先日ピスト用のホイールのメンテナンスをしている時 SPIN スピンの
パーツクリーナーが思いの外その威力を発揮しない事が有りました
パーツクリーナーとはどう言う物なんでしょうか そんな事に触れて
みたいと思います
先日ハブのメンテナンスの為に回転部を分解し
高性能を誇る SPIN のパーツクリーナーを使っても
落ちない物が有りました 少し不思議な気持ちです
自転車のメンテナンスの為に開発された SPIN の
商品 これがどの様な洗浄力を発揮するかまずは
見て頂きましょう ステンレス容器にクリーナーを
小分けにしました 綺麗なピンク色です
私が何時も使っているハブスパナです これには薄く
オイルを引いています
これを先程のスピンのパーツクリーナーの中へ
浸けます その時間は数秒
スパナを引上げ 3 秒程度の間隔で写真を撮っています
時間と共に乾いて行きます
ほぼ乾燥した処がこの状態 表裏共この様に油脂が
落ちています
私が工具に塗るオイルは特別な物ではなく 手近に
有る物を使うのでこの様なチェーンオイルが多いかも
分りません
そんな強い洗浄力を持つ SPIN のパーツクリーナー
今迄使っていて乾燥時間のタイミングも良く大変
気に入っていました この青いものは Microlon
マイクロロンのルブリカント 私が良く使う優れた
潤滑剤です
これはルブリカントを使ったペダルの回転部ですが
グリスアップ後 4年程保管していると変質して
潤滑剤が硬化しました 今回のハブもこの症状が
出ていた為のグリスの入れ換えです
この状態のスチールボールを洗浄する為 SPIN の
パーツクリーナーを使いましたが 洗浄しきれなく
ボールが曇ったままでした 私にすれば凄く意外で
SPIN の営業担当者の方へ電話で状況を報告しました
するとその日の深夜に SPIN の社長からメールを頂きました
それは大変分り易いもので 是非それをご紹介しましょう
全てをご紹介出来ないので抜粋します
社長: 商品開発とか商品作りとかそんなカッコイイことではなくて
Kinoさんといっしょでそこで遭遇する、どうしてこうなの?
落ちないのこの汚れ。そんなことの繰り返しで商品が出来ています。
選手に使って頂くのはその疑問と着想のずっとずっと後の事です。
ですから木下さんが仰る事や遭遇した事はとても良くわかります。
この事は上の写真の様に 私も部品を分解した時古いグリスを
指先に取って何かを感じようとします その様な事を仰っている
のだと思います ただ社長はもっと高度な事を考えていらっしゃる
でしょう
そして
社長: まず、残念なんですよね。すべてに万能なモノが無い。
それが良いのかもしれません、その繰り返しで進化もしています。
そうなんだ 万能な物は無いんだ SPIN のパーツクリーナーの
洗浄力の高さにどの様な物でも洗い落とせると思っていたのは
確かに有ります
このペダルは古いカンパのピーナツグリスが使われて
いましたがご覧の様に綺麗になっています
社長: ちょっと面白い話で、意外にもパーツクリーナーと言う名の
付いたものはお台所の油汚れには向きませんね。
少々発想はずれるかもしれませんが、お台所汚れに効く洗剤では
接着剤のようなものは落ちません。セロテープのノリですら・・
社長: 私たちのクリーナーにも不得意があったりします
それを Kinoさんがお感じになったのでしょう。
なる程、台所洗剤ではセロテープなどのノリは広がるばかりで綺麗には
ならないですよね これにはシンナーやペイントうすめ液を使ったりします
う~ん とても納得してしまいます
今回の硬化したマイクロロンのルブリカントには
この写真の エンジントリートメント(左)
メタルトリートメントスプレー(右)で綺麗になります
これらは液体の中にマイクロロン(フッ素樹脂)が
添加された物でクリーナーでは有りませんが
トリートメントと言う名の通り洗浄し綺麗にする
効果が有ってもおかしくは有りません
実際試してみるとこの商品達は凄い洗浄力が有ります
ただこの様な高価な物はとてもクリーナーとしては
使えません
私が洗車時に良く使う WAKO'S のフィルタークリーナー
これも機械油に対しては威力を発揮しますが 台所の
換気扇等の汚れには無力です
塗装の汚れやテープの糊を落すのにはシンナーなどの
溶剤が良いですよね でもこれも塗料の種類に依って
使い分ける必要が有り 違った物を使い希釈すると
塗料が固まってしまう事も有ります
今回の件は素晴らしい洗浄力を持った SPIN スピンのパーツクリーナーで
何故汚れが落ちないんだ?と言う疑問から始まったのですが
その様な優秀な商品でも得意、不得意が有り万能では無いと言う事なんですよね
とても解り易く説明をして頂きました
今回ご紹介したのは頂いたメールの一部ですが商品開発に対しては使用者の事まで
考慮し とても熱い気持ちを持って取り組んでいらっしゃいます
ただの 1エンドユーザーの疑問に対し夜中にメールを下さる真摯な取り組み方に
とても信頼を覚えます SPIN と言う会社、何時までもお付き合いがしたいですね
