庭を徹底聡怩オて、かなりすっきりした。
本インタビューは、ジョンレノンが亡くなる3ヵ月前に、3週間にかけて行われたインタビューの完全版。
先日紹介したニューズウィークのインタビューは、本インタビューが公になる前のすっぱ抜きだったが、本インタビューは、ジョンが亡くなる2日前に店頭に並んだ。
マスコミに急に露出しだしたのも、暗殺に結びついてしまったのかもしれないが、そこに因果関係を予測することは、無理。
ただ、本インタビューがあまりにも、多岐に渡った内容で、結果的に、ジョンが、死を、自分も知らない内に予感していたのではないかとも、思いたくもなる。
インタビュー自体は、何度か読んだことがあるのだが、インタビューに至った経緯、その後のことなども含めて、本書が完全版だという。
全体を通じて印象付けられるのは、過去へのこだわりが、全くなく、現在と将来を見据えるジョンの強い姿。
これが、ヨーコさんといっしょになってからのジョンの真の姿だと思う。
そして、その言葉一つ一つが、40年経った今も響くことに驚かざるを得ない。
ビートルズファンとしては、4人の関係についてのコメントが興味深いが、これも、現役時代、解散直後、そして、インタビュー時と、変わってきたもの。
ただ、本インタビューで述べられているのが、この時の真の気持ちだろう。
ジョージの自叙伝に、ジョンについての記載がなかったことに憤っているが、それも、本気で怒っている感じではなく、4人の間のわだかまりは、解消している様子がわかる。
ただし、4人、再び集まっても何も新しいものは生まれないと確信もしている。
切ないというより、くやしい。