リムセメントを使ったチューブラーホイールは定期的なリムセメントの塗り替えが必要です
前回はタイヤを外しましたが今回はタイヤを貼ります 色々な解説をしながら進めて行きます
その作業風景をどうぞご覧下さい
リムセメントの塗り替えは乗らない自転車でもセメントの乾燥が進み接着力が
弱くなりますから 概ね 1年に一度は塗り替えた方が良いです 前回はホイールから
タイヤを外しました 今回はタイヤの準備からタイヤを貼るまでの作業をご覧頂きます
前回外した前後のタイヤとスペアタイヤです このタイヤは
未走行なので再利用します スペアタイヤは今回の作業が
終わってから手入れをしましょう
リムセメントとそれを塗り拡げる為の歯ブラシを用意します
使うセメントは何でも良いですが、最近は Panaracer パナレーサーの
速乾セメントを使っています
※ SOYO ソーヨーの白セメンと言われる金リム用はロードには
使わない方が賢明です ブレーキの熱でセメントが柔らかくなると
聞いています
タイヤの装着面にリムセメントを塗ります 選手時代は
塗らなかったのですが 最近は塗る様にしています
塗ればやはり接着力が稼げます
セメントを塗った部分とまだ塗っていない部分です 私はそれ程
多くは塗っていません、強固な接着力を求めるなら二度塗りを
するなど調整すれば良いと思います
まず片方のタイヤの準備が終わりました これからリムの
用意をしますが、その間に程よく表面が乾きます
ここからは作業がし易い場所で行います 振れ取台の下に板を
敷いていますが作業場所のゴミや砂を拾わない為の環境作りで
これはこの後、タイヤを入れる際に特に大切な事です
リムにセメントを塗って行きます リムが比較的綺麗なのは
まだセメントの重ね塗りの回数が少ないからですが、床(下地)
はしっかり出来ています
リムにセメントを必要量出し 歯ブラシで均一に塗り拡げます
ニップル穴のハトメの上にも必要です この時の量ですが 多く
塗ろうと思っても一定以上の量は、リムから垂れて塗れないと
思います その辺りが限界でしょう
それ以上望むなら一度乾燥させ重ね塗りをすれば良いですが
特殊な環境で使用しないのなら、そこまでする必要は有りません
リムの用意が出来たので タイヤの空気加減を調整します
ほんの軽くタイヤが膨れ、指で押さえるとペコペコくらいの
空気を入れておきます これはタイヤの横をセメントで汚さない
為の準備です 空気の入れ過ぎは作業を難しくします
タイヤを貼る時に注意する事は バルブは真っ直ぐ入れる事
タイヤのトレッドの方向を注意する事 今回の模様であれば
両サイドの斜めの線が作る ハ の字の狭い方を進行方向にします
これは水捌けの事を考えての事ですが 競技に依ってはそう
考えられて作られたトレッドをわざと逆に装着し タイヤが
走路を噛み易くする事も有ります これらは自分がしっかり
した考え方が有るならそれに従えば良いと思います
リム=ホイールとタイヤの準備が出来たので タイヤを
装着しましょう
リムのバルブ穴を上部にしタイヤのバルブを差し込み
そこを中心にタイヤを 強く 左右に引っ張りながらリムの
上に乗せて行きます
この作業をする時に板等の敷物が必要です ダンボールや
新聞紙は絶対に止めておいた方が良いです、リムセメントに
へばり付いて始末が悪いです
※ ここでバルブは真っ直ぐになっていないといけません
さらにタイヤを充分に伸ばしながら下方向に押し下げ
タイヤをリムに装着して行きます
※ タイヤを伸ばす意識を持って左右に押し下げるのが大切です
タイヤを左右に押し下げられる限界が来たら ホイールを持ち上げ
バルブ部分をお腹に当てて最後のタイヤをリムに嵌めます
リムセメントで色々な所を汚すのはこの場面です、服も汚れます
空気の入っていないタイヤではサイドが汚れます でも慣れれば
何処も汚さず出来る様になります
入れたタイヤをリムに馴染ませています その後
タイヤに空気を 2.5~3.0キロ程度入れます
チューブラーでは必ず必要な作業ですタイヤのセンター出しと
タイヤの振れ取り ホイールを回転させタイヤがリムの中心で
左右に振れていないかの確認と調整です
タイヤの振れ調整も終わり空気を使用圧まで張り
前輪は完了しました
後輪に掛かります タイヤの裏側にセメントを塗ります
リムにも均等にセメントを塗ります
リムセメントが塗り終わったリムの表面です 見た目では
