というわけで、相当前なんですが
読んだ小説のレビウー
北方謙三「黒龍の柩」
当時おいらは、ハードボイルドというのを究めたら
人間いや、男として絶対にレベルアップする
っていうか、もう
お前はパリに、俺はここに仕事がある、それだけだ
とかいう理由で女と別れたりとかしてみてぇ
すげぇ、まず付き合う女とか探さないといけねぇけどなぁ
さて、それはいいとして、まぁ
こういういわゆるなハードボイルド、かたゆで卵的雰囲気を
どうにかして文章で味わおうと
日本における、この世界の第一人者
またその内語ろうかどうかわからんけども、馳星周に
あのオヤジは本当凄ぇと言わしめるこの人の
小説を是非読もうと
手にとったのが、幸いおいらにも予備知識のある
新撰組の話題、あまつ、土方歳三を扱った
もう、ほら、そのパーツだけで楽しそうじゃないか
鬼副長を主人公にしたハードボイルドだぞ?
と、勝手にイメージが先行して
なんか、ハンパねぇ男の世界が見られるのではないかと
当時期待して読みましたが
以上、前振り
感想:えー。
違う、面白くなかったんじゃない、思ってたのと違っただけなんだ
そんな具合で、まぁ、なんだろう
おいらが慣れていなかったせいもあるんだが
確かに、読みどころはあったし面白かった
歳三が、ケーキさんを函館まで連れていけば
全くあたらしい幕府を開くことができる、そして
榎本や黒田といったメンツ、このあたりの書き方
性格づけが、司馬遼太郎の燃えよの性格と似ているので
おいらには入りやすかったし、なにより歴史感覚の掘り下げ方も
比較的読みやすかったので面白かった
なによりも、薩長悪しとして
その悪さが仕方のないもので、だけど、男は夢を追い
そして夢に死ぬのさ的な進み具合
ただ、個人的に凄く違和感があったのは
坂本龍馬
言ってることは素晴らしいし、英雄竜馬っぽい
だけど、全然男らしさを感じられない、才気走った若者という
細面の印象になってしまった、いやでも凄いんだよ
中村半次郎と沖田の喧嘩の間に入ったりするような男なんだから、でも
多分、豪気というのを土方という人物に
当ててしまったせいもあるのだろう、土方と同じくらいの胆力で
才気に溢れているという感じではなく、完全な対照として
キャラ設定されてたように感じました
だいぶ前に読んだから違うかもですが、そう思ってるっつうことは
そうだったんだよきっと(誰に対する言い訳だ)
まぁ、史実の通り竜馬は殺され
そこの具合は、おいらが一番大好きなストーリー展開だったので
お気に入り新撰組小説ではあるんです、だって
土方が鬼よりも強いですからこの小説の強さはハンパじゃねぇ
兼定の中子が血で腐ってるくらいだ(お気に入り表現)
あと、山南さんといい塩梅で統制がとれているところも
友情パワーがステキな小説であります
まぁこの後、北方三国志を読んで、
ハードボイルドとはこういうことかということに
気付いたわけですが、それはまた
次回ということで
黒龍の柩
新撰組初心者向け
そして
ハードボイルドと犬死にを勘違いしている人間は読んでならない
俺の当時思っていたハードボイルドってのは
戦って戦って失意の果てに死んだり
何もかもを失ったり、そういうやぐされた男の背中を語るっつう感じだったんだが・・
あれ?この小説でも語られてる気がせんでも・・・
気のせいだな、夢なのだ、全ては
だが男は夢を追う、夢に生きるものなんだぜ
読んだ小説のレビウー
北方謙三「黒龍の柩」
当時おいらは、ハードボイルドというのを究めたら
人間いや、男として絶対にレベルアップする
っていうか、もう
お前はパリに、俺はここに仕事がある、それだけだ
とかいう理由で女と別れたりとかしてみてぇ
すげぇ、まず付き合う女とか探さないといけねぇけどなぁ
さて、それはいいとして、まぁ
こういういわゆるなハードボイルド、かたゆで卵的雰囲気を
どうにかして文章で味わおうと
日本における、この世界の第一人者
またその内語ろうかどうかわからんけども、馳星周に
あのオヤジは本当凄ぇと言わしめるこの人の
小説を是非読もうと
手にとったのが、幸いおいらにも予備知識のある
新撰組の話題、あまつ、土方歳三を扱った
もう、ほら、そのパーツだけで楽しそうじゃないか
鬼副長を主人公にしたハードボイルドだぞ?
と、勝手にイメージが先行して
なんか、ハンパねぇ男の世界が見られるのではないかと
当時期待して読みましたが
以上、前振り
感想:えー。
違う、面白くなかったんじゃない、思ってたのと違っただけなんだ
そんな具合で、まぁ、なんだろう
おいらが慣れていなかったせいもあるんだが
確かに、読みどころはあったし面白かった
歳三が、ケーキさんを函館まで連れていけば
全くあたらしい幕府を開くことができる、そして
榎本や黒田といったメンツ、このあたりの書き方
性格づけが、司馬遼太郎の燃えよの性格と似ているので
おいらには入りやすかったし、なにより歴史感覚の掘り下げ方も
比較的読みやすかったので面白かった
なによりも、薩長悪しとして
その悪さが仕方のないもので、だけど、男は夢を追い
そして夢に死ぬのさ的な進み具合
ただ、個人的に凄く違和感があったのは
坂本龍馬
言ってることは素晴らしいし、英雄竜馬っぽい
だけど、全然男らしさを感じられない、才気走った若者という
細面の印象になってしまった、いやでも凄いんだよ
中村半次郎と沖田の喧嘩の間に入ったりするような男なんだから、でも
多分、豪気というのを土方という人物に
当ててしまったせいもあるのだろう、土方と同じくらいの胆力で
才気に溢れているという感じではなく、完全な対照として
キャラ設定されてたように感じました
だいぶ前に読んだから違うかもですが、そう思ってるっつうことは
そうだったんだよきっと(誰に対する言い訳だ)
まぁ、史実の通り竜馬は殺され
そこの具合は、おいらが一番大好きなストーリー展開だったので
お気に入り新撰組小説ではあるんです、だって
土方が鬼よりも強いですからこの小説の強さはハンパじゃねぇ
兼定の中子が血で腐ってるくらいだ(お気に入り表現)
あと、山南さんといい塩梅で統制がとれているところも
友情パワーがステキな小説であります
まぁこの後、北方三国志を読んで、
ハードボイルドとはこういうことかということに
気付いたわけですが、それはまた
次回ということで
黒龍の柩
新撰組初心者向け
そして
ハードボイルドと犬死にを勘違いしている人間は読んでならない
俺の当時思っていたハードボイルドってのは
戦って戦って失意の果てに死んだり
何もかもを失ったり、そういうやぐされた男の背中を語るっつう感じだったんだが・・
あれ?この小説でも語られてる気がせんでも・・・
気のせいだな、夢なのだ、全ては
だが男は夢を追う、夢に生きるものなんだぜ