CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

春の台北で遊ぶ 10 朝の廟巡りとバイクの滝

2024-08-13 20:59:34 | 春の台北で遊ぶ(2024)
さて次の朝である

前日同様、ホテル下のハンバーガー屋で今回はサンドイッチと豆乳を飲む
パンが違うだけで中身は一緒なんだが、相変わらず台湾の甘いパンが美味い
父親も含めて、酒を嗜まないので甘いものに眼がないのである





さて、朝から散策開始
まずは地下鉄駅に行くまでに見掛けていた廟をちょっと覗いていくことに
大きな廟の前に、金池王爺廟なる看板があって小径に入ってみると
かなりこじんまりした廟があって、とりあえずお参り
物凄い狭くて、なんなら壁がコンクリむき出しに、配線まで丸見えという
ありがたみもへったくれもないのが、むしろありがたい感じがして素敵
爺の字が入っているけど、台南で見た赤兎馬の宮とは多分別物だろう
でも、馬を連れたおじいさんがなんとも可愛らし気である


さて、大通りに戻り、その向かいにある大きなお寺の方を見る
普済寺なるお寺で、かなり豪華でありました





2階もあって、仏寺ならではというか、お釈迦様があちこちにおわし、
お経を唱えるであろう準備もされていて、なかなかいい感じでありました
素人なので一見しただけでは道教寺院と区別つかないんだが、
もろもろ作りからして違うところがあるんだろうかしら
ともあれ、ありがたいので写真撮り撮り、お参り拝拝と朝から精を出してきたのである



嫌らしい言い方をすると、ずいぶん儲かっているお寺のようで、
新たな壇が作られたのか、リニューアルされたのかわからんが、
随分綺麗な菩薩様らしきそれもあって、とてつもなくありがたく思ったのである
台北市内でそれなりに力のある仏教寺院なんだろうかしら
坊主というか、住んでいる人も居たけど、何を言われることもなく
珍妙な日本人観光客を野放しにしてくれていたのでありました

さて、せっかくだから、この日はあちこちでお寺があったら見ていこうと
そんなスタイルの日にしようと唐突に決めて、さりとて、名所も訪ねてまいろうと
MRTに乗って大橋頭まで移動、朝もさほど早い時間ではなくなっていたけども
平日の風物詩であろう、バイクの滝を見に行こうと勇む


駅から出て、迪化街方面へと向かうのだが、目の前の高架をかわしながら
高架からおりて、国道なのか、街中へ入る道と交差する部分へと向かう




そして、見たのがこれ、橋から降りてくるバイクの数々、
もう9時過ぎてしまっていたので、ちょっと量が少ないわけだけども
それでもこの迫力でありました、もう次々バイクが沸いてくるのさ
観光名所といってはなんだが、物珍しいからか、外国人観光客が自分たち以外にも
ちらほらと写真や動画に撮っていて、なかなか楽しかったのである
台湾の人からしたら、なんだこいつらという感じであろうが壮観だわ
ついつい見入って、何回か降りてくるのをただ漫然と眺めて過ごしたのでありました


さて、落ち着いたというか、いつまでも終わらないので
そろそろ観光に戻ろうと見入っている父親を急き立てて、迪化街方面へと移動開始
バイクの滝近くにあった、床屋をなにげなく写真に撮ってきたんだが、
あの有名な「山本頭」もやってくれる店だったらしく、ちょっと興奮したのである
どうせなら、山本頭にしてきたらよかったんだろうか…
日本平頭とか知らないのもある、素敵だ、スポーツ刈のことだろうか

つづく
11 迪化街を行く

前の
09 基隆廟口夜市と西門町の夜

【読書】死んでから俺にはいろんなことがあった

2024-08-12 21:14:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
死んでから俺にはいろんなことがあった  作:リカルド・アドルフォ

大の大人が迷子になる話し、
で、間違いないわけだが、家に帰る帰れないというのが比喩というか、
故郷(くに)に帰れないという意味でもあるような、
そういう境遇と、どうしようもない運命というのを描いた作品と
かっこよく解釈できそうでもあるんだが、
やっぱり、ただ、迷子になって、路頭に迷っていた家族の話しだよなと
改めて思うのであった、崇高ではないとした方が価値があるというか
教訓めいたものなんてくそくらえだと、そんなメンタルで読むべきもののように思う

