の店も、ちゃんとカバーされている。

レコード店や、ギター店の情報も載っている。レコードについては、ちょっと買っているので、大体相場のイメージはつくが、ギターの相場にはびっくり。平気で、〇千万円という値段が載っている。桁が、〇〇桁違う。

こういう情報が、本になってしまうこと自体、ロックの成長の停止=定番化を象徴しているようにも思うのだが(事実、本書に載っている店が扱っている音楽は私が、知っているものが中心のようだ)、複雑な気持ちだ。

そうは言っても、近いところから、ちょこちょこ行ってみようかな?という気にはなった。
誰か、きっかけ作ってくれないかな?
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玄奘三蔵 祈りの旅

2013年02月17日 | Books
今日もゴルフだったが、ぴりっとせず。午前中は、薄曇りで、ずっと寒かったが、午後は、晴れ間も出て、まずまずの天候だったのだが。



本書は、何で、ツン読になっていたのだろう?中に、横浜高島屋の2005年の平山郁夫展のチケットがはさまっていたから、もう8年近く前に買って、そのままになっていたようだ。

平山さんが、薬師寺の壁画を描き上げて間もないころ、自伝≒シルクロード巡礼≒画家としての記録をまとめ上げた本で、すばらしい内容だった。
薬師寺の壁画を描き上げたころ、NHKの特番があって、その番組が、本書を著すきっかけになったようだ。

平山さんの本は、たくさん読んだが、本書では、特に、薬師寺の壁画の制作過程と、初期のシルクロード巡礼の話が面白い。
壁画の依頼があってから、玄奘の巡礼をテーマに題材を決め、繰り返し繰り返し、構想を練った。下絵と、完成画が並んで載っているが、月の位置が変わったり、人の影が加えられたり、平山さんの命をかけた、思い入れが詰まった作品である。
私も、薬師寺で、何度か見たし、下絵展も見に行ったのだが、ここまで制作過程を解説していただくと、味わいも深まる。

最初に敦煌に行けた時の感動、楼蘭に降り立った時のスリル。高山病と戦いながら、エベレストを見に行き、それが、薬師寺のメイン画の題材になった。シルクロード巡礼も、我々が、観光で行くのとは、レベルの違う探検に近いものだった。
しかも、百数十回!

平山さんが、亡くなられる10年以上前に著された本だが、平山さんの玄奘に対する思い、絵画に対する思いがよくわかる感動的な本だと思う。
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100分de名著 般若心経

2013年02月16日 | Books
今日は、ゴルフだった。寒さは、意外と大丈夫だったのだが、調子は、明らかに下降線。がんばらねば.....
いつ悟れるのか。悟るためというわけではないのだが、般若心経の本をご紹介。



NHKの100分de名著シリーズは、興味のある本の時のみ見たりしている。
般若心経が本といえるか微妙だが、興味深く見せてもらった。

解説は、「ブッダ 心理のことば」の時も解説されていた佐々木さん。

結構斬新な内容。
大乗仏教と、小乗仏教の違いは大きいのだけど、それが、般若心経にこれだけ、露骨に表れていたのか?
今までの仏教の教えを否定し、ギャーティギャーティを唱えよという教えが、般若心経だと本番組は言う。
色即是空、空即是色を突き詰めると、小乗仏教の否定につながってしまうかも。

佐々木さんは、純理系の方。そして、仏教に目覚めた。だから、説得力もある。
佐々木さんは、新書も最近出されたので、読む予定。

仏教は、教えではなく、一人一人の、思いなのかもしれない。
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元中国特命全権大使のお話

2013年02月15日 | Topics

flag10元中国特命全権大使のNさんの話を聞く機会があった。

大使時代、尖閣問題が表面化し、散々で、マスコミにも叩かれっ放しだったが、帰国後、雑誌等にも寄稿され、積極的に情報発信をされている。
お聞きすると、当時マスコミを通じて我々が得た情報とは、かなり違う姿が見えてくる。では、全権大使時代にこのような発言ができたかというと、それも否だ。
その辺を全て踏まえた報道がたぶん必要だったのかもしれないが、大衆迎合型の近時のマスコミでは、無理だろう。

