「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

2020中央区予算2:「ほっとプラザはるみ」の温浴施設、是非、存続して参りましょう!大規模改修実施設計(1億9262万4千円)

2020-02-15 20:52:43 | 財務分析(予算・決算)

「ほっとプラザはるみ」の温浴施設の存続問題。

 初めての住民説明会が開催されました。

 区は、丁寧に地元に説明をしていくということでしたが、どれだけの住民の皆様が納得されたか、疑問が残る幕切れでした。

 多くのかたは、あきらめで、帰られたのではないでしょうか。

 お聞きしていて、「温浴施設」がどれだけ今まで区民の皆様の生活に貢献してきたかを再認識できました。

 

  <説明会で出された声>

 ・温浴施設で、子どもから高齢者まで多世代が交流する場所となっていた。

 ・温浴施設があるからこそ、差別化したここしかない施設となっている。

 ・温浴施設で、腰の痛いのが治った。

 ・温浴施設で、リハビリし歩けるようになった。

 歴史的にも、清掃工場ができることに対する地元貢献の施設としてできたこともあり、その地元との約束を反故にする施策とも受け取れないでもないとお伺いをしていて感じました。

 新たな機能をスペースを有効活用することで生み出し、晴海4丁目区施設、晴海五丁目新設小中学校、そして、「ほっとプラザはるみ」の役割分担をすることで、新たな機能も付加し、なおかつ、温浴施設も存続することが大いに可能であると考えます。

 知恵を絞っていきましょう!





<ほっとプラザはるみの温浴施設存続問題における最大の問題点と第二の問題点>

●最大の問題点:清掃工場を受け入れるにあたり地元貢献施設として整備した温浴施設でありながら、その歴史的経緯を踏まえることなく、「温浴施設廃止」の方向性を、中央区は、住民不在のまま打ち出し、「温浴施設廃止」ありきで今まで検討を続けてきたこと。
 住民にとっては、清掃工場を受け入れる際の地元との約束が反故にされたのと等しいと多くのかたがお感じになられているのではないでしょうか。

住民不在、廃止ありきというきつい書き方をした根拠は、

①方向性を打ち出すにあたり、温浴施設利用者アンケートなど実態調査を怠っていること、

②「ほっとプラザはるみ」ワークショップを開かれた検討会にしなかったこと

③「ほっとプラザはるみ」ワークショップの検討経過資料から、廃止ありきの姿勢が読み取れること

④「ほっとプラザはるみ」ワークショップの進行役の中立性を担保

などに由来します。

●第二の問題点:上記問題点を有しながら、住民説明会などを通じて、説明責任を果たす姿勢を、中央区は示されなかったこと。
 
説明責任を果たしていないときつい書き方をした根拠は、

例えば、
①最低限の落としてはならない内容の配布資料をつくること、

②ⅰ)ほっとプラザはるみの歴史的経緯、ⅱ)「ほっとプラザはるみ」ワークショップでの検討経過、ⅲ)晴海まちづくり協議会における検討経過など最低限の落してはならない内容を冒頭説明に入れること(質問されてから答えるのではなく)、

③3年間の改修工事に伴う代替施設の内容がよくわからない、利用できるか不安という質問に対し、「築地社会教育会館に自分で聞いて下さい。」「自分で調べて下さい。」「自分で60分歩いて浜町体育館に行って下さい。歩くことで健康にも叶います。」「今わかっている予定をお示ししました。」という回答で終わらせるのではなく、「指定管理者になっているところですが、築地社会教育会館にこちらから問い合わせをして回答させていただきます。」「現状で利用できる内容をわかりやすく整理して再提示させていただきます。」「将来の周辺施設の予定が出次第、各自治会を通じてお知らせさせていただきます。」「現況及び将来予測のほっとプラザはるみのサービス需要量はこれだけ(具体的に)ありますが、周辺施設の現況及び将来予測のサービス供給量はこれだけ(具体的に)あり、供給量が需要量を大きく上回っているため、ほっとプラザはるみが休止期間中も十分周辺施設でサービス提供が可能です。」など定量的な数値も入れながら、さらにもう一歩踏み込んだ回答をすること

④晴海五丁目新設小中学校のプールを代替施設の内容がよくわからないという質問に対し、「水中歩行の場所を作りますのでご利用ください。」で終わらせるのではなく、どのように利用できるかと言うことまで知りたい住民の要望に応えることができるように、「晴海五丁目新設小中学校のプールの利用のありかたの検討でまずは、住民の皆様の満足したご利用ができるように、〇〇の点(具体的に)を担当部署に意見し実現に努力していくと共に、同プール利用の方向性が明らかになった時点では、説明会の開催や各自治会を通じてお知らせさせていただきます。」などさらにもう一歩踏み込んだ回答をすること

など、出来るにもかかわらず、行われなかったことに由来します。


 このまま漫然と進めることは、住民と中央区との間の深い溝を生み、お互いの信頼関係を持ちながら行うべき区政運営に支障を来すことを強く懸念致します。

 そこで、以下、解決の方向性を提案します。

<それら問題点を解決するために、中央区が今後とるべきこと>

一、次回、2月18日(火)15時 ほっとプラザはるみ2階で開催される住民説明会では、2月15日住民説明会の反省を生かし、企画部長、区長も出席し、住民に向き合うこと

