CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

将棋ウォーズ2級で筋違い角(2104)をとる

2024-11-30 15:36:27 | 将棋

筋違い角

やられたら嫌な戦法第一位とも噂高いB級戦法
嬉野流とどっちが嫌かといわれたら、こっちだなと思うのだけども
初心者には、筋が違うところにいる角の効きが
まったく頭に入ってないので、大変な目にあうやつである

自分が相手にするのが苦手だからと、実際使ってみて勝てるかといわれると
なぜだか不思議と自分だとまったくいいことなく終わることも多々あるわけだが、
上述の通り、低級戦では相手がうっかりするポイントにじわじわ角を動かしていけば
なんとかなるのではと思うところである
盤面先手番だったが、この後、角をいじめられても大丈夫なように6筋の歩をあげておいて
角をとりあえず収納できるようにしつつ
じっと2三の歩に照準をあわせておくと
本譜では無理なのだが、相手が3二に金を置いてないで、うっかり銀を3三にあがったりして
さらっと、角成飛車先の歩の除去ができたりして大変勝ちやすい
また、1筋の歩交換をして、香車を1二に吊り上げられると、するっと角で取れたりするので
そういう嫌らしい攻め方がよいのではないかと思う、だから嫌いなんだよな

そんな筋があるから、銀があがりづらく、
本譜のようだと、右上に銀と金を釘付けにできてしまったりと、なかなか楽しいのだが
半面、王手にあんまり影響しないといった筋が異なるとはこういうことかと思い知る展開もあって
大変勉強になる戦法だと考えるのである

【ドラマ】3000万

2024-11-26 20:54:43 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
かなり面白いドラマだった
脚本も面白いのだけど、主人公二人といっていいのか、
安達祐実と青木崇高の二人が、ともかく抜群によかった
演技の良さなのか、演出の良さなのか、
そのどちらもなのか、ともかく、この二人だからこそといっても過言ではない
絶妙な空気があってこそのこのドラマだったと
見終わってから感動というべきか、なんか強い衝動を覚えて
感激したのでありました

話しについては、闇バイト組織の話しなんだが、
それに妙な形で巻き込まれたというか、
ある種の自業自得から始まるような
普通の人たちが犯罪に接触するという姿を描いているところも面白いのだが、
その普通の人たちとしての家族感を絶妙に演じていて、
ちょっとロクデナシのようでもある夫の青木崇高と、
それを支える普通のワーカー主婦である安達祐実が、
しょーもない喧嘩をしたり、それぞれの言い分でいらいらしたり、
特に、安達祐実のいらいらしている演技が絶妙で、
そして、それを輝かせるように青木崇高のダメ男演技も見事すぎて
本当にもう、なんだこの夫婦と思いつつも、
どこか思い当たりそうな、それでいて、どちらも根っこのどこかでいい加減というか
今回の主題ともなる、普通の人が悪に触れるそれをもってて
まぁ楽しいことこの上なかった

安達祐実の良さについては、この緊迫感あるドラマで、
正直表情はずっと硬いまま、なんなら、緊張したままといった感じなのに
色とりどりの顔が見えるように、セリフ、特に声色での演技が抜群だなと、
テレオペの上司に「なんか変な感じになっちゃってるんですけど!」みたいな感じで、
コミカルなセリフが、声色は緊張と発散と、その絶妙なまぜこぜが見事すぎて
笑うんだけど、なんか怖いというか、よくわかるといった感じが
素晴らしくてとてもよかった
だいぶ身勝手な女でもあるなと行動は示唆しているけど、
そうと感じさせそうでそうでもない、そして、切れ者なのにそう見えそうで見えてない
この絶妙なラインをついた脚本にぴったりの演技というか、
その真意とリンクしそうでしない存在感がともかくよかった
最終シーンのそのあとも、彼女ならのパターンがあまりにもいっぱい思い浮かんでしまって
いいドラマだったなと余韻を残していて最高だったのだが
安達祐実の演技によるところが大きすぎたと思うばかりである