「くに」と呼ぶところから、亡命のようにして「島」へやってきた、
移民親子のお話なのだけども、主人公はその逃げている父親で、
これがまた、やることなすこと酷いことにしかならない男で、
のっけから、そのやらかしが始まって、気づいたら家に帰れなくなるという
そんなことあるかなという展開で驚く
これがまた、ろくでもないというか、本当にツいてもいないし、
何より、浅慮甚だしいので、おおよそ悪い結果しか招かないことばっかりやって、
どんどんと路頭に迷っていく物語で、
ただただ読んでいると、なんか、イライラしてくるというか、
哀れであるんだが、憐れむ気持ちにはならないし、
なんならむかつくといった感じだけど、最終的には憎めないというか、
もう、どうと考えたらいいかわからない感情を抱いてしまう

なんだかんだ、かっこいい場面があったりなかったりしながら、
ただ、根っこのところはいい奴と言っていいのか、
妻と子供のことは本当に愛していて、そのために、なんとかしようと空回りしてという
笑えそうで、笑えない哀れをはらんでいるわけだけども、
最終的には、凄いたくましいので、心配して損というわけでもないが、
もう好きなように生きていけお前わ!と送り出したい気分になって終わったのである

酷い目というか、なかなか困難に見舞われているんだが
その原因が間違いなく、本人にあるので、仕方ないともとれつつ、
でも、ものすごく大きな目で見ると、移民というものの哀れというか
異邦の民という生き方の辛さみたいなのが見てとれるようでもあって
趣深く読んだのでありました

まぁ、楽しいと手放しで喜ぶタイプの小説ではなかった

【読書】台湾漫遊鉄道のふたり

2024-08-10 21:05:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾漫遊鉄道のふたり  作:楊双子

発売された台湾で、売り方、作り方でも話題となった作品だったそうで
読み終えて、種明かしを見るまで、そうなのか?なんて騙されてしまったんだが
非常に楽しく読めたのでありました
公式からして、グルメ、鉄道、百合とうたって、百合ってそんなメジャーな単語になったのかと
いわゆる、女性同士仲が良いことのたとえで、ヲタクがよく使うそれだと思ってたんだが
まぁ、その割にはずいぶんとライトな感じで、女学生の友情でもない、
恋情があったかというと、そこまででもなかったような
そういう関係を描いていて、まぁ、そこらはさておき、面白い小説でありました

二次大戦前の統治時代における台湾のお話で、
台湾本島へやってきた、日本本土の女流作家が、現地で通訳をかってくれた女子と
鉄道旅をぐるぐる続けるといった物語、
途中、様々な土地の食べ物の紹介があって、それをかたっぱしから食べていくんだが
実際、そんなに食えないだろうと思ってしまうが、
まぁ、そこは物語と割り切って、とめどなく、美味しい美味しいと食べる姿が
実によいなと、実際食べてみたくなるものばかりで楽しかった

料理名などの単語も、基本的には台湾語発音で読み仮名が表記されているので
最近流行のあれこれとは異なるわけだけども、いずれも今もって
各地で作られている伝統的なそれこれ、いや、もっと通俗的に
ただ食べられている日常の食べ物というのがよいところで
独特の味や風味を面白味として満喫していく姿が実によいと思うのである

物語は、そうしながら、女流作家が、なかなかこころをひらいてくれない通訳女子に
あれやこれやと気をもむという話しでもあるんだが、
種明かしでもない、真実の部分については、そういうのはおいといて
世間一般に、今も様々なところで持ち上がりそうな問題にもならない問題、
無意識の差別とでもいうような、厳然とした格差とそこを超えるということで、
日本人として平等をうたうのに、うたう本人が気づけばその人を貶めていたのではないか
そういう気づきを得て終わるというのがすごくよいところで
切ない物語ではあるものの真実とはこういうところにあるなと
感心してしまうのでありました

