CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】たべるノヲト。

2025-02-05 21:05:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
たべるノヲト。  著:松重豊

すっかり文筆家としても慣れたもの
そんな感じで、連載コラムをまとめた一冊だけど
大変楽しく読めたのでありました
いや、代表作がごとき、食べ物を扱って、それを食べたくなる文章で
見事だなと感激して読んだのである
焼きのりが食べたい!

食べ物にまつわるコラムで、どこかで食べた美味しいものの思い出や、
これはと思う食べ方の紹介とかが短くまとまってて
とても美味しそうで、そそる
なんてことはない一品ぽいものから、ちょっと自分家でやってみることができるひと手間
そういうのが集まっていて、ちょっと食べたいなという気分を
否応なしに刺激してくるのが見事で、夜中読んだらダメな本だなと思うところ

いぶりがっごとクリームチーズという鉄板組み合わせはもちろんだが、
それを炙ったノリに乗せてというのが、いやー美味そうだなと
ノリなんて常備したことないけど、ちょっと持ってた方がいいんじゃないかと思わせる
見事な美味しさに溢れていてよかったと思うのである

【テレビ】正月に将棋番組を見たメモ

2025-02-04 20:56:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
正月に将棋番組を見たんだが、
なんであんなに長い休みの同じ時間帯で、将棋番組がかぶるんだよと
うなだれそうになりながらも、どちらも無事視聴できたので
さっくりと感想だけメモっておく

まず、実家が愛知県でよかった案件である
東海テレビの「新春スペシャル 藤井聡太とかまいたち」
たしか前年は、欽ちゃんを呼んでの番組だったと思うのだが
基本フォーマットは同じような感じで、
姉弟子と未蘭ちゃんがうまいこと回しながら、
もう段取り全部決まってるやつじゃんというすごろくを楽しみながら
ぼちぼちと進めていたのであるけども、
なんでゲストが、高見先生だったのかだけ解せなかったんだが、
コメントもかなりはしょられてしまっていたようで、正直申し訳ないとか思ってしまう番組だったけど
師匠が空いてなかったとかそういう案件なんだろうか(ひどい言い方だ)
それはそれとして、伊藤先生に敗れた話しとかに花を咲かせつつ
藤井先生が、ほがらかに笑ってたから楽しかったんだろうなと思ったものでありました

まぁ、ドキュメンタリみたいなもんだから、
基本語りだけになってしまうのは仕方ないところながら
まさかの平手で、ちょっとだけ藤井先生と指し初め(収録からしてそうではないんだろうが)できるとか
どういう僥倖だと羨ましく思いながら見ていたんだが
よもやの飛車がうろうろする序盤で、素人があれこれやろうとする図としては
大変面白そうだったんだが、これが中盤に入る前に終わりというのは
まぁ仕方ないとはいえ、見ている方からするとなんで?となってしまう感じで
この図を見て、昨年の欽ちゃんが指すなんてとんでもないと遠慮して
質問だけで終わらせたというあたりに、格というか、わかっているところが見えて
凄く感心したのであった
かまいたちも、なんとか番組を成立させるために面白くさせようとするんだが
藤井先生相手に失礼なく、かつテレビ的に面白いとか無理筋よなと思ったりしたのであった
来年は誰が呼ばれてやることになるんだろうか
もうちょっと、将棋っぽく、かつ藤井先生まとめしながら意味のある番組を目指してほしいと
願うばかりである

つづいて、NHKの方、2025新春将棋バトル~バラエティー五番勝負~
こっちはいつものフォーカスメンバーに加えて
今回は豪華に振り飛車特番といった様相で、
藤井(鰻)先生と、久保先生という振り飛車大家をそろえた遊び将棋で
実に将棋番組としてにぎやかで楽しいそれになってて、流石と思いつつ見たのでありました

こっちのほうはタレントの選択がゆうこりんで、
これまたなんで?と思ったというか、
まだ活躍していたんだという気持ちで見ていたわけだけど、
どうにも、ママタレ枠っぽい感じで将棋を子供にさせようというあたりを狙うと
まぁ、本当にそういうつもりだったかわからんが、
結構わちゃわちゃ楽しそうにしてて、いい感じで将棋のイメージが軽く見えたように思うので
凄く楽しかったと思えたのである

とはいえ、女流対決のディスティニー将棋の調整が酷いありさま(よい意味)で、
大逆転将棋どころではない展開に、凄い笑ったわけだが、
やまねこ先生があまりにも不憫だなと思うのと同時に、
本当美人はこういう時も絵になるなと感心したというか、おっさんのたわごとを思いついたのであった
本田先生の飛躍を妨げているのは、嫁が美人すぎるせいで回りの奮闘が甚だしいせいではないかと
ふた世代前くらいの将棋界っぽいことを書いておいてみるのである
はさみ将棋とか、あれこれ楽しく将棋遊びをしていたので
これまたよかったわけだが、やっぱり本将棋がみたいもんだよなと改めて思って
超絶早指し戦を再びみたいな感じで見たいかなぁと思ったりしたのである
あれは、山崎先生の発明でもないんだろうが、
実に面白い企画だと思うばかりである
どこかで見た詰将棋カラオケとかもそうだけど、なんかさせながら将棋の面白そうなのを
バラエティとして見たいなと思うけど、
先生にそういうことさせるのも忍びないとも思ったりしてしまうわけで
なかなか将棋番組を作るというのは難しいんだなと
改めて思い知ったのでありました