一方といっていいか、ダメ夫の方の青木崇高もまた、
ダメ夫でありながら、ずっとその中身が変わらない
ある種、こういう男だから結婚したんだなと思わされる部分も多くて
これが人間的魅力にも見えてしまいそうな、
弱さを隠せないし、隠そうともしないような感じが
まさに駄犬といった感じで、それでもちょっと頼りになりそうな風もあったりと
最高によい男だったと思うのである
まぁ、妻に比べてあまりにも働いてないのでどうなんだという感じはあるが
ちょっとずれてるけど、基本的に優しいというのがはっきりと伝わってくる
これもまた、とてもよかった

最終話について、結局誰がつかまり、誰がつかまらなかったかというところが
凄く嫌な感じだなと個人的には、納得できないところではあったのだけども
それがまた、このドラマの描いたものであるのだろうなと
納得でもないが、考えさせられたのでありました
面白いドラマだった、この緊張感が解かれたのが、少々残念に思うほど
ぐっと迫ってくるドラマであった

光る君へ  はばたき

2024-11-24 23:37:42 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴録画で完了しました
墓までもっていくかと思ったのに、さらっと賢子のことを
道長に言っちゃうのかと、思わず声が出てしまったくらい
驚いたのであるが、それはそれとして、
物凄くひきずってる道長が面白かった
いや、純情な感じにも見えなくもないが、
本妻からしたら、最低の男だな本当にもう

ある種残酷なといっていいのか、
なんか、吹っ切れたように楽しそうなまひろの姿というのが
いかにもといった感じでもあるわけだが、
物語を終わらせたという一つの区切りで、勝手にあれこれ
まぁ、勝手するのは当たり前なんだけど、好きなように生きていく感じが
爽やかでもあるが、ひどいなと道長に対しての仕草として
どうなんだと思わされたりもするけど、なにともいいようがない
こういうお話だなと、圧倒というか、わからせられるような展開で
大変よかったと思うのでありました

宮中の方はこれにていったんといった風にも見えてしまう感じだったけど
実際はそれと地続きで、さりとて、物語としては
最後の地となるかわからんが、大宰府にてといった具合で
なんか唐突に大宰府に人集まったなと思ったら
まひろまでいって、そして、大乱かと
楽しみな展開になるようで、このあたりは大変ベタ展開になると思われるので
今から楽しみで仕方ないところだが、
はたして、どこで終わるのか、凄い気にしつつ
また来週を楽しみに待つのである
あと、二回なのか、三回なのかわからんが、はたしてという感じが
凄くいいと思うばかりである

【読書】戦略の要諦

2024-11-21 21:32:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
戦略の要諦  著:リチャード・P・ルメルト

戦略策定のイロハについて、事細かに記した本だった
著者が、相当著名な研究者のようで、実際の経験から導いたものや、シーンの話しが面白くて、
戦略を練るとはどういうことかをかなり詳しく説明していて大変楽しい本だった
とはいえ、読み終わって、面白かったしか残ってないので
自分の頭がどうかしてると思うのだけども、
何かを成し遂げるための道筋を立てるということ、
それは目標を立てるだけとか、取捨選択の意思決定をするだけとかではなく、
どうやって物事を進めていくか、その本質を突き詰めて考え、
そして解決していくという作業すべてを指示していて、
なるほど、凄いなと感心しきりだったのでありました

人が陥りがちな誤謬を避けつつ、想いのバイアスにかからぬように、
本当に必要なことにフォーカスして、そこへ集中するということの大切さが
なるほど、とてもわかりやすく説明されていて、
実際に、あれこれやってるとき、様々なことに気をとられているというか
気づいたら、誰かの想いの代弁になっていたりとか、そういうことが往々にしてあるなと
反省させられることが多々あったわけだけども、
達成までの道筋をどう立てていくか、一見無理そうなものを掲げても
深く掘り下げるという作業をしていけば、きっと解決するというのが
非常によいところであるのだけど、最終章で書かれていたラムズフェルド長官との対話にあったように、
どうしなければよかったかはわかっても、どうしたらいいかはわからない
解決策としては、とても賢い人を集めて小さな部屋で討論させて
なんか浮かぶのに賭けるしかない、というのが
多分真実であろうし、戦略の難しさを物語るエピソードだなと感じたのでありました
とはいえ、素人や能力が低いものがあきらめてよいという話しではないから
頑張って、考えるということだけはやめないようにしよう、
テケトーなところで、思慮を打ち切るのをやめようなんて
思ったり考えたりしたのであった

