かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

芦原すなおのビートルズ巡礼

2016年05月16日 | The Beatles


本書は、ネットで見つけた。
あの青春デンデケデケデケの芦原さんが、ビートルズ縁の地巡りの本を出しているとは、まったく知らなかった。
1995年発行というから、20年前、シカゴから帰国したころのことだ。
ビートルズの人気が、また盛り上がり始めたタイミングだ。

芦原さんは、まったく海外に行ったことがなく、この話が持ち込まれるまで、まったくその気はなかったそうだ。
編集者との二人旅。
イギリスと、ドイツ、駆け足の旅だから、ルートは、素人とそう変わらない。
ただ、プロがアレンジしているので、スタジオの中に入れたり、郊外まで、車で足を伸ばしたりというところは、ちょっとうらやましい。
でもやっぱり、ちょっと忙しすぎるかな。

私が、行ったことがないエリアとしては、ロンドン郊外の、4人の自宅エリアと、ハンブルグエリアになるが、本書を読む限り、是非行きたいという感じでもなく、やはり、ロンドンと、リバプールがメインエリアであることがわかる。

それから、やはり、ミュージシャンであることから、その観点からの楽器に関する考察などは、一味違う。

意外だったのは、キャバーンクラブであまり盛り上がりを見せていないことだ。
当時は、いまいちだったのかもしれない。
ハンブルグは、相当柄が悪い街のようで、最後は、ぼったくりバーで、むしり取られる話で終わる。
この辺は、流石、海外素人。

写真は、白黒で、小さいが、文は流石、直木賞作家、面白い。

古本で、安く入手できるので、ビートルズ巡礼の旅をなさる方は、事前に目を通してはいかがだろうか。
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まるごと1冊 ビートルズ日本公演

2016年05月15日 | The Beatles
今日は、予定通りゴルフだった。
汗ばむ陽気だったが、コンディション最高。
スコアは、前半メタメタだったが、後半持ち直し。来週につながるか?



ビートルズ来日50周年を控えて、関連本発行ラッシュが続いているが、本書は、ファンクラブ発行の一冊。
その名も、まるごと1冊 ビートルズ日本公演。

もう散々類書が出ていてどうかと思ったが、流石、ファンクラブによる1冊ということで、ディープな内容になっていた。

本の構成は、来日前、来日時の日毎の行動、関係者のインタビュー等など。
ファンクラブ会員で、公演に行った人の座談会など、ありそうであまりない企画で、興味深かったし、JLと同い年の内田裕也さんのインタビューなども、貴重なものだ。

写真類は、たぶん既出のものがほとんどだろうが、新聞や雑誌の記事など、当時の社会のとらえ方が実感できて面白い。

ちょっと高いけど、日本人のビートルズファンだったら、持ってていい一冊じゃないかな。
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ROCK STARS WILL ALWAYS LOVE JAPAN

2016年05月14日 | The Beatles

今日は、すばらしい天気だったが、雑用にいそしんだ。
明日は、ゴルフの予定。



シンコーミュージックさんから、その専属カメラマンだった長谷部宏さんの写真集、決定版が出た。1930年生まれというから、もう85歳ということか。
1964年にスクリーンの特派員として、パリに滞在したという。スクリーンも、ミュージックライフも今はないが。
たまたまパリに駐在していたことから、ミュージックライフの日本人初のビートルズ取材のカメラマンとなり、その後、1990年代終わりまで、ミュージックライフのために、ロックミュージシャンの写真を撮りまくった。

もちろんビートルズの写真が有名なのだが、本書を見ると、その豪華さに、目がくらくらする。
日本で撮られたものも多く、その多くが、数十年以上前のものなので、歴史的価値も大きい。
出で立ちといい、撮影場所といい、極めてユニークでもある。

本のタイトルにもあるように、洋楽ミュージシャン達が、日本をいかに愛してくれていたかもわかる。昨今の、ロックミュージシャンの来日ラッシュも、単に金銭的な目的だけではなく、日本の人々、日本の文化を愛してくれているからこそだろう。

写真を厳選してあるので、あの写真も載せてもらいたかったなというのがある。
一つは、ポールが最初、ビートルズの一員として来日した時のシェーの写真(ジョンのはよくあるが、ポールのは少ない)。
もう一つは、カバーにあるジミヘンとの2ショット写真。日本人が、撮ったジミヘンの写真の記憶はない。

ということで、第二弾を半額ぐらいで出してくれないかな?

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仏教伝来

2016年05月13日 | Books


凄い本が出た。
白川義員さんの、仏教伝来。

学研から1980年代に出ていた同名本の3冊セットを1冊にまとめて、小学館より再発されたもの。
一枚一枚の写真のコメントと撮影苦労話が載っているが、今では考えられないたいへんな苦労があったことがわかる。
今では、危なくて行けないところや、破壊や、開発が進んで、様子が変わってしまったところが多いこともわかる。資料としても、貴重なものになっている。

やはり、日本を代表する写真家が、命をかけて撮った写真集だけに迫力がある。
ちょっと色が濃いような印象を受けるが、これも白川さんの写真の特徴。
昔、山の写真集を撮影中の白川さんのドキュメント番組を見たことがあったが、朝日に映える山を撮るために、命懸けで、セスナに乗り込み、本当に、酸素吸入器がはずれて、意識がなくなる様子が写っていた。
本写真集にも、空撮が多く、同じような苦労をされて撮影したものだろう。

撮影地は、私が行ったところも多く、その写真群が光をうまく活用して、美しさが際立っている。
カンボジアがないのは、たぶん内戦がまだ激しくて、入れなかったのだろう。
中国の奥地も、当時入れなかったところが入れるようになっている。

まだ行けてないところがたくさん載っているので、時間を見つけて、こつこつ訪れたい。

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誰も書かなかったビートルズ

2016年05月12日 | The Beatles


本書は、昨年急逝された中山康樹さんが、ビートルズのファンクラブ誌に寄稿した連載を集めた一冊。
本当に、急に亡くなられて、まだ実感がわかなぐらいだが、この連載群を見るにつけ、残念感が高まる。
これだけ、様々なジャンル、ミュージシャンに通じつつ、ビートルズを論じることができる人は、そういないだろう。

かなり個性の強い連載にもかかわらず、かつ、ビートルズファンに媚びない連載にもかかわらず、多くの支持を得てきたのは、やはり、鋭い洞察と、柔らかなタッチの文体によるところが多いだろう。

覚えているものもあれば、忘れてしまったものもあるが、Let It Beのルーフトップシーンの警官のやらせ疑惑や、ブライアンエプスタインが、ビートルズの来日の時、ブッチャーカバーのデザインを見ていた疑惑など、印象深い。
小野洋子のアルバムは、ほとんど持っていないが、バックのジョンのギターを聴くべしというのも、新たな視点だった。相当気合の入った演奏を展開しているらしい。

ビートルズ縁の人物評もユニークだが、ブライアン・ウイルソン、ボブ・ディランなど、来日したばかりの2人であり、改めて、彼らとビートルズの距離の近さを思った。
ビートルズファンだったら、読むべし。
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