百合とされていたけども、その淡い恋情めいたものが
はたしてあったのか、それは誤解であったのではと思うような
上述の話しもあったりするので、和気あいあいと女の子がごはん食べて楽しいと
そういう物語になっていないのがよいところと思うのでありました

最近問題になっているというか、どうも誤解してしまいがちな
台湾は仲良しという日本からの一方的な思い込みが
この関係に詰まっているようにも読めて、
襟を正す想いを抱くのであった

春の台北で遊ぶ 09 基隆廟口夜市と西門町の夜

2024-08-08 20:55:17 | 春の台北で遊ぶ(2024)

さて、いよいよ中心部へと迫ったのだが、
このあたりがもう、大混雑すぎて身動きがとれないほど
看板の店は、名店中の名店、廟口夜市きたら、とりあえず食べておけという
栄養三明治の店だったんだが、整理券を受け取るものの200人待ちみたいな感じで
これ意味あるのかと思いつつも、とりあえず、待ってても仕方ないから別の店へと移動




さらに、基隆といえばイカというわけで、イカスープと焼きそばをセットで食べることに
なんか、わからん内に並んでいて、気づいたら順番になった感じだったので、
しれっと入って無事食べられたのであるが、ここも人気店らしく、おばちゃんが殺気立ってて怖いけど面白い
日本人だなとわかったからか、かなりテケトーにあしらわれたけども、
それすら楽しいと思えたのである、別に何をされたというわけでもないのだが、
とりあえずこういうところは注文言わないといけないと、わからん発音で叫んでたら
わかったわかった的なリアクションされたりとか、そんな感じ
さりとて、イカスープは無茶苦茶おいしくて、おかわりしたいくらいであった
焼きそばは完全に添え物で、まぁ、そういうもんかといった感じだが、スープと一緒にして
おなかを持たせるためのそれよなと思ったりしたのである、あわせて85元


なんかやたらうまそうなおこわを作ってる店もあった
これも見てるだけじゃなくて食べておけばよかったかもしれん
ちょうどできたところなのか、釜から湯気があがって、まぁ美味そうで美味そうで





さて、夜市の本尊である廟の方へと入ってみる
こちらも、中にお店がいくつかあったりするんだが、結構大きな廟で馬に乗った武将の像もあである
奠濟宮というそうだが、読むことすら叶わない
結構な大きさで、この中だけ外の喧騒が嘘みたいに静かなのもよかった
もうちょっとじっくり見てきたらよかったんだが、そろそろ順番かと三明治の店の方に移動してしまった
が、戻ってみると、整理券発行機が壊れたらしくもはやどう給仕しているかわからん状態に
こりゃあかんと、泣く泣く断念して仕方ないのでちょっと涼みに店を探す



ラッキーなことにすぐ見つけられたのが三兄弟
似た名前が西門町にもあったなと思ったんだが、どうやら姉妹店、いや、兄妹店らしく
こっちはかき氷ではなく豆花が有名な店とのことで、涼みがてら食べてきたのである
なんか豪華にあれこれ入ってるのを頼んで90元、どうも蓮の実とか珍しいものが入ってたらしく
ひんやり甘く、大変美味しかったのでありました




出てみるといい感じで暗くなってきてて、まだまだ夜市はこれからといった感じに
イメージ画像みたいでよろしく撮れているが、父親がどうしてもタンフールーを食べたいというので
ブツの取引みたいに買って食べたのである、いちごの飴包みで甘酸っぱくてよかった
1本いくらだったか、父親が買ったのでメモってないのだがおいしくいただいたのでよしとする
喧騒から抜けて、KEELUNGマークを見ながら駅まで、電車でずずいっと台北まで戻ったのである




さて、台北からせっかくだから西門町でも歩くかねと、夜市ではないが
西門町をひやかしに行くこととする
なんかのポップアップストアみたいなのが出てて、まるで漫画みたいだなと感激したんだが
本当に、そういう町として抜きんでているとしみじみ思うのである




これまでに西門町は、宿をとったことも数回あったので、歩きつくしていたけども
そういや、天后宮があったなと思い出して、ラッキーなことに夜開いていたので見てくることに
西門町のそこそこ大き目の通り沿いにあるのは知ってたけど、あんまり開いてないし、
正面からだとそんなに大きくも見えていなかったので、中入ってその大きさにびっくりしたのでありました
広いし、凄くしっかりしている






