日本最大規模の豊洲6丁目東京ガス工場跡地の土壌汚染。
その対策を、ビデオでわかりやすく解説したものを、東京都中央卸売市場のホームページから見ることができます。
なんと作成は、技術会議の実証実験の結果がまだ出されていないため、初期値を隠したまま中間発表した平成22年3月になされたものです。
もちろん、今問題にされている盛り土の話はでてきません。
ビデオは、このホームページにあります。
: http://www.shijou.metro.tokyo.jp/index.html
ビデオから東京都がやろうとすることが、わかりやすく理解できますが、私たちが都に申し伝えてきた問題点も、同時にわかりやすく見ることができます(もちろん問題点の解説ははいっていませんが)。
皆様も見ながら、こんなこと本当にできるの?
これって、論理的に考えて無理じゃないの?
と、いろいろな疑問がわくのではないでしょうか。
そのビデオの評価するところは、最大の問題のひとつ「有楽町層」を東京都はいままで「不透水層」と断言してきましたが、「水を通しにくい層」とより真実に近い表現に近づけている点です。
ならば、汚染は、水とともに、有楽町層以下に浸透しているはず。しかし、有楽町層を土壌汚染調査せずにブラックボックスのまま対策を取ろうとしています。有楽町層以下の土壌汚染を放置すれば、土壌汚染対策をしても汚染がなくなることはないのではないでしょうか。
たとえば、このような感じで、疑問がわいてきます。
他にも、
この軟弱地盤では、地盤沈下が起こるけれども、その対策も述べられていません。
10/3の都議会で築地の特別委員会で田の上議員が指摘されていらっしゃいましたが、海水面がだいたいAP+2mの高さです。地下水をAP+1.8mに保ち、そのうえに毛細管現象で地下水があがらないように砕石層をおきますが、地盤沈下は、70cm程度は下がるゆえ、砕石層は、地盤沈下にともないAP+1.3m程度にさがります。すなわち、地下水につかってしまい意味がなくなってしまいます。
ベンゼンなど油分で汚染された場所では、液状化対策として、セメント注入の固化は、行うべきではないと、専門家会議で平田座長は何度も強調されていはいなかったでしょうか。
地下水汚染は、そもそもその箇所だけの局所的なものと理解してよいのでしょうか。
専門家会議は、なぜ、詳細調査で、2ポイントをしらべ、そのひとつのポイントに地下水汚染を選んだのでしょうか。
地下水は、そのエリア全体の土壌汚染の状況を代表するからです。
地下水汚染が局所的とすると、詳細調査の2ポイント調査の意義と論理的な矛盾を来たしませんか?
これも、専門家会議の平田座長が強調されていらっしゃいました。地下水汚染をなくすのは大変なこと。原因となる土壌汚染をすべてきれいにしない限り、地下水は汚染はなくならないと。
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