最初に電話を受けて頂いた営業担当の方にも有り難くお礼を申し上げます
パーツクリーナーが思いの外その威力を発揮しない事が有りました
パーツクリーナーとはどう言う物なんでしょうか そんな事に触れて
みたいと思います
先日ハブのメンテナンスの為に回転部を分解し
高性能を誇る SPIN のパーツクリーナーを使っても
落ちない物が有りました 少し不思議な気持ちです
自転車のメンテナンスの為に開発された SPIN の
商品 これがどの様な洗浄力を発揮するかまずは
見て頂きましょう ステンレス容器にクリーナーを
小分けにしました 綺麗なピンク色です
私が何時も使っているハブスパナです これには薄く
オイルを引いています
これを先程のスピンのパーツクリーナーの中へ
浸けます その時間は数秒
スパナを引上げ 3 秒程度の間隔で写真を撮っています
時間と共に乾いて行きます
ほぼ乾燥した処がこの状態 表裏共この様に油脂が
落ちています
私が工具に塗るオイルは特別な物ではなく 手近に
有る物を使うのでこの様なチェーンオイルが多いかも
分りません
そんな強い洗浄力を持つ SPIN のパーツクリーナー
今迄使っていて乾燥時間のタイミングも良く大変
気に入っていました この青いものは Microlon
マイクロロンのルブリカント 私が良く使う優れた
潤滑剤です
これはルブリカントを使ったペダルの回転部ですが
グリスアップ後 4年程保管していると変質して
潤滑剤が硬化しました 今回のハブもこの症状が
出ていた為のグリスの入れ換えです
この状態のスチールボールを洗浄する為 SPIN の
パーツクリーナーを使いましたが 洗浄しきれなく
ボールが曇ったままでした 私にすれば凄く意外で
SPIN の営業担当者の方へ電話で状況を報告しました
するとその日の深夜に SPIN の社長からメールを頂きました
それは大変分り易いもので 是非それをご紹介しましょう
全てをご紹介出来ないので抜粋します
社長: 商品開発とか商品作りとかそんなカッコイイことではなくて
Kinoさんといっしょでそこで遭遇する、どうしてこうなの?
落ちないのこの汚れ。そんなことの繰り返しで商品が出来ています。
選手に使って頂くのはその疑問と着想のずっとずっと後の事です。
ですから木下さんが仰る事や遭遇した事はとても良くわかります。
この事は上の写真の様に 私も部品を分解した時古いグリスを
指先に取って何かを感じようとします その様な事を仰っている
のだと思います ただ社長はもっと高度な事を考えていらっしゃる
でしょう
そして
社長: まず、残念なんですよね。すべてに万能なモノが無い。
それが良いのかもしれません、その繰り返しで進化もしています。
そうなんだ 万能な物は無いんだ SPIN のパーツクリーナーの
洗浄力の高さにどの様な物でも洗い落とせると思っていたのは
確かに有ります
このペダルは古いカンパのピーナツグリスが使われて
いましたがご覧の様に綺麗になっています
社長: ちょっと面白い話で、意外にもパーツクリーナーと言う名の
付いたものはお台所の油汚れには向きませんね。
少々発想はずれるかもしれませんが、お台所汚れに効く洗剤では
接着剤のようなものは落ちません。セロテープのノリですら・・
社長: 私たちのクリーナーにも不得意があったりします
それを Kinoさんがお感じになったのでしょう。
なる程、台所洗剤ではセロテープなどのノリは広がるばかりで綺麗には
ならないですよね これにはシンナーやペイントうすめ液を使ったりします
う~ん とても納得してしまいます
今回の硬化したマイクロロンのルブリカントには
この写真の エンジントリートメント(左)
メタルトリートメントスプレー(右)で綺麗になります
これらは液体の中にマイクロロン(フッ素樹脂)が
添加された物でクリーナーでは有りませんが
トリートメントと言う名の通り洗浄し綺麗にする
効果が有ってもおかしくは有りません
実際試してみるとこの商品達は凄い洗浄力が有ります
ただこの様な高価な物はとてもクリーナーとしては
使えません
私が洗車時に良く使う WAKO'S のフィルタークリーナー
これも機械油に対しては威力を発揮しますが 台所の
換気扇等の汚れには無力です
塗装の汚れやテープの糊を落すのにはシンナーなどの
溶剤が良いですよね でもこれも塗料の種類に依って
使い分ける必要が有り 違った物を使い希釈すると
塗料が固まってしまう事も有ります
今回の件は素晴らしい洗浄力を持った SPIN スピンのパーツクリーナーで
何故汚れが落ちないんだ?と言う疑問から始まったのですが
その様な優秀な商品でも得意、不得意が有り万能では無いと言う事なんですよね
とても解り易く説明をして頂きました
今回ご紹介したのは頂いたメールの一部ですが商品開発に対しては使用者の事まで
考慮し とても熱い気持ちを持って取り組んでいらっしゃいます
ただの 1エンドユーザーの疑問に対し夜中にメールを下さる真摯な取り組み方に
とても信頼を覚えます SPIN と言う会社、何時までもお付き合いがしたいですね
最初に電話を受けて頂いた営業担当の方にも有り難くお礼を申し上げます