すごくいい本だったと思うが、
自分にはあまりにも高度すぎるというか、
そういう身分ではないと怯んでしまう内容だったけど
読んでよかったと思うのである

将棋ウォーズ2級で早繰り銀(2103)をとる

2024-11-19 21:30:26 | 将棋

早繰り銀

なんと一回しかとったことない
駆け出しの頃、わけわからず出たのでとれたと思われるのだが
角換わりしてからの銀の動作で、飛車のコビンから出ていくわけだが
何を狙いにしていくものかさっぱりわかってないのだけど
2筋3筋の歩をかっらいながら銀交換できたら満点とか
そういう戦法だと思う

適当に書いて怒られたら困ると、連盟のHP見たら
なんと同じようなことが書いてあって安心したわけだが、
角交換の腰掛銀、棒銀、早繰り銀のいずれも、
手持ちに駒がいっぱいになって頑張ろう作戦というわけで
素人には敷居が高すぎると思うのである

とりあえず本戦法では、端の歩は必ずついておくのがポイントのようで、
いずれにせよ、飛車を不用意に角でいじめられないようにして戦うのが
常のようである、そのあと端攻めがよいようだが、素人が勉強せずに使えるはずもない
じゃんけんでは、棒銀に強く、腰掛銀に弱いようだが
どういう理屈でそうなるのか、さっぱりわからないまま
級位者らしく攻め倒すという気概でのぞみたい

【読書】戦略ごっこ マーケティング以前の問題

2024-11-18 20:58:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
戦略ごっこ マーケティング以前の問題  著:芹澤連

読むだけは読んだ
そんな感じで、さっぱり内容理解してないというか
情報量が多いので消化しきれないといった感じで、
論文の査読でもないのだが、マーケティングにまつわる様々な研究をまとめた
ある種のまとめ動画的な内容なんだが、正直論文引用があるだけで、
その内容がさっぱりわからないので、専門用語も多すぎて
ほぼ理解できないで終わったのである
そもそも、マーケティングに対して、ちゃんと勉強しようというつもりもないのに
読むべきではないなという、自身への反省ばかりが募る読書となった

内容というは、手法についてといった方が正しそうなんだが、
マーケティングにまつわる、よくある通説みたいなのが
本当かどうか、それはちゃんとエビデンスをあたるなり、
テストをした結果を見て判断すべきという
大変ごもっともな内容に終始していて、
昔からよくある、二八の法則とか、千三つとか、
そういうのは実際のところどうなんだとみると、
傾向として見られるけど、言われているほど悪くないという結果のようで、
むしろそういう傾向があるという通説の方に判断がひっぱられて、
諸々の現状変更が行われて、そちらに収れんしているのではというのは
面白い指摘だと感心したのでありました
案外、そういう、こうじゃないかという通説に惑わされるというか
判断がひっぱられるというのは、これに限らず
世の中山ほどあると考えると、エビデンスをあたるということの大切さが
よくよく伝わると思ったのでありました

マーケティング理論の根幹はまったくわからないが、
なんだかんだ、シェアをとりにいくことは間違いなく正義で、
新しい顧客を常に開拓し続けるということは悪いわけがない、
もちろんそれだけではないけないけど、これは結構な必要条件じゃないかと
このあたりもまた、考えさせられるところでありましたとさ

ブランディングの考え方とかも、研究と実際との乖離みたいなのは面白く、
本当の消費者は、割とブランディングを意識しないし、できないというのも
なるほどと思ってしまうのだが、こういう本にありがちな
この言説もまた、本当に正しいか、何かエビデンスがあるのかと疑うのだが、
実際著者が、いくつかの論文をあげているけど
それを読むことがないので、結局あってるかどうかわからないと
そこから脱却できないで終わるのであった

ともあれ、何事もちゃんと考えよう、
そして、何かしらのストーリーがあると信じ込みやすいけど
それが正しいわけではないという意識はもとうと
このあたり、行動経済学的なそれとも一致しそうなことを
考えたというか、感じたのでありましたとさ

というか、多分、本として面白くないのだと率直に書いておく
海外のこの手の本はもうちょっと、読ませる内容になっているところが
多分、立ち位置が違うのだろうけど、興味があって読むわけではない
そんな読書には向かないと思った

