かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

星加ルミ子 トークイベント 第5回

2016年05月21日 | The Beatles

今日は、ブータン展を、見てから、星加ルミ子 トークイベント 第5回に行った。
1回、抜けたが。
ブータン展の話は、後日するとして、今日は、トークイベントの話。

1967年から。

フールオンザヒルの制作に、立ち会った後、EMIに行ったら、アップル立ち上げの準備とのこと。仮オフィスに偶然訪れ、ジョンとポールと、プライベートな話ができ、ジョージか、ドノバンを紹介してくれた話は、前回もたぶん聞いた。
ドノバンは、結局アップルとは契約せず、契約第一号は、ジェームステーラーになるのだが。
その後、オフィスは、ベーカーストリートに、移る。

次に星加さんが、The Beatlesに会ったのは、68年12月。
セビルローに移転直後のアップルでのクリスマスパーティに、急に呼ばれたとのこと。
50年近く前に、電話一本で、ロンドンに行ってしまうのだから、凄い。
まだ、引っ越し直後で、整理も終わっていないオフィスの2階で、スタッフ、家族を交えて、社内クリスマスパーティがおこなわれたのだという。

星加さんの印象に残っている出来事は、リンゴに、子供の世話を頼まれ、振り回されたことがまず。
中締めで、ジョンと、洋子が、サンタクロースの扮装で、子供たちに、プレゼントを配ったこと。
そして、配り終わった2人とのインタビューを行ったが、ほとんど、洋子が答えて、ジョンの、声が聞けなかったこと。
ポールとメアリーホプキンが、一緒で、インタビューしたが、ウェルズ訛りがひどくてコミュニケーションが、取れなかったことなどだろうか。
しかし、今から考えると、1年後には、アップルは、ほぼ崩壊しているのだから、最初で、最後の、アップル社内クリスマスパーティの場に、居合わせたことだけでも、奇跡だ。

そして、最後の出会いが、あの1969年1月30日、ルーフトップコンサートの日。
ウォーカーブラザーズのファンの集いを、日本でやろうということで、その交渉に、ロンドンにたまたま行っていたのだという。
突然、当時のアップル社の社長のキャスから、明日屋上で、演奏するという連絡を受けたが、キャス自身も、状況を把握していなかったという。

午前、先約があり、昼にいったら、屋上での演奏が、かすかに聞こえたそうだ。
建物には、入れてもらえたが、屋上には上がれず、建物内で、かすかに演奏を、聞いていたのだという。
そして、終わったら、4人が、次々、階段から、降りて来て、疾風の、如くそれぞれ車に乗り、オフィスを去ったのだといいう。とにかく、寒いを、連呼していたらしい。
だから、ほとんど、話せていない。
ポールからは、またいるのかと聞かれたという。
オフィスは、苦情の電話が鳴りっぱなし。
外は、警官と、野次馬と、渋滞で、大混乱だったという。

ちょっと、勿体無いエピソードだが、そのタイミングに、ロンドンにいたこと自体が、ラッキーだったと、考えるべきなのだろう。

この、演奏が、日の目を見る可能性は低いと、その時は、みな感じていたという。

また、驚くべき体験談が聞けた。
次回が最終だが、もう6ヶ月、話を広げて、トークイベントを行うことが、決まったという。
都合のつく限り、行きたいと思う。

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Live In Toronto

2016年05月20日 | Music


King Crimsonの昨年のコンサートは衝撃だった。
懐かしの歌を出しすぎという話もあったけど、彼らの活動の総集編という感じだった。

そして、それがそのままCDで帰ってきた。
日本でのコンサートの寸前の音だが、ほとんど変わらない。
ちょっとオーディエンスの音が大きすぎるのではという場面もあるが、ライブだから、モーマンタイ。

最近は、この手のオフィシャルライブ盤を出していなかったので、本当にラッキー感大。
コンサートの前のフィリップの(最初は)意味不明のアナウンスもそのまま録音されている。
日本語訳は、途中で変わったのを、2回行った私は、目撃しているが(アンコールの演奏の際写真を撮っている人がいたので、途中で、変えた)、海外では途中で変えなかったようだ。