西門町媽祖廟とも呼ばれているそうで、みんな大好き媽祖様のお寺でもある
ホームページ見たら、毎日朝から晩までやってる感じなんだが、
過去何回か前を通ったら格子がおりてたイメージあるんだけど違ったかしら
ともあれ、台北においては、龍山寺と並ぶほどのそれということでありました
そして、何よりかにより、弘法大師様がおわずのがポイント、日本人大好きなというか
日本各地にある弘法大師がここにもいたのかと驚いたわけだが
台湾ではここにしかいないんだそうで、ありがたいものを見たと手をあわせたのであります



さて、夜もいい感じでといったところなので、
そろそろ戻りがてら、ジューススタンドで、ジュースにせず青果を切り売りしていたので
そっちを持って帰ってホテルで食べて就寝となったのでありました
これが結構お高めで120元であった、観光地価格といっていいのかしらね
ともあれ、基隆方面は十二分に楽しめたので、今回の目的の大半は果たしたと満足して寝たのである

つづく
10 朝の廟巡りとバイクの滝

前の
08 基隆タワー

【読書】八秒で跳べ

2024-08-07 20:50:52 | 読書感想文とか読み物レビウー
八秒で跳べ  作:坪田侑也

バレーボールを扱った青春部活小説でした
読み終わって、いかにも、思春期というか青春の時期にありそうな
浮き沈み、心の動きを描いた小説で、
ああそういうことが、あったような、なかったけどあるようなと
気持ちよく青春疑似体験できるのが素敵で
バレーボールなんてやったこともないくらいだけど、なんとなし、
男子学生が部活で、怪我で離脱してという不安と呼ぶのかわからない
自身がどうなのかわからなくなる状態というのを体験して、
その戸惑いの内に、同じような境遇の仲間が見つかったり、
あるいは、今までの友人とも異なる面から繋がるようになったりと
本当、よくある青春の一ページが、それこそ何ページもでてくるといった感じで
大変よかったのでありました

バレーボールに対する疑念ではないけども、
主人公が自分の立ち位置、生き方に疑問を持つというきっかけになっている、
でも、それはきっと、怪我というものによって表面化させられただけで
前からそうだったとは、本人は決して気づかないのだけども、
その中で、はっきりと自分を見つけ出していく、あるいはそう見えるように
成長のようなそれまでとの違いが生まれる瞬間が切り取られていて
凄くよかった、象徴的である、バレーボールにおける八秒というものが、
そのきっかけを与えるものになってるのも
なんというか、とてもかっこよくてステキだ

一方で、恋仲とはまた異なる感情を抱く、自身の夢に押しつぶされそうになっていた漫画家志望の女の子と、
その創作に行き詰ったところのやりとりだとか、そういう、異なるものとのふれあいもまた
自身の何かを埋めていくような、新たな部分を見出すような感じになっていて
まぁ、青春時期は全部が全部、そういう風になるもんだよなと
まばゆくてしかたないと思いつつ見るのだが、
どれも、まっすぐで、純粋な悩みであり、揺らぎであり、
そしてそれが不安というものだと改めて思い出すような
実によい青春小説を読んだと、しみじみかみしめたのでありました
気持ちがいい物語だった

春の台北で遊ぶ 08 基隆タワー

2024-08-06 20:55:09 | 春の台北で遊ぶ(2024)

さて、やってきたバスに乗って、基隆駅に向かいます
正直、バスが基隆に行くかどうか、看板みても全く分からなかったんだが
いっぱい人が載るから多分そうだろうという、だいぶやばい判断でいったんだが
無事基隆方面へ到着、途中、次の目的地にしようと考えていた基隆タワーが見えたので
なんかよくわからんバス停で下車して、ふらっと街歩き



なんかそれっぽいものがある?と思って、
ふらふらと近寄ってみたんだが、かつての防空壕というか、
戦争遺産みたいなものだったらしく、軍隊の兵站路だったのか
洞窟を進んで小高い丘に出るといった場所に到着
ちらっと見やると、ずいぶん階段を上った先に忠烈祠が見える
しかし、父親が流石にへたばっているので、ここは下から眺めるだけにして
別方向からぐるりと歩く



