かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ジョン・レノン&オノ・ヨーコ プレイボーイ・インタビュー1980完全版

2020年12月26日 | The Beatles
今日は、気温は、低かったが、風がなくて、過ごしやすい1日。
庭を徹底聡怩オて、かなりすっきりした。



本インタビューは、ジョンレノンが亡くなる3ヵ月前に、3週間にかけて行われたインタビューの完全版。
先日紹介したニューズウィークのインタビューは、本インタビューが公になる前のすっぱ抜きだったが、本インタビューは、ジョンが亡くなる2日前に店頭に並んだ。

マスコミに急に露出しだしたのも、暗殺に結びついてしまったのかもしれないが、そこに因果関係を予測することは、無理。
ただ、本インタビューがあまりにも、多岐に渡った内容で、結果的に、ジョンが、死を、自分も知らない内に予感していたのではないかとも、思いたくもなる。

インタビュー自体は、何度か読んだことがあるのだが、インタビューに至った経緯、その後のことなども含めて、本書が完全版だという。

全体を通じて印象付けられるのは、過去へのこだわりが、全くなく、現在と将来を見据えるジョンの強い姿。
これが、ヨーコさんといっしょになってからのジョンの真の姿だと思う。
そして、その言葉一つ一つが、40年経った今も響くことに驚かざるを得ない。

ビートルズファンとしては、4人の関係についてのコメントが興味深いが、これも、現役時代、解散直後、そして、インタビュー時と、変わってきたもの。
ただ、本インタビューで述べられているのが、この時の真の気持ちだろう。
ジョージの自叙伝に、ジョンについての記載がなかったことに憤っているが、それも、本気で怒っている感じではなく、4人の間のわだかまりは、解消している様子がわかる。
ただし、4人、再び集まっても何も新しいものは生まれないと確信もしている。

切ないというより、くやしい。
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イマジン・セッション・リトグラフ

2020年12月25日 | The Beatles

今日もすばらしい天気。
年末は、結構荒れ模様になりそうだが。



ジョンのリトグラフをゲット。
1971年のイマジンセッションの際の、スナップだ。
撮影は、Kieron Murphy。1968年にカメラマンになり、多くのロックミュージシャンの写真を撮影。



391/750。
もちろんMyrphy氏のサイン入り。
1998年に作られたものらしい。

Murphy氏の説明文が付いている。
毎日午後5時から、レコーディングが始まったという。フィルスぺクターに全幅の信頼を寄せていた。
How Do You Sleepの録音に立ち会ったのが、最高の思い出というが、確か、映像で、残されているセッションのことだろう。
ジョージが、リードギターを弾いている。

6~8週間後、再び呼ばれ、ヨーコさんと話す機会があり、ジョンとヨーコの絆を強く感じたという。
イマジンの視聴版を聴かされて、感想を聞かれたというから、まさに、その場に居合わせた人だ。
売れるかを気にしていたというから、ジョンも、まだ、ソロになってからの自分に自信がなかった。

ポピュラーミュージックのど真ん中にいた写真家による、ポピュラーミュージックど真ん中の人の貴重な1枚。

12月(特にクリスマス)になると、街中(テレビも)、ジョンとヨーコだらけだ。
今年は、特に。

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ジョン・レノン ディスク・ガイド

2020年12月24日 | The Beatles

12/8を目指して、続々と新刊が出ているが、本書もその内の1冊。



ファン・クラブの特集新刊。

ジョン・レノンが亡くなって、40年の、2020年12月8日発行。

この手の本は、何冊も読んでいるので、あまり期待していなかったのだが、なかなかの出来。
ジョンがソロになってからのアルバムを、わかりやすくかつ丁寧に、解説してくれている。
当時のジョンの活動について述べた本も多い中、ディスクを軸に、説明してくれていて、かつその背景、小話などもまぶせ、面白い仕上がりになっている。

結構知らなかった話もあり(有名なのかもしれないが)、例えば、ニルソンのアルバムをプロデュースした初日にポールもいたとか、ビーナス&マースの制作に加わることを約束していたとか。

結果だけ見ると、ヨーコさんの妨害により、ジョンとポールの共演は、実現しなかったことになる。
最後のアルバムを新たなミュージシャンだけで固めたのも、旧友との関係復活を警戒したヨーコさんの影響としているが、どうか。
レノンと、ヨーコの曲が、交互に入る構成も、ヨーコさんの強い意向だったともいうが。

亡くなってからも、いろいろ音源や、映像が出ているが、必ずしも、統一性のある出し方ではなく、廃盤になっているものも多いことを知って、所有するものの値段を調べたら、結構いい値段をしていた。
だったら、追加で出せばいいと思うのだが。

今回のジョンの命日40年に当たって、ヨーコさんの動画メッセージが出なかったのは、かなり体がお悪いのだろうか。
そういえば、昨夜は、ヨーコさんのファミリーヒストリーの再放送だった。
40周年も、いよいよあと1週間。

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NEWS WEEK ジョンのレガシー

2020年12月23日 | The Beatles
寒いがいい天気が続いている。
いよいよ今年もラストスパート。
ジョンの事件後40周年も大詰め。
NHKで、24日に特集番組を再放送するようだが。



ニューズ・ウィークなんて、いつ以来?
日本語版を買ったことがあったけ?