演奏は、ライブでは完璧に聞こえたが、このような形で聞くと、0.5%ぐらいのずれは感じる。
でもそれも織り込み済みの自信のツアーだったのだろう。
それにしても、急に、こんな完全ライブ盤が出たということは、やはりブートレグが出回ったのに我慢できなかったのかな。

プログレファンには、絶対お勧めできる。
もうプログレで現役なのは?
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UC2

2016年05月19日 | Music



井上陽水さんの昨年のツアーのBRDが出た。
早速ゲット。

鎌倉芸術館で、見て、その後全国各地を回り、この映像は、その最終日、2015/12/5の東京国際フォーラムでのコンサートの映像だ。

大体内容は同じで、いつものまったり感と、張りのある歌声。
何度も行きたくなる所以だ。

MCは、もっとあったんだけど、ネタは次回も使うかもしれないから、ちょっと出し?
事実、今回のツアーでも、前回ネタ聞いたし?

ハイライトは、やはりブラタモリのテーマ曲2曲。
どんどん新境地を切り開いていく陽水ならではの明曲だ。
曲のできた経緯もMCで語られていたが、本BRDには、収録されていなかった。
この辺、編集の妙というか、商売の妙というか。

いずれにしても、陽水ファンであれば、マスト。
懐かしの曲もたくさん歌われるので、昭和歌謡?ファンにも、いいかも。

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光線を描き続けてきた男

2016年05月18日 | Movie


本書は、ソフトカバーの割に高いので、見送ろうと思っていたのだが、本屋でぱらぱらめくったら面白そうだったので、思わずゲット。
読み応えがあった。

著者である飯塚さんは、もともと画家志望であったが、ひょんなことから、この特撮の世界に入り込み、まだ、この世界への貢献を続けている。
いわゆる裏方ということになるなのかもしれないが、とにかく、手作り感満載だった特撮映画の歴史をずっと見てきた人、そして、それをよく覚えていて、本にまとめてくれた人ということになる。

円谷プロ、東宝の特撮作品には、相当絡んでおり、その裏話、苦労話を作品毎に説明してくれる。

例えば、何気なく見ていたバルタン星人の分身シーンでも当時の技術では本当にたいへんなことだったのだ。
スぺシウム光線をどう描くかなども、無から考え、あの光線になり、それが歴史に残る特撮番組になった。
彼らのバイタリティがなければ、これほど日本の特撮映画が、評価されていたかわからない。

特撮ファンは、絶対読むべし!


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古代飛鳥を歩く

2016年05月17日 | Books
Tony Barrowが、14日に、亡くなったという。
The Beatlesの、ロードマネージャーをやっていた人で、大盛り上がりの、来日公演にも、縁が、深かった人だ。
星加さんと、エプスタインの間に立ってくれた人でもあり、The Beatlesと、日本のファンを近づけてくれた恩人とも言えるかもしれない。
ご冥福をお祈りする。



本書は、千田さんの新書。

観光案内的なものと思ってぱらぱらめくったら、見たことのないところの写真も多く、ゲット。

さすが、飛鳥の専門家らしい、力が抜けた感じなのだが、内容はディープ。
古代史ファンにとっては、是非お読みいただきたい一冊になっていた。

時代の流れに沿って、トピックスを絞った随筆風の構成になっているが、観光地化されていない住宅地ながら、たぶん歴史の舞台であったであろうところが、多く取り上げられている。
地元で、密着して研究した人でないと、なかなかここまで、掘り下げられないだろう。

もちろん、文字で残された資料は、少ない時代の話だから、なかなか面で確定なことは言えないのだが、点から線へ、線から面へ、古代史が明らかになってきた様子は、わかる。
これからも、少しづづ、新たな発見が積み重なり、歴史が明らかになっていくのだろう。

飛鳥大仏は、当初からの部分は、ほとんど残っていないと言われていたが、最近の研究では、もう少し残っているらしいということになっているそうだ。
いかにも古い顔立ちの仏さま。

埋め戻されてしまったところとか、今の街中になってしまっているところは、なかなか往時の姿を思い描くことは難しいのだが、地図と本書を片手に、さらに歩みを進めたいと思わせる一冊。
メジャーなところでは、藤原京跡に行ったことがないので、まずは押さえておきたいところ。
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