光る君へ  望月の夜

2024-11-17 21:01:21 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
ある種のクライマックス、象徴的シーンとしての
望月の歌が詠まれて、ドラマとしてというか、
まさに極まったところが描かれたなと、そして、これが本当にもう
予見というか、欠けていく日々の始まりかと思うような
なんともいえぬ不穏さがあって、とてもよかった
ドラマ終わったら、どんな気分になってしまうだろうかね

三条帝の退場がすごく急な感じで、
というか、譲位はさておき、そこから亡くなるまでが早くて、
その条件とした東宮の退位、それを聞いた道長というシーンが
言葉少ないけど、実に様々に思わせる絵ですごくよかった
本当、どういうつもりというか、どうだったのか、
思うと、道長の妙にツいているときって、
だいたいこんな感じだったかなとも思うのだが、
ずっと、そういう不思議に包まれて生きてきてたんだろうなと
思うばかりである

そうかと思えば、摂政と左大臣の兼任が不興を呼び、
これもまた、とてもわかりやすくささやき女将みたいな感じで、
そりゃそうだなと思うばかりだが、
それでもまた、何も為せないと嘆き、
いつものように、まひろに愚痴りにきてというあたりが
いつも通りだが、もはや、そういうことではないという女性側の機微というのが
物語としてはっきりと観てとれたような、
また、同じように、同じような感じできた道長の浅はかさが
いかにも男のそれという感じもするし、
諭ながら、もはや次はということはない、常に移ろっている女性の心を
セリフにはまるで悟らせることもないが、そう思わされてしまう
まひろの所作というか、たたずまいというのに結構衝撃を受けたのである
ドラマだから、わかるけど、自身のことだとしたら
このすれ違いは絶対理解できないだろうなと、うすら寒くなったのである

まぁ、そこに追い打ちをかけるように本妻がとうとう見つけてしまうという
それに至り、二つの物語といっていいのか、流れがはっきりと見えた
そんな風に思える回で、描かれているそのものから、
まったく違うものの動きの方が気になるという感じが
凄く不思議だったけど、とてもよかったと思うばかりであった
象徴的すぎるけども、三姉妹がすべての地位を占めたというあのシーンも
独特の雰囲気というか、宴のシーンすべてが嘘のように見える
その演出だったのか、あるいは、そういう物語であったのか
あまりにも平安絵巻っぽい雰囲気が、
これまでのドラマと地続きのようで、そうではないようなと
不思議な気分になって、とても満足したのでありました

大宰府の話しはクライマックス前くらいにもってくるのか、
あるいは、触れないのかもとも思ったのだが
最後まで、じっと見続けなくてはと思わされる
望月であったと感じ入ったのでありました

将棋ウォーズ2級で棒銀(2102)をとる

2024-11-16 20:11:14 | 将棋

棒銀

角換わり棒銀である
駆け出しの頃、加藤先生に憧れていたので棒銀ばっかり指してたんだが、
このエフェクトなんで出ないんだろう、というか、
棒銀って、なんでこんないっぱいあるんだろうと不思議で仕方なかったのだが、
角換わりが大嫌いだったので、全然出てこないで頭を抱えた戦法である
戦法の背景というか縁取りの色の意味を知ってからなんというか、
どうかしていたと思ったのも懐かしい思い出である

自戦譜が後手のため逆さまなわけだが、
角交換してから、棒銀に出るというだけである
見ての通り、謎の手が両者でていて、相当手数がかかっているが、
それでもエフェクト的には出たのである
勝ち方については前回同様、ちゃんとした本で学ぼうとしかいいようがないのだが
初心者時代棒銀やっていたのに、これは出せなかったというのは、
初心者に角換わりは難しすぎるということと、
角換わりしてる以上、棒銀だけど軽率に攻めすぎないがポイントだと思われる

自戦譜の相手は、やさしい時代だったので、AIの弱いやつで
とりあえずエフェクト出てから、徹底的に安全策で角の打ち込みにひたすら気を使って
無事勝っていたのだけども、飛車成り込みを焦るあまり、龍と何かしらの両取りをけしかけられるので
それだけ気を付けたら級位者ならではの獲得が目指せるとみた
もしくは、棒銀らしく、何も顧みず攻撃一辺倒で倒すのみでなかろうか

【読書】運動しても痩せないのはなぜか

2024-11-13 21:05:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
運動しても痩せないのはなぜか  著:ハーマン・ポンツァー

