「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

「あしたは、なぜあるの」「きのうと今日は、もうすぎちゃったことだから、やりなおしができないでしょう」「うん」「だけど、『あしたは、何かやってやろう!』と思うじゃないですか」

2019-05-05 12:18:50 | こども達へのメッセージ
 診察室で、子ども達から、教えられることや難しい質問に遭遇することが、何回もありました。

 小児科診療の楽しいところのひとつです。

 「あしたは、なぜあるの」

 難しい問です。


 なぜ、というところから、勉強、学問が始まります。

 子ども達のなぜを大切にしていきたいと考えます。

 みんなの子育てひろば「あすなろの木」も、なぜ?がたくさん出る場にしていきたいです。

 


******天声人語2019.5.5*****************
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14003015.html

「あしたは、なぜあるの」。もし子どもから聞かれたら、何と答えればいいだろう。かつてTBSラジオの電話相談に寄せられた、小学3年生の質問である。永六輔さんが答えあぐねると、もう一人の回答者、天文研究家の小林悦子さんが口を開いた▼「きのうと今日は、もうすぎちゃったことだから、やりなおしができないでしょう」「うん」「だけど、『あしたは、何かやってやろう!』と思うじゃないですか」。科学的ではないけれど、うなずきたくなる。そんなやり取りが番組を採録した本にある▼「反省の色って何色?」「宇宙人は何を食べるの」。数々の質問に答えながら半世紀にわたり放送されたのが「全国こども電話相談室」である。答える大人がときに手探りになる様子も、面白かった▼教育者の無着成恭(むちゃくせいきょう)さんは長く回答者を務めた。質問されて「そうだ、そういうことが問題だったんだ」と、はっとすることがしばしばあったという。例えばこんな問いだろうか。「男の子はどうしてスカートはいちゃいけないの」「天皇陛下は就職しているんですか。それとも無職?」▼子どもから「何で、何で」と問われ、てこずった経験のある方、現に今てこずっている方もおられるか。たまには子どものつもりになって「なぜ、どうして」と口にしてみるのも悪くない。そして一生懸命に答えを見つける▼きょうは「こどもの日」。子どもと思いっきり遊ぶのもいいし、自分の奥の方にある「子ども」を探す日にしてもいい。
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