基隆タワーが見えると思ったんだが、どうもその乗り口ではないところだったらしく
結局、年老いた父親を支えながら小高い丘をずいずい昇ることに
これがえらい急な階段で、流石に年寄りにはきつい、実際自分でもきつかったが
休み休みしながらなんとか上まで上がることができた



上がってみれば有名な中正公園でありまして、実際ここに来たかったと思うのだが
大半の体力を使い果たしてしまい、さらにこの奥にある観音様と獅子の像まではたどり着けず


仕方ないので、観音像他は遠めで見るだけとするのである
地図で見ていても、結構な距離があるようだったのでもともと無理があったかとも思うのだが
とりあえずそれっぽいランドマークは見たのでよしという感じで、
少し休んでから、基隆タワーの方へと移動することに




タワー内部は本屋さんが入っているようだが、
販売よりは、とりあえずにぎやかしといった感じで、ともかくここからの展望を見ようという人たちで
結構な人だかりとなってて、どやどやとしていたのでありました
基隆タワーは着工から完成までずいぶん延期されていたと聞いていて、
この時も、まだ日本でほとんど情報が入ってないくらいだったんだが
無事昇ることができたのでめでたしめでたし
何があるかというと、別に何もないんだが、この公園に来る手段としてエレベーターが使えるというのがミソよなと
結果的に下りにしか使えなかった身分ながら、しみじみ思ったのであった



あまり撮らないタテ写真も使いつつ、とりあえず、基隆タワーを制覇したと
高らかに宣言しておき、いよいよ本命の夜市方面へと移動を開始
年老いた父親も、夜市ときいてちょっと元気を取り戻し、そぞろ歩く



いかにも台湾っぽい町並みと思いながら移動するが、だんだんと人が増えてきた感じに
いよいよ夜市手前の交差点にきてみると、モニュメントなんぞもあって、夜市スタートの気分が高まるのであった




基隆タワー側からきたので、夜市の正面ではない方から突入
途中では車も出入りあるなど活気あふれるというか、危険な感じがいかにも田舎の夜市といった感じで
凄い楽しくて仕方ない、お店も食べ物屋だけでなく様々に並んでいるのがいい
なんか食べようかと思うのだが、カニ揚げたやつとか、とんでもない量で食べられる気がせず
見てるだけでスルーしてしまった、食べたらよかった
そして、何よりも人が凄まじい、とんでもない数の人間がいて人気夜市だというのを改めて思い知らされる



とりあえず腹ごしらえをと、目についた肉圓の看板に寄せられて
エビの肉圓をいただくことに、75元でもっちもちのそれを堪能
肉圓は、台中のがうまかったなという記憶だったんだが、
ここのエビが入っているというのがまた、港町ならではなのか、非常に美味かった
あんまりちゃんとした食事していないせいもあるだろうが、さっぱり食べられるけども
ほどよく腹持ちしそうで実によかった、父親が肉類を食べさせられないので選んだのだがあたりであった


活気あふれる黄色の提灯も見えてきて、いよいよ基隆廟口夜市の中心部へと進むのである

つづく
09 基隆廟口夜市と西門町の夜

前の
07 八斗子潮境公園

【読書】DV8 台北プライベートアイ2

2024-08-05 21:06:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
DV8 台北プライベートアイ2  著:紀蔚然

1が、ちょっと前だと思ってたら、10年越しの2にあたるのだそうで
そんな前のものだったのかと衝撃を受けつつ、楽しみにして読んだ
1990年前後くらいの台湾、台北を舞台にした物語なんだが、
その頃の風俗というか、暮らし、治安、様々なものが見えて
とても面白い小説でありました

諸々あって、淡水に移り住んだというところから始まり、
また、怪しげな私立探偵として、のらりくらりの仕事をこなしていくのだが、
今回も、依頼としては一つなんだが、解決したのは、2つ、あるいは3つといったところで
割と長いけど、それぞれ面白いお話でありました
それぞれとか書いてしまうが、実際は連続事件みたいなものなので、
1つであるのだけども、解決までの道筋が、すんなりしているけど
答えの方が複雑で時間がかかるというのが
珍しいというか、面白い内容だなと思うのであった