けっこうがっつり学術分野もでてくる面白い本だった
人間が生きていく上での消費カロリーについての研究成果というか、
その内容披露といったもので、直接的にダイエットとか健康とかではなく
純粋に人類のカロリー消費はどうなっているかを解いていく内容になってて
大変面白かった
当然ながらというか、その紐解きの中で、考古学にも触れていくようになって
人類の道程をめぐる内容ももりだくさんで、なんというか
壮大でとても楽しかった

カロリー消費量が、哺乳類それぞれによってかなり差がある
そんな研究成果が出て、そこからさらに推論や考古学的な発見を結び付けていくと
人間がどのあたりで、カロリー消費をどのように変えてきたかがわかると
そんなお話だったわけだが、内容の途中で衝撃的発見とされているのが、
運動してもあんまりカロリー消費量に影響がないという部分で
それがタイトルの答えになっているわけだが、
本当にそうなのか、読んだ後にも関わらずまだ疑ってしまう

一日の消費カロリーというのがおおよそ決まっているらしく
それにあわせて、他のことで何か消費していると
そうではない部分で、カロリー消費を抑えるように体が反応するから
結局一日トータルでは、あんまり変わらないとなるという説明で
にわかには信じがたいのだが、実際にそうらしく、
どうやっても、体にエネルギーを蓄えておこうという人類がこれまでの進化で手に入れてきたそれが
おなかに脂肪を蓄えるそれに直結しているのかと思うと
もはや、太るということを避けて通ることができなそうとか思ってしまうところ
結局のところ、摂取カロリーを減らすというのが
何よりも確かな方法であるというのが、本書の答えであった

個人的にも、凄く効果があったと思っていた
ローカーボ、いわゆる炭水化物減らすダイエットについても、
炭水化物の摂取量を減らすことで、体内に蓄えていた別のものを燃やすようになり
ケトン代謝だとかいうのに切り替わって、水がどんどん抜けていくので
めかたが減るというお話が、なるほどなとも思ったりしたわけだが
これもまた、どれほど食べても大丈夫とは相いれないのだと
まぁ、当たり前といえば当たり前のことを
冷徹に突き付けてきたような内容で、とてもよかった
楽して痩せることはないんだ、楽というか、食べるという部分において

痩せるには摂取カロリーを下げるほかない
逆にいうと、それさえすれば、運動量はさほど少なくても痩せるということになるようだが、
それはそれで危険で、運動をすることで明らかに健康という見方では
大変有益なことが多いので、逆に同じエネルギー量で過ごすなら
健康になる運動を取り入れるべきだというのが正しいところ
まぁ、これもまた、そりゃそうだなと納得感はあるものの
こういった研究結果もまた、少し経ったら変わったりするんだろうかと
あやしみつつも、食べる量を減らす努力を考えるのであった

【映画】TRAP

2024-11-12 21:00:28 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画を見てきた

凄く子煩悩なパパが主役なんだが、実はサイコパスの殺人鬼で、
それが追い詰められている中でどうするかという物語

というざっくりしたあらすじを聞いて、なるほど面白そうと
わくわくして見に行ったんだが、完全に情報を遮断して見たら
より面白かったかなとも思ったりしたけど、それは贅沢というもの
と、まぁ、それくらい、前情報に上述の内容が入ってても大変面白く見られたのでありました

実際子煩悩パパパートというか、
まさにそういうパパをしている部分がとても見事で
こういう素敵な父親居そうだな、いてほしいなとすら思うほど
実に見事なパパっぷりなので、もしかしたら、あらすじが嘘で、
実際はいい人なんじゃないかしらと思わせておいて
やっぱり、ちゃんと誰かを監禁しているということが明かされたりして
なかなか衝撃的というか、かなりスリルのある展開で面白かった

笑うような話しではないけど、わくわくというよりは、どきどきが相当に強くて
実際、追い詰められているという状況でどうするんだ、どうなるんだというところが
結構無茶な展開にいきそうになると、当然そんな無茶通るはずないだろうと
そんな具合でできないわけだが、案外そういうのがいくつか結びついて
気づいたら、とんでもないヒントというか、脱出の何かを与えてしまっていたりと
この裏をかくでもないが、あれこれ悪いやつが知恵を凝らしているという状況を
悪い奴なのに主人公なので見せられてしまう感じが見事だった

