私の尊敬申し上げる政治家のひとり、無党派の市長 松本武洋 和光市市長の書かれた文章です。
中央区長選挙、中央区議会議員選挙にもあてはまる重要な考え方であるため、こちらでも掲載させていただきます。
私自身は、いろいろな党に所属して努力されている皆様も、その組織内のしばりがある中で、精一杯活動をされているわけであって、それはそれで、その皆様の葛藤を克服しての実行、ご努力に、ある意味、敬意を表します。
なお、私自身は、8年前中央区議会議員初当選の際、4年前中央区長選挙の際、そして今回の選挙においても完全なる無所属無党派を通しております。
開業医でありますので、当然に中央区医師会の一会員ではありますが(弁護士会のような強制加入団体ではありませんが、加入しなければ、地域に密着した診療は実質的に難しくなります。)、立場は独立しております。
***********以下、松本武洋氏 文章******************
2015統一地方選もあと2日間になりましたね。私も8年前、12年前の和光市議選は統一でしたので、特に政策や主義主張が近い若い無所属候補のチャレンジを見ていると、とても他人ごとに思えなくて、仕事の時間外という前提で応援させていただいています。
(写真は8年前の私。)
今回の統一地方選は前回以上に盛り上がりに欠け、低投票率が心配されています。となると、基礎票のない、あるいはほとんどない新人には大変厳しい戦い、ということになります。
そこで、統一地方選においては、選挙に関心のない方ほど、あるいは政治の世界と関係の薄い人ほど選挙に行くべきなんじゃないか、そして、投票すべきは上記の無所属無党派、市民党の政治家である、という趣旨の持論を少し展開させていただきます。
そもそも、選挙に関心がない人や政治の世界と関係が薄い人の利益はなかなか政治には反映されません。
なぜでしょうか。
まず、政治家のうちのかなりの割合は政党に所属しています(国会議員の場合はほぼ全員)。政党はいずれも何らかの団体と密接にかかわっていて、その団体の意思を尊重して政治活動を行います。政党政治家は選挙の実務から資金、さらには選挙期間中の集客まで、政党に依存することが多いのです。
団体の意向を無視すると、とたんにポスターすら貼れなくなるケースが多く、そのため政党政治家は団体と日ごろから密接に付き合っています。ですから、縛りがなくともその団体の方々との付き合いの中で思想的にはシンクロするようなことが多くなります。
次に団体推薦です。これは地方政治家に多いのですが、たとえばスポーツ団体、社会教育団体、町内会など、特定のいくつかの団体を母体とした地方議員はたくさんおられます。これも政党と政党政治家との関係のようなことが起きてきます。
となると、ここまでで大部分の政治家は多かれ少なかれ、特定の政党や団体の影響下にあるということが理解できます。しかし、特定の政党や団体は政治の世界やそれに近い世界であり、実は世の中の大部分の人々とは若干距離があるのではないかと思います。
そもそも、あまり選挙に行かない人々はこういう団体とは距離があるケースが多いことでしょう。そして、政治家の行動はどうしても選挙に引っ張られます。選挙に行かない人々、選挙にあまり関心がない人々の思いや意見の代弁者は議会にいるかどうかというと、地域にもよりますが、いない、あるいはほとんどいない、というケースがかなりあるのではないかと思います。
ただ、昨今は特定の団体ではなく、幅広い住民の支持をあえて狙い、しがらみのない改革の推進や、世代間の格差の解消などの全体の利益、多世代の利益をしっかりと踏まえて世の中の役に立ちたい、という先に書いたような候補者も増えています。
また、普段団体の意向を踏まえて投票している団体の構成員の方でも、そういう選挙スタイルに疑問を持つ人が多くなり、そもそも組織選挙がやりにくい世の中になりつつあります。つまり、団体の構成員の票が読みにくく、また、無所属無党派の候補に流れやすい、そんな世の中でもあるのです。
ですから、今回の統一地方選において、今まで選挙の関心がなかった方が目を向けるべきは無所属無党派、市民党の政治家です。ここで、たとえば代々木に本社のある政党の候補者に投票したとしても、そこの議員の行動は本社の縛りが強く、普通の市民に寄り添うことができるかというと制限があると思います。
地方選挙において、特に市町村議選において、政党の候補者に投票すべきなのはその候補の支援団体の構成員であり、その他の方が投票することは必ずしも意向が反映されることにはつながらないのです。
ぜひ、狙いをつけた無所属無党派の候補者に意見をぶつけてください。そして、満足が行く返事が返ってくるなら、つながってください。今まで政治にかかわってこなかった人に代表される、ごくごく普通の人々の思いを政治の場から実現して行くにはそれが一番の近道です。
そうそう、無所属といっても、なんちゃって無所属も多いです。和光市議会議員選挙においてもそうです。名指して聞いていただければ、和光市議選の候補者については系列をお教えします。
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