舞台として、現在の新北市にあたる、三重(サンチョン)が舞台になってて
まぁ前の話しでも、そのあたりからバイクでやってくるやつは
だいたい悪い奴(不良)しかいないみたいな扱いだったので、
あんまり変わらない気がせんでもないが、
現在の三重あたりからは想像もつかないような田舎、畑なんかもいっぱいあって、
やくざ者がごろごろしてて、治安最悪というのは興味深いところ
そこにちょうど開発が始まるくらいというので、
まさに今の台湾に繋がってくる話しだなと、近代史ものとしても面白いと感じるところ

とはいえ、史実を扱うわけではなくて、
その頃に誘拐が流行っていたという、台湾の犯罪史的なものが興味深く、
実際そうだったんだろう様々な事件、その中の架空の一つとして
今回の依頼の発端があったりして、心理学的なアプローチとかも織り交ぜて、
過去と現在の、様々な点がつながっていくというのが面白かった

最終的に、ある種の運命論のような話しにまとまっていくのも
時代と地域性といったものを感じられて面白く、
そういうものかという、合点がいったのでありました

サポートしてくれる仲間たちというのが
これまたなかなか楽しくて、別に、アクションが派手に起こるわけではないので、
地道に情報を集めてくれるという様々な人たちが、
まさにその人間だからこそという特技というか、行動によって
色々な事実を集めてくるというのが面白い
武侠っぽさとは違うんだが、人の縁による解決というのが根っこにあって
とても楽しく読めるのであった
前回みたいに、もうちょっと民間信仰とかが溶け込んでる姿とか
多分この当時はもっと濃かったんじゃないかなと思うので、
そういうところが見たいようにも思うのであるが、これは私が外国人だから願うことなんだろうか
でも、18×2の時も、出社前にお参りしていく話しとか突っ込んでたしありそうなんだけどなぁ

また、続きが執筆されているとのことで
是非読みたいと思うばかりだが、
はたして刊行がいつになるやら、ともあれ、楽しく読んだとメモっておく

光る君へ  つながる言の葉

2024-08-04 21:10:54 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
ハイライトといっていいのか、唐突に雨ごいがなされたけども、
晴明退場のためのイベントかと思ってみたわけだが、
最終的にそうではなかったのが衝撃だったのでありまして、
でも、道長の10年は浪費されたんだよなと思ったりするのである
しかし、このドラマにおける晴明の凄さというか便利さというか、
色々好きすぎるキャラクタなんだが、跡目がいないというのは
なかなか悲しいといっていいのか、実際この後、土御門の家とかとなんだかんだと噂で聞いたが
現存しているんであろうかしらと調べてみたら、
諸々あって、血筋としては皇統にも組み入っているそうで、なんというか凄いな…

さて、秘密サロンがすでに開催されていたのかと思ったら
和泉式部お披露目の会みたいな感じで、あれはあれで困った生徒というか
凄いな和泉式部と思わされたりしていたわけだが、人としてはどうだかされど、歌はよいという
まさにそのままになる様子で、大層楽しみであります
なんだかんだ、紫式部が悪いといったという、清少納言への言葉は
彼女が代言したりするんじゃなかろうかと思っているのである
いずれにせよ、ぼちぼちかかわってくるんであろう

今回は、前々から気になってたBGMがいよいよ完全に違和感というか
現代劇で、かつ、あれが飲み会とかBBQとかだったらまったく違和感ないやつを
平安装束の、役者は若いけど、もうそんなに若くない人たちの集まりで流したというのが
チャレンジブルすぎるだろうと思ってしまって、
ちょっと芝居が頭に入ってこないレベルだったんだが、
色々目をつぶって、あの会が何であるかというのは
現代におくとそういう会に相当して、それをBGMで知らせてくれていたと
好意的にというか、自分なりに解釈したんだが、なんとも凄いなと思ったのでありました
最初、iPodで流してんのかと思ったくらい浮いてるし、ちょっと小さめにしてたのが面白かった