実際のところ、この殺人鬼が物凄い殺人をしたという
噂話はいっぱいでてくるんだが、そういう陰惨なシーンがまったくないので、
本当にこの人物がその殺人鬼なのか?という不思議さもあって、
これが、まさにサイコパスたるところを顕してもいるし
変にレートのあがるやばい描写がない清潔といったらいいか、
血のない映画になってて見事だわと感心したのでありました

ライブ会場から抜けだすあたりも面白いんだが
そのあとの展開が、いよいよ差し迫った感じで、
どんどん話しが転がっていくのが面白くて
ホラーでもないが、恐怖が迫ってくる感じも見事なつくりで
映画として、ものすごく楽しめたと思うのである

しかし、インフルエンサーの力ってすごいなと
こういう感じなんだと、映画で思うのもどうかと考えるが、
実際こうやって解決することあったら、超かっこいいなと
そう思えるようなギミックというか、シーンもあって、
これがなかなか楽しかったのである

そして最後まで気の抜けない感じもあって、
十二分に楽しめる映画だったとメモっておくのであった
楽しい時間を過ごせた一本だ

【読書】なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか バーンアウト文化を終わらせるためにできること

2024-11-11 20:58:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか バーンアウト文化を終わらせるためにできること  
著:ジョナサン・マレシック

アメリカにおける燃え尽き症候群についての本
著者も実際に燃え尽きてしまった経験があり、
どうしてそうなるか、どうすればそうならないかを探求した
ルポのようでもある本でした

バーンアウトという言葉が
ある種の流行になっているようで、
日本でも、うつ病の概念というか範囲というか、何か大きくなったと思った
それと同じようなものではないかと思いつつ読んだのだが
根本原因は「期待に裏切られることで疲弊が蓄積すること」のようで、
これは人間というものが社会で活動していくと
どうしても受けるそれではないかなとも思ったりするのだが
それが、より先鋭化というか、ひどく人間を苦しめるようになっていると
まずはその最初のあたりから解説が始まり、
症状の進行と、社会情勢の関係なんかが説かれていて
興味深いものでありました

示唆といっていいのか、労働をどうとらえるかという問題が
アメリカには相当に根強いのだそうで、
労働の尊厳というものが、一種の脅迫を生んでいるというのがミソのようで
働くことが良い、勤勉であることがよいという
約束めいたものに人間が縛られてしまっている、
そのために、働くということがとても息苦しくなっているというお話だったんだが
著者の場合は、学校で教授をやっていたけど、学生がまったくやる気をださないということに
幻滅して、次第に心が疲弊したというところで、
これもまた、自分が頑張ってやっていることが報われないということが
物凄いダメージになるということで、労働尊厳の棄損にあたると
まぁそんなところでありました

解消でもないが、そういう状況からどうしたら逃れられるかということで、
様々な労働環境や、コミュニティをあたっていくあたりが結構面白くて
この本の主題とは異なるのだが、ベネディクト会の修道士の生活というのが、
物凄くよくできていると感激している下りが結構衝撃的で、
祈りの時間のために、労働はしっかりと切り離されていて、
それでいて勤勉であり、さりとて、誰に追い立てられることもないという状況、
そして、皆から尊敬というほどでもないが、敬られるというのが
精神衛生にものすごくよいというお話になっていた
彼らが、それをなし得ているのは、子供もおらず家族がないから、と
そんなことを修道士が語っているわけなんだけども、
まさに、修道士でもないのにそういう状態の俺は、どうしたらいいんだろうかと
目を見張ったのでありました
バーンアウトしないということなのか、どうなんだ

ともあれ、アメリカにおける社会圧みたいなものは
相当に大きい様子で、そこで苦しんでいるという状況は
個人の心に必ずあるんだろうなと思わされるばかりで
みんながみんな、そういう幻想に苦しめられているというのも
なんだか不思議だと思いつつ
それが社会を形作っているというのがまた、繁栄にもつながっているようでもあるし
そのために犠牲となっているようでもあるし、
エデンはどこにあるかと思わされるばかりでありました