そうなると、ちょっと指せる芸能人というのが重宝するもんなんだろうか

【読書】アルバイト・アイ 毒を解け

2025-02-03 21:05:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
アルバイト・アイ 毒を解け  作:大沢在昌

こんな小説書いてたんだ
そんな気持ちになって読んでしまったんだが、
個人的に非常に貴重な体験をしたような気分で、
まるで、90年代終盤のエロゲのシナリオみたいな本だなと思ったわけだけど、
これは順逆で、こういう感じのものがあって、ああいう世界観の狭い世界があったんだろうか
確かめようもないというか、その世代よりも若い自分には
わかることがないのだろうと思いつつも、
どこか懐かしいノリといったらいいのか、こういう不良少年がいたなんていう世界観が
好きだなぁと思いつつ、スケバンとか出てくるという感じが
とても好ましく、それはそれとして、話しは漫画みたいにコミカルで読みやすく
さくさく楽しめたのでありました

探偵業をアルバイトでやってる不良少年が主人公なわけだが、
その父親が、これまた探偵で、いや、もともとはスパイやってたようなと
なかなか危なっかしい過去があるせいで、やってくる依頼というか事件も
結構シビアなものが多くて、アクションというか、
切ったはったがある内容なんだけど、不思議と、さほど死人が出ないというのが
面白いなと思ったところである
読み応えからすると、もっとたくさん死んでそうな感じだが
案外そうでもないというのは、読みやすさとエンタメの見事さの証左というやつだろう

ちょっと重そうな過去もちらつくけど
それは関係なく、青春というか、今を生きている主人公の元気さというのに
なんというか時代を感じるばかりなわけだけど、
こういうのを楽しめるというのもまた、年齢というか年代によるのかとか
いらんことを考えつつも、非常に楽しく読み終えたのでありました
殺し屋とかでてくるし、ドラキュラまがいのものがでてきたりとか
割とトンチキな展開なんだけど、それが面白い
やっぱり全体的にその頃の漫画といったノリがいいなぁと
読み終えたのでありました

べらぼう  蔦に唐丸因果の蔓

2025-02-02 20:57:45 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
唐丸がどうなってしまったのか、まぁ帰ってくるんだろうなと
想いはするものの、それはそれとして、あの浪人がなんだったのか
そっちの方が気になったんだが、あれはその内再登場する唐丸が明かしてくれんだろうか
そうじゃないなら、次回さっそく復活しそうな鬼平に
種明かしをしてほしいところだが、はてさて

今回は、源内先生の山師稼業のことと、
今のお江戸の状況をわかりやすく解説する
マクロな回だったと思うのだが、
何も産業がないところに新しい儲け話をという、今でいうデベロッパー的なやつだよなと
感心して見ていたというか、蔦重だけじゃなく
そういうことやってた人は、あっちこっちに、今と名前が違うだけで
いっぱいあったってことだろうと思いたいのである
源内先生がちょっと天才すぎるので、それはちょっとという感じもせんでもないが
まぁ、江戸時代にだいたい今でいうあれこれはあったよ、なんていう話しは
ちょこちょこ聞くのでそれをドラマで見せてもらえるなら
なんか面白そうと、この展開も楽しみにしていきたいと思うのである

蔦重が結局どうするかというお話で、
相変わらずあっけらかんとしてるから、
色々ひどい目にあったけど、そう悟らせないというのがいいなと
思ったりするわけだけども、次回以降はさっそく諍いになっていきそうで
物語としては大変楽しそうで、わくわくしてしまうわけだが
先にも書いた通り、鬼平の旦那がちゃんとして帰ってくるというのが
一番楽しみで、今後の展開も含めて
鬼平と蔦重とという組み合わせを見たいと
願うばかりである

唐丸は、結局金庫持って逃げられたんだろうか
それとも、金庫は沈んでしまったんだろうか
そっちも気になるなぁ

【読書】婚活マエストロ

2025-02-01 20:58:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
婚活マエストロ  作:宮島未奈

40代のWEBライターとは名ばかりの
その場しのぎの場末文章で糊口をしのいでいる男が、
その仕事のひとつとして依頼を受けた婚活業界の宣伝という切り口から
だんだんと、婚活という世界そのものに触れていくという物語で
なるほど、そういう感じかーと思いつつ、
それはそれとして、主人公が少しずつ変化成長ともとれる動きをしていくのが
なんとも心強く読めてよかった
40代で、そんな感じで恋愛になっていくかというか、
青春小説と変わらない、なんだったらもっと幼いといってもいいような
シンプルな恋の落ち方が、ある意味すっきりしててよかったと
思ったりしつつ読んだのである

個人的にはちょっと消化不良というか、
こんなすっと終わってしまう感じなんだと、驚いて終わったんだが
余韻がもうちょっとあってもよかったんじゃというのは
読んでいる自分が主人公になんらか期待というか、
のめりこんだせいかもしれんと思ったりするくらい、
気づいたらページが終わってしまっているというくらい
さらっと読めるし、情景も浮かんで、まるで不快感がないというのに
相変わらずうまいなと感激したのである

婚活も色々なパターンがあるようで、
そういうものなんだなと学ぶような気持ちも芽生えたり、
そしてタイトルであるマエストロとはという部分も
少しあれこれ考えさせられる感じにもなっていたりと
面白く飽きないつくりで楽しめた

ともかく、嫌な奴というのが一瞬ちょっとだけ出るというだけで
基本、とても気持ち穏やかな世界だけで終わるので
読んでいて力が入らず気持ちよく終わることができるので
大変よかったと思うのであった