一、最低限の資料の配布を行って同住民説明会を開催すること

一、同住民説明会で直ちに回答できない内容がある場合は、回答の機会を明言すること(再度の住民説明会、今後の晴海地区まちづくり協議会など)

一、「ほっとプラザはるみ」ワークショップの内容を受けて、学識経験者を座長に据えた住民代表からなる「ほっとプラザはるみ 実施計画検討会(仮称)」を立ち上げ、「温浴施設廃止」ありきでない開かれた議論をすること
  (かつて、「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」を行ったことを参考にする。https://www.city.chuo.lg.jp/kankyo/kaigi/kentoukai/index.html )



 <説明会運営などで改善すべき課題>

1、配布すべき資料が配布されていない点
 スライドで投射した内容が配布されていないものがありました。次回は配布するべきであると終わってから区に意見をしました。
 区側としては、大きな図を設置するということでしたから、早急に設置をお願いします。

2、温浴施設がなくなることがあたかも“決定”のように言い切った点
 温浴施設がなくなる図面は、基本設計での図面であり、今後、予算が通れば、実施設計と進められていく。
 にもかかわらず、区側は、温浴施設がなくなることを決定であると言い切り、なんのために来ているのかと区民を失望させてしまった。
 実施設計の予算(1億9262万4千円)は、これから決定されていくものであり、その審議は3月の予算特別委員会、その後の本会議に委ねられている。
 決定されているかとと問われれば、決定されていないと正確に答えるべきである。

3、閉鎖期間中の代替施設について区民に寄り添った説明をするべき点
 今まで使っていた施設が3年間使えなくなる。当然、代替施設が必要となるが、どのように代替施設があり、利用が可能であるかを丁寧に寄り添って説明をしていくべきであった。

4、もし、温浴施設がなくなった場合、代替施設について説明をすべき点
 もし、温浴施設がなくなり、代替施設として晴海五丁目の新設小中学校のプールを使うことになるのであれば、どのように使用が可能かのイメージを、説明すべきであった。

5、「ほっとプラザはるみ」ワークショップの全6回の開催の経緯を説明すべき点
 どういうワークショップの検討の流れの中で、基本設計の案ができたのか、説明をすべきであった。
 また、「温浴施設」を存続させる意見は最後まであったのであるから、そのこともきちんと説明をすべきであった。


6、12/16開催の晴海まちづくり協議会での検討の経過も説明をすべき点
 晴海街づくり協議会でも、「温浴施設」の廃止に対する疑義が出されており、そのこともきちんと説明をすべきであった。

7、温浴施設の存続を求める区民からの600筆に上る署名のあつかい
 署名が出されていた。「温浴施設」存続に向け、検討を深めるべきであった。例えば、今回のような説明会は、11月、12月の段階で開催できたのではないだろうか。
 2月の開催は、遅すぎる。

8、利用者調査を行うべき点
 「ほっとプラザはるみ」ワークショップの段階から指摘のあった利用者調査が行われていない。
 本日の説明会でも指摘があった。
 区民の意向を知るうえでの重要な調査であり、これ抜きに、方針決定はできないはずである。
 早急に、意向調査を実施すべきである。

9、増築など多角的な検討がなされるべき点
 機能追加というのでは、増築の手法使えるのではないかと、会場から意見があった。

以上

<「ほっとプラザはるみ」ワークショップ 検討経過>

●第1回 令和元年5月15日19:06-21:05 ほっとプラザはるみ

テーマ「10年後の晴海をどうしていきたいか。新ほっとプラザのあるべき姿」

4グループ中3グループが、「温浴施設」を残すことを提案している。

一方、区は、温浴施設を残すことを想定していないと回答

 

●第2回 令和元年6月13日19:05-21:08 ほっとプラザはるみ

テーマ「ふらっと立ち寄れる施設として、どんな仕掛け・活動をしたらいいか」

温浴施設を中止することが前提の議論に違和感を感じる声があがっていた。

1班 温浴施設を残したい

2班 温浴施設の記載なし

3班 温浴施設も残したままの方向で議論

 

●第3回 令和元年7月11日19:05-21:10 ほっとプラザはるみ

温浴施設の中止について議論が不十分との意見があり、1時間30分かけてくと区民で議論

⇒終盤になって、参加者の中から今の利用状況だけではなく、将来を見据えて、みんなに使われる施設にするために、この施設のありかたをみんなで考えていこうと呼びかける発言。

こうした意見のやりとりを踏まえ、参加者全員で、温浴施設の存続の有無ではなく、機能を残しつつも将来のコミュニティ形成に資する施設とするよう議論をしようというころでグループに分かれワークショップ。

1班 温浴機能は残せなくとも、同様の機能で公衆浴場に引っかからない用途を考えて欲しい

2班 シャワールームを大きめにつくってジャグジーなどのリラックス機能を充実

3班 温浴施設のよさは爽快感




*******議会での答弁内容*****

小坂:

十六、ほっとプラザはるみの温浴施設存続について。

 ほっとプラザはるみのリニューアルに伴い、温浴施設の廃止が検討されている。温浴施設維持には年間一千万円の水道料金がかかるが、温水は、排熱の有効利用により、電気料金などの経費がかからない仕組みであり、清掃工場のエネルギーが有効活用されている。温浴施設はリハビリにも有用で、地域のコミュニティ形成の核ともなり得る施設である。集会施設なら、晴海五丁目の新設小・中学校の教室で賄えるはずである。存続をすべきと考えるが、いかがか。存続を求める声が多くある以上は、存続の是非を改めて地元に問うてから判断すべきと考えるが、いかがか。