新しく塗ったセメントが良く分かりませんが実際に見ても
それは変わりません
前輪と同様の手順で後輪のタイヤも貼りました
人に依ってはリムに塗ったセメントの表面を乾かす為に
セメントを塗って数分置く人も居ます しかし私は表面が
乾かない間に直ぐタイヤを入れます、これはどちらでも
良いでしょう 今まで何本のタイヤを貼ったか分りませんが
その全てでトラブルは有りませんでした
前後のタイヤ貼りが終わったので 自転車にホイールを
装着します
一時吊っていた自転車を降ろし準備をします
後輪から始めます その方が自転車の座りが良いです
保管中に装着していたチェーンレストを外します
後輪の装着が終わりました ホイールのセンター出しと
クイックの締め付けはしっかりと行いました
フロントのフォークサポートは自転車が倒れ難い様に
取り付けています 私の自作です
これで前後のリムセメントの塗り替えが完了しました
この自転車はまた保管しておきます
自転車を保管する時は、ワイヤーや変速機のスプリング達を
休ませてやる為に チェーンはインナートップに掛けておきます
これは自転車に対する優しさです
最後に今回の整備で汚れた所や素手で触った脂を
柔らかなウエスで拭き取って作業は完了です
1974年にフレームを作って貰った自転車で今はそれ程 乗る事は有りません
しかし何時でも乗れる様に整備はしています この後自転車小屋の天井の
指定場所で保管しますが、タイヤの空気もたまに入れてやっています
今回は二回にわたりお付き合いを頂きました有難うございました
前回の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを外す 】
スペアタイヤの用意 【 チューブラー スペアタイヤの作り方と たたみ方 】
前回はタイヤを外しましたが今回はタイヤを貼ります 色々な解説をしながら進めて行きます
その作業風景をどうぞご覧下さい
リムセメントの塗り替えは乗らない自転車でもセメントの乾燥が進み接着力が
弱くなりますから 概ね 1年に一度は塗り替えた方が良いです 前回はホイールから
タイヤを外しました 今回はタイヤの準備からタイヤを貼るまでの作業をご覧頂きます
前回外した前後のタイヤとスペアタイヤです このタイヤは
未走行なので再利用します スペアタイヤは今回の作業が
終わってから手入れをしましょう
リムセメントとそれを塗り拡げる為の歯ブラシを用意します
使うセメントは何でも良いですが、最近は Panaracer パナレーサーの
速乾セメントを使っています
※ SOYO ソーヨーの白セメンと言われる金リム用はロードには
使わない方が賢明です ブレーキの熱でセメントが柔らかくなると
聞いています
タイヤの装着面にリムセメントを塗ります 選手時代は
塗らなかったのですが 最近は塗る様にしています
塗ればやはり接着力が稼げます
セメントを塗った部分とまだ塗っていない部分です 私はそれ程
多くは塗っていません、強固な接着力を求めるなら二度塗りを
するなど調整すれば良いと思います
まず片方のタイヤの準備が終わりました これからリムの
用意をしますが、その間に程よく表面が乾きます
ここからは作業がし易い場所で行います 振れ取台の下に板を
敷いていますが作業場所のゴミや砂を拾わない為の環境作りで
これはこの後、タイヤを入れる際に特に大切な事です
リムにセメントを塗って行きます リムが比較的綺麗なのは
まだセメントの重ね塗りの回数が少ないからですが、床(下地)
はしっかり出来ています
リムにセメントを必要量出し 歯ブラシで均一に塗り拡げます
ニップル穴のハトメの上にも必要です この時の量ですが 多く
塗ろうと思っても一定以上の量は、リムから垂れて塗れないと
思います その辺りが限界でしょう
それ以上望むなら一度乾燥させ重ね塗りをすれば良いですが
特殊な環境で使用しないのなら、そこまでする必要は有りません
リムの用意が出来たので タイヤの空気加減を調整します
ほんの軽くタイヤが膨れ、指で押さえるとペコペコくらいの
空気を入れておきます これはタイヤの横をセメントで汚さない
為の準備です 空気の入れ過ぎは作業を難しくします
タイヤを貼る時に注意する事は バルブは真っ直ぐ入れる事
タイヤのトレッドの方向を注意する事 今回の模様であれば
両サイドの斜めの線が作る ハ の字の狭い方を進行方向にします
