CLASS3103 三十三組

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【読書】職場で傷つく

2025-03-10 21:09:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
職場で傷つく  著:勅使川原真衣

半分くらいは傷つきとはという解説に使われていて、
なんというか読んでて、やだなーとか思ってしまっていたんだが
後半は、その症状に対してどうしていくべきか
あるいは、どうしてその症状が現れるかを多角的に検証していくようになっていて
なかなか面白かった

傷つくという単語が顕すものが何か、
その解説が相当にあって、こういう場面、こういう事件、こういう経験
そんなこんながすべて傷つきですよという感じで
やや諭す内容になっているので、ものすごく寄り添われた感じがして
ちょっと慄いてしまったんだが、実際そうやって傷ついている人が
山ほどいるのであろうとは理解できるような
あるいは、傷つけているのだろうなという事実に向き合わされるようなといった感じながら
そのどちらもいるし、どちらも悪くないよと
そういうスタンスの本でありました

結局のところ、お互いがお互いの正義の範囲にいるので
通い合うことがなく傷つきにつながるというお話で
じゃぁ、どうしたらというのも、細かい気遣い、相手を受け入れる、視座を変えるという練習、
これに尽きるといった感じでもあり、
昨今流行の1オン1とか、そういうのをとりあえずやってみたではなく
お互いを理解しあうというごく当たり前のことから、
その気持ちを大切にしていこうというお話になっていて、
まぁ、書かれていたところでもあるが、結局特効薬は何もなくて、
色々なことの積み重ねで、少しずつ作っていくことにより、
対人というよりは、組織論として、そして、組織論とは人の集まりからという
一周回って人にたどり着こうというお話で、
ありがたい高説ではあるのだが、結局ふんわりしているといってしまったら台無しだけど、
真実は確かにその通りだけど、その通りのことを書かれただけではないか
などと思ったりしながら読んでしまったのであった
傷つけてしまっているな

わかっているが、どうしようもできていない
そういう本であったけど
これをどうにかしようという組織人上層部はいるだろうし
私には早すぎるというか、役目にあってない本だったと
さもしいが書いておくのである
そこまで偉くならんから、どうなんだ


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