山本泰人区長:

次に、ほっとプラザはるみについてであります。

 同施設は、開設から約二十年が経過し、施設が大規模改修の時期を迎えている中、東京二○二○大会後には晴海地区に新たなまちが誕生し、人口がふえることを踏まえ、地域のあらゆる世代が集い、にぎわいと交流、地域コミュニティの拠点となる施設にしていくため、リニューアルを行うことにいたしました。限られたスペースの中、スポーツやカルチャーなど、地域コミュニティの多様な活動に利用するためには、多目的・多機能な空間を広く整備する必要があり、温浴施設を配置することは難しいと考えております。なお、リニューアル案の策定に当たっては、まちづくり協議会やワークショップなどを通じ、地元の方々の御意見をお聞きしているところであります。  

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中央区の図書館を民間にまかせる話(指定管理者制度導入)十分に検討を!区民説明会も開催を。2/14開催の区民文教委員会で初めて区から議会に報告がなされました。

2020-02-15 06:04:51 | 図書館への指定管理者制度導入問題

 中央区の最も重要な施設である図書館。
 ①郷土資料館の運営
 ②地域資料室の運営、公文書の保存・管理
 ③小中学校の読書活動支援
 ④『第三次中央区子ども読書活動推進計画』の着実な遂行
 ⑤個人情報の厳格な管理
 ⑥図書館司書によるレファレンス、さらには政策立案補助
 多彩な機能を有しています。


 区民の皆様には、唐突な形で、その図書館を民間にまかせる話(指定管理者制度導入)が浮上し、本日2/14開催の区民文教委員会で議会にも初めて報告がなされました。

 手続き的には、先日の3館での各「図書館利用者懇談会」で議題として挙げて区民の皆様の意見を聴くべきであったし、もっとオープンに区民説明会を開き、問うべき内容でした。区民不在のまま、決められたことをたいへん残念に思います。
 まだ、遅くないと思います。是非とも、中央区は、区民説明会を開催頂けますように、まずは、お願い申し上げます。


 以下、区民文教委員会での配布資料と、情報公開で得た資料を比較します。

 情報公開資料でわかりますように、すでに詳細な計画が、2019.5.22段階でできていたのだから、本日まで引き延ばさずに、議会に報告をすべきであったと考えると同時に、例えば、決算特別委員会の場でも議論すべきであったし、また、本日の資料ももう少し詳細なものを付けるべきであったと思います。

 中央区が意見照会した公益社団法人日本図書館協会の答申にも「当協会では、地域住民とともに図書館づくりを進めてきたこれまでの公立図書館の形成の歩みを踏まえ、現在においても公立図書館に指定管理者制度の導入は基本的にはなじまないとの考えを示しています。」と結論づけられているところであり、どうか、指定管理者導入の考え方が改めますことをお願い致します。

 



<2020.2.14区民文教委員会資料>



<情報公開で得た2019.5.22付資料>







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小坂クリニック(中央区月島03-5547-1191):15(土)9時~13時 16日(日) 9時~13時。新型コロナウイルス国内の広がりを注視。

2020-02-15 03:31:44 | 日程、行事のお知らせ

こんにちは、小坂クリニックです。

 2月も早中旬へ。
 新型コロナウイルス、病名が「COVID-19]とWHOに名付けられました。その広がりが心配ですが、当院からも引き続き重要局面で適宜、情報発信をして参る所存です。
 日本各地で、渡航歴や渡航・滞在歴のあるかたとの濃厚接触なく発症されている患者さんが増えており、日本での感染の広がりが新たな局面に入ろうとしている可能性があります。
 幸い、子どもの患者がほとんど報告なく、罹患しても軽症と言われています。⇒ 新型コロナウイルス2020.2.15:子どもの新型コロナウイルスは軽症で済んでいます。
 ただし、妊婦さんには、要注意だと考えています。そのためのパンフを窓口などでも配布しています。⇒新型コロナウイルス2020.02.03:新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ 日本産婦人科感染症学会 令和2年2月1日

 さて、インフルエンザは一時落ち着いたと思われます。ただし、一部地域で学級閉鎖が散見され、また、B型の存在が気懸かりであり、気は抜けないでしょう。東京都の状況⇒ http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/
 お腹の風邪や溶連菌が多いです。
 水ぼうそう、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルスなども出ています。



<東京都のインフルエンザの発生状況>


 

 〇花粉症のシーズンが到来します。予防薬、早めに開始をして参りましょう。今年は、暖冬ゆえ花粉の飛び出し、ピークが早めに来る可能性があります。ご相談下さい。親御さんへの処方も致します。




 ○新型コロナウイルス 新着情報は、こちらから⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/746d20efb498255deee9a5f1c18847e6
  ご登録いただいたアドレスに、情報をお届けいたしますので、ご必要なかたは、受付にお申し出ください。

 ・医学的知見からの新型コロナウイルスについて:新型コロナウイルス2020.2.7:新型コロナウイルスを知る。国立国際医療研究センター発表論文 ほか

 ・新型コロナウイルスをわかりやすく理解するビデオ、ぜひ、ご参考にして下さい。:【新型コロナウイルス】新型肺炎について~正しい情報で正しい行動を~ 岡部信彦先生(撮影2020.2.7)https://www.youtube.com/watch?v=I6j2JgSqiww&fbclid=IwAR1rimdeqMEboXQBfoGYtwiErH8nr3XIxJCFdEe6K1rQp_ZmCnRlIy-J0jc