光る君へ  輝きののちに

2024-11-10 21:07:29 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
割とおとなしめといっていいのか、最後がどこになるかわからんが、
予告見ていると、道長の退場はちょっと早めになるのか
とりあえず今回でてきた大宰府の話しが、結構派手になるだろうと思うので
そこを楽しみにしたいわけだが、
現状の説明とでもいわぬばかりの、実資との問答が見ごたえあってよかった
あれは演技がというよりも、あの問答の内容そのものがよかったし
シーンとしてすごくいいなと見入ったのである
無論、演技もよかったのだが、いかにも歴史物ドラマの鉄板といったシーンで
すごくよかった

三条天皇とのあれこれについては、
かなり美化されたとみるべきなのか、
実際は道長が相当の嫌がらせをしていたらしいと聞いたんだが、
そういう感じではなく、体が弱ってきていて政治に差し支えがあるというのは
確かにというところでもあるし、実際はどうであるかはこの際なと
そういう感じの落としどころで見事ではあったものの
その釈然としないところを先の問答で見事に描いたというか
結局、私利私欲ではないかというあたり、
民の顔が見えているか、視聴者としては見えているようなシーンをいっぱい見てきたが
実際どうであるかというのが、よくできてていいなと
感心と感動を催したのでありました

そして、天皇の周りも誰を贔屓でもないが引き上げるかという問題があり
その悩みというのが、一見独りよがりにも見えてしまうのが
道長目線のドラマだから仕方ないのだけど、そこまであしざまではない
仕方なくというところは、道長と結局一緒というのもよかった
そして、それをしても、道長の方が仲間が多いということだなと
このあたりの差が残酷で、これこそが政治なんだろうなと思うばかりであった

それはそれとして、大宰府の名前が急によく出てくるようになってと
完全にこの後を見据えた感じだなと思いつつも、
そちらへ役者が流れ込んでいって、おそらくは娘を振った男は死ぬんだろうなと
思ったりしながら、はたしてどうなっていくか楽しみに見守るのである
ジュディオングはなかなかよかったな
まひろもすっかり年を重ねて、大人になったなと思うばかりである

将棋ウォーズ2級で腰掛け銀(2101)をとる

2024-11-09 21:15:41 | 将棋

腰掛け銀

盤面は後手番の方
先後どちらでも出るが、銀を使った基本戦法の1つ
5筋に銀をあがっていく戦法
盤面の通り、角換わりから流れで発生していて
エフェクトの谷川先生を考えると、とても正しい戦型選択だと思いたい

基本戦型なので定跡書でも読んだら
勝ちやすい攻め方が書いてありそうなものだが、
そんな難しい本読めるはずもないので、おっかなびっくり
指し進めていくわけだが、
盤面の時は、相手玉が6筋にやってきたので
これ幸いと右四間風に振って、大乱戦になって終わった
いかんせん角を両者手持ちにしているので考えることが多すぎて
バランスとって、じわじわとかやってると
なんとなく陣形がうわずってきて、せーので始まって一瞬で終わると
まぁそんなことを繰り返してしまうわけだが
何度かやってると、そのうち勝てるかもという
えらい自信のないというか、わかってない戦型である
級位者同士らしく、こうなったら攻め勝った方が勝ちみたいな強引な攻めで
殴り合いにすると、案外勝てたりするもんであった

が、木村定跡をとるために、やたらいっぱい指したというか、
エフェクトが出てきた思い出深い戦型でもある

【読書】サド侯爵の呪い 伝説の手稿「ソドムの百二十日」がたどった数奇な運命

2024-11-06 21:01:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
サド侯爵の呪い 伝説の手稿「ソドムの百二十日」がたどった数奇な運命  
著:ジョエル・ウォーナー

小説のようでもあるけど、ドキュメンタリとしてよいと思う
サド侯爵とその禁書ソドムの百二十日の歴史をたどったお話で、
侯爵がこの本を書いたところから始まり、
その本がどのように伝わったかという話しと、サド侯爵の半生が描かれて、
壮大といっていいのか、ある種の思想史のようでもあり、
一介の犯罪者というべきか、変態の一生を描いたという本でもある
そんなものでありました

名前は聞いたことあるけど、
実際に、この禁書も含め、ひとつも知らないため、
「サディズム」の語源の人だということしか知らないまま読んだので、
書かれていることの半分くらいしか理解できなかったと思うのだが、
それでも相当に面白くて、そして、まったくその著作や思想に触れていないのに、
なんとなし、ヤバイこと考えて、物語なりに落とし込んでいて、
なんなら自分でもやってた人物なんだなというのが伝わってきて
とてつもなく好奇心をくすぐられる内容だった