平安貴族たちの関係は相変わらずのまま、
道長を中心にしたそれがあり、そこを仇と思う甥っ子連中がおり
でも、甥っ子次男の方はすり寄ってきておりと
大変わかりやすく説明がなされていて、今後の指針となる感じだったわけだが
嫁界隈が結構難しいことになっているようで、
あの状態の正妻の直下にまひろが入るとか、どんな地獄なのかと
楽しみでもあるが、怖い話しだと思うばかりでありましたとさ

絶対勘づくシーンとか入れてくるな
むしろそれを待ってる節すらあるわ

【読書】なぜ皆が同じ間違いをおかすのか 「集団の思い込み」を打ち砕く技術

2024-08-03 20:55:06 | 読書感想文とか読み物レビウー
なぜ皆が同じ間違いをおかすのか 「集団の思い込み」を打ち砕く技術  著:トッド・ローズ  

いわゆる集団心理や、同調圧力といったものについて語った本でした
序盤で、どういう種類の「思い込み」が存在するかという話しがあり、
それを打破したという事例をいくつか並べて、
最終的には、そういったものがあふれているので、
勇気をもって、自分が正しいと思うことを信じようと
まぁそういう話しで終わったと思うのだが、
確かにその通りと思うと同時に、これを悪用することが
最近増えてるんだろうなと思わされるばかりでありました

なんとなく、早合点というわけでもないが、
SNSによる弊害の一つに数えてしまいそうな、
なんとなくそういう雰囲気というやつなわけだけども、
SNSに限らず、昔からそういった迷信めいたものはあり、
また、古くなって今となっては役に立たない規約だけが、形骸化して残り続けるということも
この範疇にはいるわけで、そう考えれば、
世の中そういうことがいっぱいだよなとも思うのである
これの難しいところは、それが、形骸化したものなのか、
実際は未だ正しく機能していることなのかがわからないというあたりで、
この本の通りに、あれこれを打破してしまうと、
割と、倫理とでもいうような、暗黙のルールによって保たれていた治安なり、空気なりが、
文字通り破綻して、悪化というか、化けの皮がはがれてしまうといった感じに
なりかねないという恐怖も覚えるのでありました

とはいえ、これを悪用して、信じさせよう
あるいは信じてしまうというカルト化みたいなことも常態化しているので、
基本的には打破することありきで考えた方がいいのか、
でも、そんなことばっかりだと、話し合いや協調といったものが存在しなくなる
それらの有益なものと、害悪による思い込みの区別がつかないまま
すべて駆逐されるという酷いありさまが浮かんでしまうのだけども
そこへは言及がなく、なんとも、もやっとしたのでありました

そういう難しい思想的な話しはさておいて、
すっかりできないと思ってしまっていた、そういう空気を解消するというのは大切で、
盲目的に何かを当たり前に受け入れるということに
ワンクッションおく、そういう人がいるという事実をもう一度見るというのは
とても大切なことだなと思わされたのでありまして、
なかなかためになる本だったとメモっておくのである

将棋ウォーズ1級で九間飛車(2024)をとる

2024-08-02 22:35:34 | 将棋

九間飛車

詳しくは、中村太地八段の動画を見よう
で、すべて終わってしまうくらい、エフェクト主でもある中村先生が動画で流行させた面白戦法
序盤戦術については、まさに動画で勉強して、さぁといった感じだが
当然指しこなせると思いもしなかったので、本譜では、この後、飛車を元に戻して
居飛車にして戦って事なきを得たのであった
それでも無意味に上がった香車を角で狙われたりして大変だったが、なんとかなるもんだ

余談ばかりになるが、これにしろ、最近追加になった竹部スペシャルといい、
龍ができたら勝ち、飛車切って2枚替えなら勝ちなど、素人には難易度の高いそればっかりで
どうしてくれようと思ってしまうのだが、ともかく龍さえできてしまえば
後はなんとでもなろうという戦法なので、攻め好きな人にははまるのかもしれない