 ・市民向けセミナー録画:https://www.youtube.com/watch?v=5QRX7wJ1lUE

 
 新型コロナウイルスについて、電話相談窓口(それぞれ「帰国者・接触者相談センター」を兼ねる)が、中央区、東京都、厚労省に開設されています。
 

相談窓口

●中央区保健所コールセンター

午前9時から午後5時まで(平日)
電話:03-3541-5254
対象:中央区在住・在勤の方

●東京都福祉保健局

午前9時から午後9時まで(土曜日、日曜日、休日を含む)
電話:03-5320-4509

●厚生労働省

午前9時から午後9時まで(土曜日、日曜日、休日を含む)
電話:0120-565-653(フリーダイヤル)



 〇インフルエンザ予防接種の接種を、うち忘れのかたおられませんでしょうか?
  新型コロナウイルスのことがあるから、インフルエンザの予防接種をしておくべきという考え方もあります。

 〇子ども達にとっても、大人の私達にとっても大事な健康福祉、子育てそして教育の3つの計画の改定作業中です。パブリックコメントがどのように計画に反映され、生かされていくのかを見守って参ります。新着記事は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/0620494fa9c4661ad4217a96acaf0feb

 〇2月6日、中央区の新年度予算がプレス発表されました。子ども達の施策の前進を、上記計画とともに進めて参りましょう!
  新着記事は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/397ed2d75644e2b28d3fa38b83544501

 ○中央区の図書館が3館すべて民間株式会社運営になろうとしています。それでよいか、ご意見願います。
  中央区の図書館を民間にまかせる話(指定管理者制度導入)十分に検討を!区民説明会も開催を。2/14開催の区民文教委員会で初めて区から議会に報告がなされました。
  新着記事は⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/d7ea23cf494ccf0c52b5fa2df8cad35c


 
1、2月の日曜・祝日(2日(日)、9日(日)、11日(建国記念日、火)、16日(日)、23日(日)、24日(祝))は、すべて急病対応致します。

 ただし、23日(日)は、電話対応。

2月

15日(土)9:00-13:00

16日(日)9:00- 13:00


22日(土)9:00-15:00

23日(日)12:30-13:00(電話対応):東京都主催の医療的ケア児の在宅医療研修出席のため

24日(祝)9:00-13:00


2、診療時間の変更のお願い

2月18日(火)午前通常通り8:15-11:30 午後診療:16:00-19:00

2月19日(水)午前通常通り8:15-11:30 午後診療:16:00-19:00

3、早朝予約枠(平日早朝7:15-8:15)、夜間診療(19:00-)の予約のとりかた

 この枠は、予約制で対応致します。

 インターネットで、19時までにご予約下さい。ネットが出来ない場合、当院に予約のお電話を下さい。
 なお、日曜、祝日の次の日の早朝予約は、カルテ準備の都合上、前日12時までに手続き下さい。

 診察券番号と生年月日でログインができます。

 https://www2.i-helios-net.com/pc/hw2_pc_login.php?MID=4825     

(1)早朝予約枠:平日 午前 7時15分~8時15分

 8時15分以降は、通常の受付順の診療となります。

(2)夜間診療枠:平日 午後 7時~



4、不登校外来 

 様々なケースがあると考えます。ご本人様が充実した時間を過ごせるようにその環境整備について一緒に考えて参ります。



5、アレルギー外来

 ・花粉症、早期治療を。

 ・新学期に向けた食事制限指示書、ぜんそくの運動制限指示書など記載致します。


6、発達外来、

 ・育ちのサポートカルテを有効活用しながら、園や学校、療育施設と連携を取って参ります。⇒ 希望する全員への「育ちのサポートカルテ」の作成とその有効活用。1月27日午前、保護者の皆様と中央区が、「育ちのサポートカルテ」について質疑応答・意見交換を経て

 ・五歳児健診も実施いたします。


7、いじめ相談など、相談外来

 ・早期の対応をして参りましょう。お気軽にご相談下さい。


8、医療的ケア児など在宅医療

 ・医療的ケア児・者含め災害時に避難をすることが困難で特に支援を必要とされるかたは、万が一に備え、『災害時地域たすけあい名簿』のご登録と『個別避難計画』の作成をすることが安心に繋がります。

 ・医療的ケアの必要な子ども達の保育・学校・グループホームについて

 「保育施設における医療的ケアに関する医師の意見書・指示書」在宅診療医師と連携して記載致しますのでご相談下さい。
 医療的ケア児に対応したグループホーム 整備の広がりに期待

 ・予防接種など在宅での接種に対応して参ります。


9、病児保育について:(幼児教育・保育無償化対象事業、還付申請に対応可能な領収書を発行しています。)

 お子さんの急な発熱、ご病気で保育園・幼稚園・小学校に登園・登校できない場合、病児保育でお預かりいたします。

 *利用当日でも登録は可能ですが、念のための事前登録をお勧め致します。
 
 *原則17時30分までですが、18時30分までの延長も可能です。当院にご連絡下さい。

 *土曜日の病児保育もまた、ご相談ください。

 *保育園での急な発病の場合、親御さんに代わって当院スタッフが、保育園に出向き、そのまま当院で病児保育へ移行することも可能です。

10、在宅療養・在宅看護の充実に向け、医療用ポータブル機器を貸し出します。いずれも、無料。

(1)鼻水の吸引器:赤ちゃんの鼻カゼには、まず、吸引!  

