今日も、ゴルフ。
またもや、前半まぁまぁで、後半崩れるパターン。
昼、食べ過ぎか。
最近、ジャズの本も増えてきたような気がする。
本書は、本屋で見つけた1冊。
分厚くて、どうしようかと思ったっが、ぱらぱらめくったら読みやすそうだったので、ゲット。
著者の小川さんという方は、お医者さんで、音楽ジャーナリストで、ギタリストという。
器用な方だが、本書は、まさに、小川さんのジャズへの愛情を降り注いだ本。
スイングジャーナルに連載したものを、加筆修正したものだそうだが、スイングジャーナル自体が、休刊になってしまい、本シリーズも、強制終了になった経緯らしい。
ただ、その時点で、有名レーベルは、かなりカバーできていたので、本書に結実した。
42のレーベルの歴史・概要と、各レーベルでの名盤を、頁構成の都合上、9の倍数と19の倍数を加えた枚数づつ紹介している。
かつ、1枚1枚、大名盤、名盤、裏名盤、希少盤、推奨盤などに、分類していて、わかりやすい。
これだけ、載っていれば、かなりの名アルバムは、カバーされているのではないか。
まだ勉強中で確かなことは言えないが。
本書を読むと、レーベルにはいろんんなパターンがあることがわかる。
レコード屋や、ライブハウスのオーナーが趣味で始めたり、映画会社がサウンドトラックも兼ねて始めたり、電気メーカーが副業で始めたり、大手レコード会社がそのジャズブランドとして立ち上げたり。
ただ、栄枯盛衰が激しいので、ファミリーツリー的な図を付けてもらうと、もっとわかりやすかったかもしれない。
レーベルが立ち上げられた経緯により、その歴史もかなり異なっている。
レーベルの歴史も様々で、まさにレコードが円筒型だった時代からのレーベルや、70年代になってからできたレーベルまで。
ちなみに、SP版の次は、12インチ盤と思っていたのだが、その間に10インチ盤時代があったことも初めて知った。
当然その後に来たのが、CDということになる。
ジャズも歴史と共に変わっていく。
スィング→ビバップ→ハードビバップ→フュージョン→....
ただ、やはり40年代から70年代が花だった。
それからは、ロックに主役の座を奪われ、ジャズもさらに多様化。
レーベルではやはり有名どころが圧倒的に優位。
ジャズで難しいのは、個人プレーヤーが中心の世界で、プレーヤーがグループを渡り歩いたり、レーベルを渡り歩いたりするので、なかなかフォローが難しいのと、得意分野が異なるので、楽器の違い、ボーカルの違いなどで、比較が難しいことで、マトリックス的な評価が難しいところかなと思う。
その中で、本書を読むと、少しは、頭の整理ができるように思う。
特に繰り返し出てくるプレーヤーがいるが、このプレーヤーの歴史を追うことにより、ジャズの歴史も追える。
ハービーハンコックなど、その典型。
ジャズレーベルとしては、マイナーだが、Vee-Jayも取り上げられている。
ビートルズがアメリカに進出しようとした際、最初に取り上げてくれたレーベルだ。
残念ながら、その時はヒットしなかったが。
私のようなジャズ入門者にはぴったりの本ではないか。
たぶんジャズ好きの人にも耐えられる内容になっているのだと思う。