CLASS3103 三十三組

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【ドラマ】幕末相棒伝

2022-01-18 21:09:17 | ドラマ映画テレビ感想
年始にやっていた時代劇であります
もう、年末年始に時代劇やってれるのは、
いや、そもそも、時代劇をやってくれるというのがNHKしかないんだなと
しんみりしながら見たのであります
こういうときに、結構攻めてくるというか、ただの時代劇を作るわけじゃないのが
NHKのいいところでもあり、困ったところでもあるなと思うのだが
今回は、かなり大胆というか、攻めた内容だなと思った一作でありました

土方と坂本が組む

こういう幕末ファンタジーを大真面目にドラマにしたという心意気が好きだわと
しみじみ見たのでありますが、なかなか楽しい時代劇でありました
惜しいというか、もうちょっとがっつり殺陣を入れてくれると
なおよかったんだけど、あまり贅沢いっても仕方ない
漫画のようなというか、架空のそれこれを
歳三と竜馬という組み合わせでやったというそれで充分とも思う
なんだかんだ、幕末オールスターというほどでもないが、
桂と土方の殺陣があったのはよかったんだけど、
よもや、土方が欄間に刀を当てるとか
さすがにそれはやっちゃいかんというか、時代的に、鴨殺しと池田屋を超えている土方が、
そんな初歩的な失敗をするはずがないだろうと思ってしまったんだが
どうだったんだろうか、
そのあとは、できるだけ突き主体で、いかにも、屋内剣法といった感じだったから
いい塩梅だとも思ったりしたんだが、なんか、あのシーンだけ
すごいひっかかって仕方なかったのであります

とはいえ、そのあとに、竜馬が振り向きざまに横なぎをして、
土方を皮一枚で仕留めるというか、たまたまそうなったという剣技の見せ方は
よかったなぁとしみじみ思ったりしたんだが、
どうせなら、幕末剣豪伝的に、がっつり殺陣が見たかったなと思ってしまったのである

と、そこばかり語ってしまっても仕方ないというか
そもそも、そういう物語じゃなくて、割と幕末の陣容というか、
対立や関係を面白く見せて、またそれぞれの思惑なんかも説明されていて
よくできてるなと、感心してみたのも確かでありました
また、直近で、青天を衝けを見ていたこともあって、
幕末のあれこれが頭に入っていたというのもよくて
どの陣容の誰が、そういうのを架空の事件によって語らせるというギミックは面白くて
佐幕、倒幕と一口にいっても、あれこれあるんだという、
誰に正義があったわけでもないという事実っぽいことが
物語でわかるというのがよかったと思うのである
特に、岩倉卿の処理がよかったと思う
梅雀さんがうますぎるというのもあったが、
あの理は、ひとつ重いと思わせるそれで、そしてそれをよしとしないのを軸に
土方と坂本がというのが、ドラマとしてすごくいいなと
すんなり楽しめたのでありました

最終的に、まさかの結末というか、
そこに全部押し付けたのかという感じの終わりでもあるんだが
このドラマとしてはそれでよかったし、見たかったというか、
夢のような幕末の二日間を描いていたという意味で
面白い、意欲的なドラマだったと感じたのでありました

よかった


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