話の内容は、某雑誌に掲載されていたものと似ているが、短時間に、ポイントを突いたプレゼンは、相当同内容の講演をされていると察せられた。講演内容抜粋をちょっと。

まず、日中関係を考える時、その時々の時代背景を考えることが重要だ。中国共産党が政権をとって、しばらくした1950年代半ばに、中ソ関係が悪化、中印間にも国境紛争が起こり、隣の日本は、高度成長時代の真っただ中。そこで、石橋湛山が、日中国交正常化の土台を作り、田中角栄と周恩来が、1972年に日中共同声明を発表。
そして、今。日本と、中国の経済状況。アメリカ、ロシア、インド、フィリピン等と、中国との関係。全く、世の中が変わってしまっている。

日中共同声明の時、棚上げ論があったかなかったかが争点になっている。日本側に公式記録はないが、当時の側近には、そのような発言があったという者もいる。
中国側は、棚上げ論があったという。証拠もあるという。しかし、出さない。出したとしても、でっちあげと言われるのが落ちだと、わかっているから。
だから、真相は永久に煙の中。

その中で、尖閣国有化の話が出た。正確には、国が取得すると言ったのだが、国有化と変わらない。そして、中国は、それは、棚上げの約束に反するとして、猛反発した。ただ、中国はその前に、領海隣接区域法を作り、自らその棚上げ論を破っているとも言える。
歴史を振り返れば、穴ぼこだらけの議論になり、結論が出る訳がない。
意地の張り合いになり、誰も得をしない。

そこで、ここからが、問題の部分だが、尖閣について争っていることを認めても、損はないというのがN元特命全権大使の結論だ。そして、ここが、政府の公式見解と異なり、当時は、N氏もストレートには言えなかったところだ。
争いがあることを認めたとして、それを解決する方法は、司法?話し合い?武力?
どの手段をとったとしても、解決するはずがない。戦争は絶対したくないというのは、双方の本音だろう。だから、認めても損はないのだというお考え。

結論は、戦争につながりかねないような行動は、双方、絶対慎むべき。解決するはずのない議論を続けつつ、仲良くするというのが賢いやり方であるというもの。

春に、韓国で、日中韓の会談が行われる予定で、その時に、表面では議論するが(双方の国民向け)、裏では手を握るということができない場合、事態が悪化するリスクがある。
日中韓の会談が最後の仲直りのチャンスと力説された。

この議論、今後どう展開するか。他人事ではない。

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ビートルズライブ ! 1962~1666

2013年02月14日 | The Beatles



本書は、ビートルズの50周年関連の本かと思ってGETした。
このBeatlegという本は、相当マニアックで、普通の本屋では売っていない。
たぶん”Beatleg"という言葉は、”Bootleg”から派生した造語で、Bootleg=密造酒のBootをBeatに変えたものと思われる。BeetlesをBeatlesに変えたように。

そういった意味では、本書は、読者の期待に大きく答えてくれる。
特に、標題のビートルズ特集は、圧巻だ。

私も若かりし頃、ちょっとBootは入手していたが、次々と新たな発掘品が出て、アップルが、オフィシャルなBootleg=Anthologyを出してからは、興味を失っていた。

しかし、本書のように、テーマを絞って(ビートルズがコンサート活動を行っていた時代に)、これだけの音源を集めた書は初めてではないか。テーマ絞って、時系列的に整理したところに本書の強みがある。
それにしても、よくもここまで聴き込んで、調べ上げたものだ。ビートルズが現役時代だったのは、50年近く前になるが、記録が残っているツアーと、残っていないツアーのばらつきが激しい。
当時、放送しない限り、コンサートの記録をとるということも少なかったのだろう。
演奏をしている内に、観客に音が聞こえていないことに気づき、途中から、遊び半分で演奏していることが露骨にわかる演奏もあるという。
もちろんいいことではないが、当時のシステムからしてみれば、無理もないことだっただろう。

ユーミンとプロコルハルムのジョイントコンサートと、ビートルズのトリビュートバンドであるレインのコンサートの論評が好意的だった。もちろん、欲言えば切りがないのだけど、両コンサートに行けたので、素直に喜びたい。

ビートルズの音源マニアにお勧め。ふつうのマニアだったら、アンソロジーシリーズで、十分?

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