要援護者、妊婦、赤ちゃん、ご高齢のかた、寝たきりのかた、療養介護中のかたへの災害時の対応の整備が、喫緊の課題であると考えています。
9月6日(日)の中央区総合防災訓練においては、日本橋社会教育会館で行われた福祉避難所運営訓練を見学させていただきました。
選ばれた8人の区民の皆様が、この訓練に参加されていました。
今後、この訓練の内容を、障害者団体、介護事業者やケアマネージャーを含め、関係者にいかに広めていくかが課題であると思います。
また、実際の現場では、介護者にも守るべき家族の方がおられたり、要介護者が一人暮らしであったりして、介護者と要介護者のペア一組などがうまくできるわけではないし、たとえできたとしても避難所においてそのペア一組が継続できるわけではないので、介護者としてボランティアをどのようにお願いしていくかなどふくめ、十分な実践的な検討が必要であると考えます。
下記が主な内容。
1、受け入れ
受け入れにおいては、顔写真をインスタントカメラの撮影も致します。
2、段ボール箱ベッド組立
常時備蓄しているのではなく、災害時に発注を駆けるということです。
目隠しのついたてもつけた、完成の段ボール箱ベッド。
中に対角線上に段ボールの板が入った4つの段ボール箱をひとつの固まりとして、6つを合わせてベッドにします。
その上に段ボールを敷き、そしてマットをひきます。
4つの段ボール箱は、小物入れとしても使えます。
小さな段ボール箱は、4×6組=24個から成り立っています。
小さな段ボール箱を訓練では、きちんと上下をガムテープで張っていますが、もしかして、貼らなくても組立られるような気がします。
非常時では、ガムテープの物資も貴重であり、どれだけ節約できるかが大事です。
ブルーは、エアーマットです。
寝転んで、体をごろごろしても、ビニール特有の音が出にくくするように、表面が摩擦を減らす加工になっています。
避難所での消灯後の音を減らす効果があります。
3、簡易トイレ
トイレにネットをとりつけ、その上に、吸着物質入りのシートが入ったビニール袋でようをたし、ビニール袋をそのまま口元を縛ってごみに出します。
4、階段を降りる担架(一人で一人を運べる)
手が出ぬようにベルトをし、運こばれる人を先に、運ぶ人が上からで降ろしていきます。
階段とは、ゴムが密着しています。
ゴムの耐久年数は、2~5年ほど。
担架の重量は、19kg。
運搬できるひとの体重は130kg。
現在、福祉センターに2台配備。
5、おかゆ、とろみなど非常食試食 調理と試食
誤嚥を防ぐとろみ食、おかゆ食が準備されています。
以上