という感じなのだが、ジョン・レノンの表紙を見てゲット。
10数ページの記事だが、アメリカ発ということで、やはり日本発とは一味違う?

最初は、ピーターバラカンさんのコメント。
新たなファンに対し、INGのファンが送るメッセージというところか。

次は、ニューズ・ウィーク独自寄稿。
40年前の、12/8のドキュメント。

次は、ニューズ・ウィーク誌の独自の記事だが、ややぴんと来ない。

そして、大江千里氏のジョンのソロアルバム評。
ディープではなく、一般評の感じだが、庶民感覚には合っているかもしれない。

9月29日のニューズ・ウィーク誌のインタビューが続くが、読んだことがあるのかもしれないが、一番面白かったか。
1980年11月21日の、新アルバムへサインするジョンの写真があるが、初めて見た。
その2週間ちょっと後に。

次に、ジョン亡きあとのヨーコさんの記事。彼女の貢献を見直すべきと思うが、真のジョンファンには、複雑なところだろう。
たらればの議論をしても、実りはない。

最後が、ジョンの米国永住権を勝ち取った弁護士の記事。
初めて読んだが、当初なかなか厳しかった様子がわかる。
担当弁護士が、ジョンとヨーコのことを、前線知らなかったことも初めて知った。
ただ、この辺の話になると、司法というより、行政という感じになってしまうのかもしれない。
ニクソンが失脚したのが、ジョンが米国永住権を取得できた最大の要因であることは、間違いのないところだろう。
狂人や絶対権力に、権力を与えてはいけない典型的なケースかもしれない。

アメリカ発のジョンの記事ということで、趣向が違って面白かった。
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レーベルで聴くジャズ名盤1374

2020年12月22日 | Music

今日も、ゴルフ。
またもや、前半まぁまぁで、後半崩れるパターン。
昼、食べ過ぎか。



最近、ジャズの本も増えてきたような気がする。
本書は、本屋で見つけた1冊。
分厚くて、どうしようかと思ったっが、ぱらぱらめくったら読みやすそうだったので、ゲット。

著者の小川さんという方は、お医者さんで、音楽ジャーナリストで、ギタリストという。
器用な方だが、本書は、まさに、小川さんのジャズへの愛情を降り注いだ本。
スイングジャーナルに連載したものを、加筆修正したものだそうだが、スイングジャーナル自体が、休刊になってしまい、本シリーズも、強制終了になった経緯らしい。
ただ、その時点で、有名レーベルは、かなりカバーできていたので、本書に結実した。

42のレーベルの歴史・概要と、各レーベルでの名盤を、頁構成の都合上、9の倍数と19の倍数を加えた枚数づつ紹介している。
かつ、1枚1枚、大名盤、名盤、裏名盤、希少盤、推奨盤などに、分類していて、わかりやすい。

これだけ、載っていれば、かなりの名アルバムは、カバーされているのではないか。
まだ勉強中で確かなことは言えないが。

本書を読むと、レーベルにはいろんんなパターンがあることがわかる。
レコード屋や、ライブハウスのオーナーが趣味で始めたり、映画会社がサウンドトラックも兼ねて始めたり、電気メーカーが副業で始めたり、大手レコード会社がそのジャズブランドとして立ち上げたり。
ただ、栄枯盛衰が激しいので、ファミリーツリー的な図を付けてもらうと、もっとわかりやすかったかもしれない。
レーベルが立ち上げられた経緯により、その歴史もかなり異なっている。

レーベルの歴史も様々で、まさにレコードが円筒型だった時代からのレーベルや、70年代になってからできたレーベルまで。
ちなみに、SP版の次は、12インチ盤と思っていたのだが、その間に10インチ盤時代があったことも初めて知った。
当然その後に来たのが、CDということになる。

ジャズも歴史と共に変わっていく。
スィング→ビバップ→ハードビバップ→フュージョン→....
ただ、やはり40年代から70年代が花だった。
それからは、ロックに主役の座を奪われ、ジャズもさらに多様化。

レーベルではやはり有名どころが圧倒的に優位。
ジャズで難しいのは、個人プレーヤーが中心の世界で、プレーヤーがグループを渡り歩いたり、レーベルを渡り歩いたりするので、なかなかフォローが難しいのと、得意分野が異なるので、楽器の違い、ボーカルの違いなどで、比較が難しいことで、マトリックス的な評価が難しいところかなと思う。

その中で、本書を読むと、少しは、頭の整理ができるように思う。
特に繰り返し出てくるプレーヤーがいるが、このプレーヤーの歴史を追うことにより、ジャズの歴史も追える。
ハービーハンコックなど、その典型。

ジャズレーベルとしては、マイナーだが、Vee-Jayも取り上げられている。
ビートルズがアメリカに進出しようとした際、最初に取り上げてくれたレーベルだ。
残念ながら、その時はヒットしなかったが。

私のようなジャズ入門者にはぴったりの本ではないか。
たぶんジャズ好きの人にも耐えられる内容になっているのだと思う。

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