(2)ミストをつくるネブライザー:激しい咳や、RSウイルス感染の赤ちゃんの激しい咳に

(3)咳対策の吸入器:ぜんそくの咳、かぜの咳対策で、吸入治療を。
 

11、予防接種、乳幼児健診:午前11:30-午後1:00、午後3:10-3:30(診療時間内においても、実施可能です。)

(1)予防接種、乳幼児健診
 *インフルエンザ含め予防接種は、乳幼児は特に、小児科で実施を。痛くない努力をするとともに、同時に、順調な育ち、発達など含めフォローさせていただいております。

 *当院では独自に「ブックスタート事業」と連動し、赤ちゃんに絵本をプレゼント致します。
 
 *乳幼児健診においては、全例にスクリーニング器機を用いた簡易視力検査を行い、弱視なども見落さぬようにチェックします。
 
 *土曜日、日曜日も予防接種や乳児健診をお受けいたします。

 *おとなの方の風しん抗体価検査及び風しんやMRの予防接種も致します。

 *シナジスの予防接種にも対応可能です。

 *子宮頸がんワクチンも対応いたします。医学的に重要なワクチンと認識しています。

(2)インフルエンザ対策 お済ですか?

 接種をお考えのかたは、お早めにされますことを、推奨させていただきます。
 13歳未満の小児のかたには、年内に4週間の間隔で、2回接種されることをお勧めしております。
 
小児:3000円/回(消費税込み)
成人:3000円/回(消費税込み)

(3)注射でない、フルミストの接種を今年も実施いたしました。

 先行予約の情報をご希望の方は、①接種者名 ②年令 ③先行予約情報をお送りするアドレスを御記入のうえ、メールにて、genkids1@yahoo.co.jpまで、お申込み下さい。
 もしくは、来院時に、受付にお問い合わせ下さい。


12、健康教育

(1)「子どもの急病、どう対応?救急車を呼ぶべきは、こんなとき。( 阿真 京子氏 解説2016.2.10)」かかりつけの小児科医が、ご家族に行っていくべき最も大切な健康教育のテーマの一つ

(2)医学を目指す子ども達も多いと思います。先輩からのメッセージです。医学生へ「医学を選んだ君に問う」前金沢大学医学部附属病院長 河崎一夫先生


(3)感染症学のエッセンスも学べます。新型コロナウイルス市民セミナー⇒ 新型コロナウイルス2020.2.14:ご参考に。「新型コロナウイルス感染拡大に何ができる?」日本感染症学会・日本環境感染学会が市民とメディア向けセミナー録画(2020年2月13日)

 

(4)職場でのインフルエンザ、感染症対策



13、イベント

(1)子ども発達支援センター講演会
『発達にかたよりのある子の幼児期から学童期への円滑な移行の支援~ライフステージに応じた切れ目のない発達支援への取組み~』 
上野先生講演会 1月27日(月)が延期になりました。

・開催日時 令和2年3月9日(月) 午前10時から12時(予定)
・開催場所 中央区立教育センター5階 視聴覚ホール(中央区明石町12-1)
 

お問い合わせ
子ども発達支援センター発達支援係
電話:03-3545-9844
ファクス:03-3545-9660

(2)中央区自殺対策協議会 2月5日(水)19時~中央区保健所2F ⇒ 新型コロナウイルス対応のため、開催が、延期ではなく、中止となりました。年に二回の協議会のその大切な1回が中止と言うのは、とても残念であり、テーマの重要性から、2/5開催分をどこかで補えないかお願いをして参ります。
中央区自殺対策協議会2/5(水)19時より。中央区自殺対策計画で謳う「自殺を現況からその30%以上を減らす」(自殺死亡率を人口10万人当たり11.9人以下にする)ための実効性ある施策の推進に期待。

(3)ご意見を東京都へ!『東京都子供・子育て支援総合計画(第二期)(案)』(令和2~6年度、5年間)についてパブリックコメント募集中。〆切2/28(金)当日消印有効、メール・fax24時受診有効


(4)佃島・月島百景 令和2年2月15日(土) 10:00-16:00 月島区民館(月島保健センター近く)志村教授のご講演(14:00-16:00)もあります。
https://www.facebook.com/rojibunka/photos/rpp.279148285577185/1468628456629156/?type=3&theater



(5)もしかして、社会問題について、同様の問題意識を持たれているかたがたやNPOと出会えるかもしれません。「つながり マルシェ」

 令和2年2月29日(土)11:00-15:00、交流会15:30-17:30



14、五輪を契機に「一校一国運動」のさらなる充実を

(1) 中央区のすべての幼稚園・小学校・中学校で、国際理解教育がなされています。さらなる充実を考えて参ります。

 各国と、なんらかの繋がりのあるかたおられませんでしょうか?お声掛け下さい。

(2)中央区 折り鶴ウェーブ 袋詰めボランティア募集、好きな時間に入退場自由。




15、中央区 予算審議が3月から始まります。注目すべき視点をお知らせして参ります。予算へのご意見もお待ちいたしております。

 新着情報:https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/397ed2d75644e2b28d3fa38b83544501

 <予算における課題や進捗など>

2020中央区予算1:がんなどの治療後に免疫力が低下した子ども達に対して、予防接種の再接種費用を助成(7億5千672万3千円の一部)


