CLASS3103 三十三組

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【読書】SHOE DOG(シュードッグ)

2018-12-17 21:14:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
SHOE DOG(シュードッグ)  著:フィル・ナイト

ナイキの創始者による、自伝でありました

世代的にナイキといえば、エアーのバスケットシューズでありまして、
あのナイキが、どのように出来た、どのように育ってきたかが
本人の手によって明かされている本でありました
驚いたというか、読んでいて時代だなぁと感じたのは、
日本の存在感であります
まさか、ナイキに、ここまで日本が関わっていたなんて
まるで知らなかったんだが、本当にもう、
凄いことだなと、当時のことを思い知らされるのでありました

何者かになりたい若者のひとりであったフィルナイト氏が
1960年代に、靴を売ることに目覚めた、
そういうお話でありましたけども、
売ろうと思った靴が日本の靴で、そのあと、相当に危ない橋というか、
読んでいると、なんでそんなにキャッシュフローに困ってたのか
そのあたりがいまいちよくわからなかったんだが、
現金がない、流動資産がないという状態で
あえぎあえぎ過ごし、やがて自分の靴を開発しようと思い立ち、
ナイキを立ち上げていく

まぁそんなお話でありましたが、
この立ち上げたナイキの開発にも、日本が色濃く関わっていまして
この頃、品質よくて、安価であるというのが
日本の強力なポイントだったようで、
そのあと、ドル円の相場が変動となったり、
日本が豊かになるにつれて、工賃が上がってきてと
その役目を、台湾や韓国に探すというあたりが
そういう時代だったんだなと
現代経済史を読むようでもあって面白かったのであります

法廷闘争もあったり、
日本の商社がどれほど売ることや、投資なんかに目が利いていたか
このあたりもありあり描かれているのが面白くて、
じっくりと読まされたのでありました
とはいえ、結構話が長くて、さらには唐突に話題がとんだような場所もあったり、
読みやすさとはまた別だったようにも思うのだけども
ナイキというとてつもない企業が
どういう成り立ちであったか知ることができる
一方向からだけではあるけども
面白い読み物だったと思うのでありました


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