素人なので龍を頑張って作ったところに、飛車を当てられて交換とか
何したかわからないで終わることが多いように思われるので
飛車成るのも大切だが、ちゃんと龍が残るようにしかけていきたいと思うのだが
そう簡単ではないよなと改めて思うばかりである

春の台北で遊ぶ 07 八斗子潮境公園

2024-08-01 20:55:52 | 春の台北で遊ぶ(2024)

さて、八斗子駅をあとにして、ぼちぼち海岸線を歩いていきます
写真で見えるのは、レールバイク乗り場で、これにも乗ってみたかったと
少々名残惜しく思いながら眺める



さて、八斗子といえば、美しい海岸線というわけで、
実際凄い綺麗だなとほれぼれしながら見てきたのであるが
ラッキーなことに、緑岩が見られるという僥倖で、
若い藻が繁茂した岩が、美しいエメラルドグリーンになるという、
台湾北部でも、こっちじゃなくて、石門とか、そっちで有名な老梅緑石槽的なものが見られてよかった
時期的に早いと思うんだが、こっちの方が暖かいからということなのか、
あるいは、全然別物なのかわからないんだが、ともかく美しいのでよいものを見たと思うばかり





謎のモニュメントも横目にしつつ、ヨットハーバーではないが、漁港とも異なる港町らしく
船の浮かぶそこここから、大きな橋を渡って、半島の方へと歩いていく
途中に廟なんぞもあって、実に台湾情緒豊かだと思うのであった
あと、釣り人も多くて地元というか、台湾北部の人のリゾートとまではいわないが、
観光地ではあるのだと伺わせる



そして、20分ほど歩いて到着したのが潮境公園
フォトスポットとして有名な場所であります
アンモナイト風の滑り台が設置されていたり、ゆるい感じで広場というか公園になってて
屋台もいくつか出ているほのぼのした空間が素敵




遠くには基隆港と思しきものも見えたりして、
うまくいくと九份も見えるのだそうだが、靄のかかった写真に果たして写っているのかはわからない
現地の役人なのかわからないが、模型飛行機を飛ばしている人がいて、
いわゆるドローンというよりは、ラジコンといった方がよいような代物で、
写真はセッティングしているところしかないけど、この飛行機を手で投げてから
素早くプロモを使って操縦するといった感じで、ガンガン飛ばしてて面白かった
エンジンだと思われる音だったのだが、なんなのかわからんけど、宙返りしたり、
色々曲芸飛行を見せてくれていたんだが、いったいなんだったのか、わからんがいいものを見た





そして、お目当ての飛天掃帚装置芸術、
なんで箒なのか、まったく意図はなく、ただただ現代芸術であるというだけなんだけど
これが存外いいというか、写真映え甚だしく、年甲斐もなく70過ぎた父親が傍でジャンプする写真撮るとか
はっちゃけていたのが思い出深いところである
箒が思ったよりも大きいのだけど、台風とか大丈夫なのかといらん心配をしたのであった

随分歩いたし暑いのでというわけで、また休憩がてら飲み物を摂取
愛玉子だったか、石花凍だったか、どっちかを飲んだのである60元
冷たくて甘かったので、ほどよく疲労回復できたので素敵だった
海岸イベントらしく、地元のミュージシャンか、大学生かわからんが、
曲を披露していたのだけど、歌詞はわからんがかなり上手いと思わせる歌声で、拍手を見舞ったのでありました




さて、十分に写真も撮って楽しんだというわけで、また歩いてぞろぞろ
街でもないが、大通りの方へと戻っていき、バスに乗って次の目的地へと移動するのである
途中、名物である、イカ釣り漁船が大量に係留されていたので激写
あとは、なんかそこかしこに、測量の人形がいたのだけども、
台湾における大切な指標的なものがあると伺わせる場所でありました
203高地じゃないが、なんとか高地なるものがあったのだが、小高い丘でしかなかった
多分、かつては軍用地として重要な哨戒用の要塞でもあったんじゃないかと思うのだが
調べたりはしない

ともあれ、父親を歩かせすぎたのでへばってきているので、タクシーでも拾うかと思いつつも
バス亭が見つかって、バス移動をするのである

つづく
08 基隆タワー

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