16、中央区政全般:2020年のご挨拶 ~スポーツと平和の祭典、東京五輪の成功は、選手村中央区から~

(1)月島再開発問題
 現在建設工事中のもの(503戸)に続き、月島三丁目に190m~200m級がさらに2棟(723戸と1384戸)計画されています。規模が大きすぎ、月島第一小学校の教室が大幅に不足するなど社会インフラの整備がまったく追い付いていません。月島第一小学校校庭に増築スペースの余裕はありません。

 電源が地下にあり、武蔵小杉と同じ浸水被害への脆弱性など建物自体の問題点も多数あり改善が求められます。


(2)選手村を抱える中央区の交通問題・安全対策等の課題

 ①選手村セキュリティ内にある臨港消防署の緊急出動動線の確保および消防官の増員

 ②晴海一丁目町内への五輪バス車両の流入をなくす

 ③環状二号線「豊洲⇒築地間封鎖」に伴う市場関係車両のスムーズな晴海通りへの誘導

 ④黎明橋公園通りの生活者優先の措置

 ⑤勝どき駅のこれ以上の混雑をなくすためUAC(ボランティアに物品を配布する施設)を他の場所に移転させるなど含めた抜本的な見直し

 ⑥晴海通りの渋滞のできる限りの軽減

 ⑦新大量輸送機関BRTのスムーズな運転開始

 ⑧保安要員の十分な配置

 ⑨選手村周辺トラブルの対応電話窓口の一本化

 ⑩環状2号線西側歩道の封鎖をやめ東側同様に通過を可能にすること

 など、安全対策、区民生活に支障を来さない対応につき、議論を深める所存です。

〇最新の状況 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/277e8b9e9eb5104506faa58e66fce64e

(3)最重要の3つの計画の改定、パブリックコメントが実施されました。

 現在、パブリックコメントへの回答がなされているところです。

 
(4)築地を守るカレンダー、配布中

 

(5)新たにできる中央区の中心的図書館『本の森ちゅうおう』、本当に民間株式会社にまかせてよいのか?

 八丁堀駅近くに、『本の森ちゅうおう』が整備されます。本当に民間株式会社にまかせてよいのか、ご意見願います。

 図書館は「民主主義の砦」と言われる重要施設で、中央区が、責任を持って直営すべきではないでしょうか?

 ⇒ 新着情報 https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/c/d7ea23cf494ccf0c52b5fa2df8cad35c


(6)シンポジウム『AYA世代のがん患者との協働-AYAサバイバーシップセンターの取り組み-』に参加して課題と考えることがら

(7) 納入されなくなったことを理由に業者が保有する都市計画審議会等の音声を録音したCDが情報公開の対象からはずれるか、否か。2020.1.29中央区情報公開・個人情報保護審査会で意見陳述


17、書評:『夜間飛行』&『人間の土地』サン=テグジュペリ、堀口大學訳 新潮文庫 

サン=テグジュペリ『星の王子さま』は、あまりにも有名な小説ですが、その王子が有する純粋な心が、全ての子ども達の中に宿っていることを感じつつ、日々診療しています。


次回課題本:3月下旬 『レオナルド・ダ・ヴィンチ』  文藝春秋
Walter Isaacson (原著), ウォルター アイザックソン (著), 土方 奈美 (翻訳)

以上

文責:小坂和輝メール:kosakakazuki@gmail.com   

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新型コロナウイルス2020.2.15:子どもの新型コロナウイルス感染症について 日本小児科学会見解(2020.2.14)など

2020-02-15 03:02:14 | 各論:新型インフルエンザに備える

 子どもの新型コロナウイルス感染症について記載があります。

 幸い、軽い症状で済んでいて重症例がほとんどないとのことです。

 World Journal of Pediatricshttps://link.springer.com/article/10.1007/s12519-020-00343-7?fbclid=IwAR3Izw7GwUnDAmjMYUcRRL9lpGVmn4AHQnqadDvIneOsy0AMgYlhYM1-ltY

 LIVESCIENCE:https://www.livescience.com/why-kids-missing-coronavirus-cases.html

*****抜粋*****
WJP
https://link.springer.com/content/pdf/10.1007%2Fs12519-020-00343-7.pdf

臨床症状

現在の疫学的データに基づくと、2019-nCoV感染の潜伏期間は1〜14日間であり、ほとんどが3〜7日間です。現在報告されている小児症例のデータでは、病気の発症年齢は1.5ヶ月から17歳の範囲であり、そのほとんどが感染症例と密接に接触しているか、家族クラスターの症例であることが明らかになった[ 4 ]。感染した子供は無症状である[ 5 ] ように見えるか、発熱、乾いた咳、および疲労を呈することがあり、鼻詰まりや鼻水を含む上気道症状を示す人はほとんどいません。一部の患者は、腹部不快感、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状を示しました。

ほとんどの感染した子供は軽度の臨床症状を示します。発熱や肺炎の症状はなく、予後は良好です。それらのほとんどは、病気の発症後1〜2週間以内に回復します。呼吸器感染症を下げるために進行することはほとんどありません。2019-nCoVに感染した母親から出産された新生児は陽性と検出されていません。新生児の症例はまだ報告されていません。小児患者の臨床症状は、より多くの小児症例データを収集した後にさらに定義する必要があることに注意する必要があります。さらに、病原体分析を広く使用した後、確認された感染症例の数は増加します。