これは水捌けの事を考えての事ですが 競技に依ってはそう
考えられて作られたトレッドをわざと逆に装着し タイヤが
走路を噛み易くする事も有ります これらは自分がしっかり
した考え方が有るならそれに従えば良いと思います
リム=ホイールとタイヤの準備が出来たので タイヤを
装着しましょう
リムのバルブ穴を上部にしタイヤのバルブを差し込み
そこを中心にタイヤを 強く 左右に引っ張りながらリムの
上に乗せて行きます
この作業をする時に板等の敷物が必要です ダンボールや
新聞紙は絶対に止めておいた方が良いです、リムセメントに
へばり付いて始末が悪いです
※ ここでバルブは真っ直ぐになっていないといけません
さらにタイヤを充分に伸ばしながら下方向に押し下げ
タイヤをリムに装着して行きます
※ タイヤを伸ばす意識を持って左右に押し下げるのが大切です
タイヤを左右に押し下げられる限界が来たら ホイールを持ち上げ
バルブ部分をお腹に当てて最後のタイヤをリムに嵌めます
リムセメントで色々な所を汚すのはこの場面です、服も汚れます
空気の入っていないタイヤではサイドが汚れます でも慣れれば
何処も汚さず出来る様になります
入れたタイヤをリムに馴染ませています その後
タイヤに空気を 2.5~3.0キロ程度入れます
チューブラーでは必ず必要な作業ですタイヤのセンター出しと
タイヤの振れ取り ホイールを回転させタイヤがリムの中心で
左右に振れていないかの確認と調整です
タイヤの振れ調整も終わり空気を使用圧まで張り
前輪は完了しました
後輪に掛かります タイヤの裏側にセメントを塗ります
リムにも均等にセメントを塗ります
リムセメントが塗り終わったリムの表面です 見た目では
新しく塗ったセメントが良く分かりませんが実際に見ても
それは変わりません
前輪と同様の手順で後輪のタイヤも貼りました
人に依ってはリムに塗ったセメントの表面を乾かす為に
セメントを塗って数分置く人も居ます しかし私は表面が
乾かない間に直ぐタイヤを入れます、これはどちらでも
良いでしょう 今まで何本のタイヤを貼ったか分りませんが
その全てでトラブルは有りませんでした
前後のタイヤ貼りが終わったので 自転車にホイールを
装着します
一時吊っていた自転車を降ろし準備をします
後輪から始めます その方が自転車の座りが良いです
保管中に装着していたチェーンレストを外します
後輪の装着が終わりました ホイールのセンター出しと
クイックの締め付けはしっかりと行いました
フロントのフォークサポートは自転車が倒れ難い様に
取り付けています 私の自作です
これで前後のリムセメントの塗り替えが完了しました
この自転車はまた保管しておきます
自転車を保管する時は、ワイヤーや変速機のスプリング達を
休ませてやる為に チェーンはインナートップに掛けておきます
これは自転車に対する優しさです
最後に今回の整備で汚れた所や素手で触った脂を
柔らかなウエスで拭き取って作業は完了です
1974年にフレームを作って貰った自転車で今はそれ程 乗る事は有りません
しかし何時でも乗れる様に整備はしています この後自転車小屋の天井の
指定場所で保管しますが、タイヤの空気もたまに入れてやっています
今回は二回にわたりお付き合いを頂きました有難うございました
前回の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを外す 】
スペアタイヤの用意 【 チューブラー スペアタイヤの作り方と たたみ方 】
parominiと申します。
kino様、同年代かと思います。
1974年といえば私は大学で陸上競技をやっていました。
自転車も好きで平行してやっていました。私はケルビムのロードを使っていました。この時代フロントフォークに特徴がありますね。先っちょでキュッと曲がっているのがいいですね。
よろしくお願いいたします
この頃は今と比べるとフォークオフセットが大きいですね これで 60mm 程度だったと思います
それでもフロントセンターが 565mm で靴の先がタイヤに当ります
最近の自転車に慣れるとこの自転車が凄く新鮮に感じます
ケルビム 私はトラックレーサーはケルビムに乗っていました ヘッドマークの C がヘッドチューブにロー付けされていました
ご丁寧なコメントを有難うございました こちらの方こそどうぞ宜しくお願い致します