サド侯爵の人生といえばいいか、ともかく、
腐れ貴族といっても差し支えなさそうな傲岸さと、
一種の狂人的発想と行動、その思想めいたものが、
月日が経つにつれて革新と呼ばれるようになってというあたりが
なかなかドラマチックというか、面白いところであるわけだが、
フランス革命とも、ある意味密接に関係があるというのも面白いところで
その自由な発想思想というのは、嗜虐凌辱の部分はおいといて、
自身の精神の発露、何物にも束縛されないという自由の渇望という点においては
まぎれもなく革命家っぽくもあったようでもあり、
また、そう装っていたようでもありというのが面白いところ
実際がどうであったかといえば、やっぱり、ただの変態だったんだろうと思うのだが
それでも、何かしら突き抜けたものがあった、
一種の芸術家というか、芸術作品めいた人物だったんじゃないかと思わされたのでありました

そして、その人物が書いた本が、バスティーユの牢獄から運び出されて、
まさに数奇としかいいようのない流れで、焼かれることもなく、喪失されることもなく、
書狂の人に愛されたというか、その希少奇妙があわさった本というのが
不気味な価値をもって、副題の通り呪いのごとく
持ち主の間を行きつわたりつしていくというのが面白かったのである
この昔からの文書というものが投資対象になるという
なかなかスキャンダラスでありながら、骨董ともまた異なるそれが
ヨーロッパの狭いマーケットで詐欺のように横行していたという話しもかなり面白くて
大変よろしい本でありました
結局骨董というところの不条理というか一種の不寛容および秩序による不正めいたものが
顕現したみたいな感じが、たまらなく面白いと思えたのである
この部分だけでも相当に面白くて、
現代社会におけるマニアのこだわりというものに通底する何か、
このカルマめいたものを描いているようにも見えて面白かったのでありました

これをかわぎりに、妙なマーケットの歴史みたいな本とか
そういうの凄い読みたいなと思わされたわけだが
ある種の歴史本であったと思いつつ、楽しく読んだとメモっておくのである

【読書】関心領域

2024-11-04 21:02:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
関心領域  作:マーティン・エイミス

重いと思った
書かれていることが、でもあるし、そのモチーフの事実もあるし、
なんとも、夢でうなされそうな不安を抱える読書になった

ナチのホロコーストを題材とした小説で
ドイツ軍がソ連に侵攻したあたりから、反転敗退するあたり
その間に、ユダヤ人をどのように扱ってきたか
そういう将校たちの姿を描いていて、生々しいといったらいいのか、
ユダヤ人捕虜の女性とうまくやろうとする男や、
そもそもホロコーストの仕事そのものをどう遂行するかを考える男、
ドイツの勝利を信じてやまない男たちの声などなど、
結末を知っている状態なのは当たり前だが、
その時、その当時は、きっとこんなことがあったのだろうなと
思うにたやすいというか、
あまりにも、ある意味での人間ぽさがある物語で、
それでいて、非人道的なそれがまかり通っていた空気といえばいいか、
狂騒というほどではない、その感覚みたいなのが
読んでいて、少しわかりそうになるのが怖い
そんな気分になって読んだのである

ホロコーストを題材にとっているが、
そこへの断罪という使い方ではなく、その状況下の人間というものを描いているのが秀逸で、
賛歌するはずもないのだが、どこか理解できてしまいそうな、
その憐憫や理解すらも、断ってきたであろう今までと、
それを少しばかり深く、人間の方へと掘ったというのか
時代が変わりつつあるようにも感じる内容であった
多分このあたりは、ヨーロッパと距離のある身分だからこそ
より思うのかもしれない、
この本が示唆しているものの重さは、ヨーロッパではより強い反発というか
反応を呼んだのではないかと思ったりするのである

戦争下、そこで犯された罪は確かにあり、誰かが断罪されるべきであろうが、
その細かなところに関わった、あるいは、そこにいたという者は、
やはり人間で、その営みがあったということが
生々しく恐ろしいと思うばかりである
よい小説だった、そして、やはり、大変重かった