成人からのデータは、重篤な場合はしばしば病気の発症から1週間後に呼吸困難を発症することを明らかにしています。重症の場合には、速やかに、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症性ショック、耐火性代謝性アシドーシス、および凝固機能不全【に進行することができる6、7 ]。子供の死亡はこれまで報告されていませんが、死亡の潜在的なリスクを強調する必要があります。小児患者での臨床症状は、成人患者に比べ、比較的穏やかなあるが、ARDSや死亡例も[SARSとMERS流行中に感染した子供たちに起こった8、9、10、11 ]。


*****************


 以下、日本小児科学会の見解(2020.2.14)を掲載します。


*******日本小児科学会HP********
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326

新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年2月12日現在)について

2020年2月14日

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる感染症については、現時点では小児に関する情報は限られています。当委員会では小児における症状や注意点に関するQ&Aを作成いたしました。ご参考になれば幸いです。


 昨年12月に中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、武漢市を中心に大規模な流行が認められ、日本を含めた世界各国で患者報告数が徐々に増加傾向にあり、情報が更新されています。その一方で小児の患者に関する情報は限られており、当委員会では、現時点で想定される小児患者に関する疑問についてQ&Aを作成いたしました。なお、本見解は数少ない報告や、過去のコロナウイルス感染症を踏まえたものである事にご留意ください。また状況に応じて今後内容は更新する予定です。

Q 子どもが新型コロナウイルスに感染するとどのような症状がでますか?

A:現時点では情報が少なく、分からない点が多いです。中国からの報告では、2020年1月30日時点で確定診断のついた9,692人中、小児患者は28人(生後1か月から17歳)のみでした。発熱、乾いた咳、倦怠感を訴える一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ない様です。一部の患者では嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状を認めました。ほとんどが1ー2週で回復しています。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられない事に注意しなければなりません。

Q 子どもの新型コロナウイルス感染症は重症化しますか?

A: いまのところ、成人が感染し、呼吸不全を呈し、重症化した報告はありますが、小児患者が重症化したという報告はありません。しかし、成人同様に感染後1週間ごろより呼吸状態が急速に悪化する可能性も指摘されています。なお、別の種類のコロナウイルスによる感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)では小児の患者の多くは比較的軽症であったことがわかっていますが、一部重症化したという報告もあります。

Q 小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもに関して特に注意すべきことはありますか?

A: 一般的に小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもの呼吸器感染症は重症化する可能性があります。ただ基礎疾患ごとにリスクや対応は異なりますので、かかりつけの医師にご相談ください。また、周囲の人が感染しないように気を付けることが重要です。

Q 母乳はやめておいた方がいいですか?

A: 母親が感染している場合は、接触や咳を介してお子さんが感染するリスクがありますので、直接の授乳は避ける必要があります。母乳自体の安全性については現時点では不明ですが、日本産科婦人科学会からは以下のように授乳を避けるよう推奨が出されています。

 「コロナウイルス感染が確定し発熱を認める褥婦においては母体がウイルス血症となっていることが考えられ、授乳は控えるように指導する。解熱後3日までは感染力があると判断し、個室隔離、手洗い、接触のある物を次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)で拭き上げることを徹底する。授乳開始は解熱後4日目を目安とする。(ただし、今後の解明によって上記の日にちは変更されうる)」
妊婦・産褥婦の新型コロナウイルスの感染予防対策について(日本産科婦人科学会)


Q 子どももマスクはしておいた方がいいですか?マスクが出来ない場合はどうしたらいいですか?

A: 感染している人のくしゃみや咳に含まれる飛まつを直接浴びないという観点からは、マスクをすることの利点はあるかと思いますが、小さなお子さんでは現実的ではないと思われます。感染者から1-2メートル以上の距離を保つこと、保護者の方が感染しないことがお子さんの感染予防につながります。
 また、ウイルスに汚染されたおもちゃや本などに触れた手で、口や鼻、目を触ることでも感染しますので、手洗いや消毒も大事です。

Q 子どもの症状が新型コロナウイルスによるものかもしれないと思ったら早めに医療機関を受診した方がいいですか?

A: 現時点(2020年2月12日)において、国内で新型コロナウイルスに感染している子どもは報告されていません。インフルエンザも含めた他のウイルスによるものと考えるのが妥当です。
また、「新型コロナウイルス感染」を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所等へ受診しても、診断を確定するための検査はできません。むしろ新型コロナウイルス曝露の機会を増やす危険性を念頭におく必要があるでしょう。
 さらには、新型コロナウイルス感染の軽症者に対する特異的な治療法もありません。
 このような段階では、多呼吸、努力性呼吸、呼吸困難等、肺炎を疑う症状があり、入院加療が必要と考えられる場合を除いては、「新型コロナウイルス感染」を心配して医療機関を受診することは勧められません。

参考文献

1: Shen K,et.al., Diagnosis, treatment, and prevention of 2019 novel coronavirus infection in children: experts' consensus statement. World J Pediatr. 2020 Feb 7;10.1007/s12519-020-00343-7. PMID: 32034659.
2: Chen ZM, et.al., Diagnosis and treatment recommendations for pediatric respiratory infection caused by the 2019 novel coronavirus. World J Pediatr. 2020 Feb 5; PMID: 32026148.

新型コロナウイルス関連サイト
<国内の行政対応,発生状況,ガイドラインなど>

1.厚生労働省
新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)の設置について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09151.html
中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
2.国立感染症研究所
コロナウイルスに関する解説及び中国湖北省武漢市等で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に関連する情報
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-corona/9305-corona.html
中国湖北省武漢市で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に対する対応と院内感染対策
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9310-2019-ncov-1.html
新型コロナウイルス(Novel Coronavirus:nCoV)の患者の退院及び退院後の経過観察に関する方針(案)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9314-ncov-200117-2.html
3.厚生労働省検疫所 FORTH
海外感染症発生状況
https://www.forth.go.jp/topics/fragment1.html
4.日本環境感染学会
新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症への対応について
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=328
5.日本感染症学会
新型コロナウイルス感染症
http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31

<一般の方向け>

1.厚生労働省
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
2.東京都福祉保健局
医療機関受診のための多言語ガイドブック
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/tagengoguide.html


以上


********毎日新聞**********
https://mainichi.jp/articles/20200214/k00/00m/040/374000c

新型コロナ、何を気をつけるべきか 感染症対策の専門家・岩田健太郎・神戸大教授に聞く

毎日新聞2020年2月14日 21時58分(最終更新 2月14日 21時59分)

 新型コロナウイルスを巡り、世の中が騒然としている。店頭ではマスクが品薄になり、観光地は客足離れが深刻になっている。日本国内の感染者は急速に増える状況には至っていないが、疫学的に分からないことも多く、軽視もできない。新型コロナウイルスは、どの程度の脅威なのか。私たちが気をつけるべきことは何か。感染症対策に詳しい神戸大医学部の岩田健太郎教授に聞いた。【春増翔太】(取材は2月13日)

 ――まず新型コロナウイルスとは。

 元々あるコロナウイルスの新型ですが、従来のコロナウイルスは風邪の要因になる病原体です。新型についても「風邪のようなものだから放っておけばいい」という意見も散見されますが、乱暴な考え方です。肺炎の要因になりやすいという点だけ見ても風邪よりも脅威だと言えます。

 注視すべきは、中国の国外では今のところ死者は数人だが、中国では1000人を超えているという事実です。感染者が増えるとまずいことになるということ。中国以外の国にとって防ぐべきは、2次的な流行が起きて、感染拡大を止められない状況です。

 ――どの程度の感染力や致死率、重症化率なのでしょうか。

 感染力については、WHO(世界保健機関)による2程度という推測がありますが、一概に言えるものではなく、論じる意味がありません。「1人の感染者から何人に移るか」という数字ですが、感染が広がる状況や環境はさまざまです。横浜港に停泊中のクルーズ船の船内と街中では1人の感染者から周囲への広がり方は当然違うし、日本と中国でも違います。マスクをしていたかや医療機関を受診したかという感染者の行動によっても、周囲への感染リスクは異なります。致死率も同様で、分母となる数字が不確かなままでは無意味です。

 中国・武漢であれほど拡大した理由はよく分かりませんが、死者1000人超という数字は軽視できません。1000万人都市である武漢で死者が1日に100人単位で増えていますが、「東京で起きたら」と考えれば異常事態であることは分かりますね。だから、これ以上の感染拡大は阻止しなければいけませんし、軽く考えてはいけません。世界中が「第二の武漢」を生まないよう取り組んでいて、感染が疑われる人を潜伏期間とされる2週間は隔離するという今の日本政府の方針は、一つの方策だとは思います。

 ――私たち一般市民が気をつけることはありますか。

 特にありません。日本国内の状況は、市民が騒ぐほどのフェーズ(段階)ではありません。普段通りに生活し、外出すればよいと思います。マスクの買い占めや、人の集まる観光地に行かないことに意味はありません。そもそも、マスクを着けること自体に意味がありません。隙間(すきま)からウイルスは入りますし、感染者があふれている状況でもないからです。感染者がマスクをして周囲に拡散させない効果はありますが。「新型コロナウイルスにアルコールは効かない」などと誤った情報も出回っていますが、そうしたデマにも惑わされないでほしいです。

 新型コロナウイルスを放置してはいけませんが、そればかりに気を使うのは不毛です。私に言わせれば、新型コロナウイルスより、毎年3000人が亡くなっている子宮頸(けい)がんの方が深刻です。予防ワクチンという対策が医学的に確立されているのに、十分に広がっていない。事故を起こしたくないのにタイヤばかりに気を使ってブレーキが壊れたままになっていては意味がないでしょう。タイヤも大事、そしてブレーキも大事なのです。同じ事です。メディアも含め、以前から周りにあるリスクに関心を持たず、新型コロナウイルスばかりを騒ぐのはどうかと思います。

 ――過剰な警戒心から中国人を排除する言動があります。

 「中国人お断り」といった対応はリスクに対する過大評価で、取るべきでない行為です。こうした差別的な対応は、状況が変われば自らが被ることになります。日本で感染が広がり、欧米で「日本人お断り」という目に遭わなければ分からないのでしょうか。

 過去を見ても、感染症は差別思想を体現する道具として引用されがちです。ハンセン病はかつて「らい病」と呼ばれ、隔離する必要のない患者を、それが分かった後も療養という名の下に施設に閉じ込めました。2019年にエイズウイルスの感染を理由に就職の内定を取り消された北海道の男性が起こした訴訟がありましたが(※)、感染症を引用した差別という問題は同じです。新型コロナウイルスについても、こうした差別に乗っかってはいけません。

※エイズウイルス感染を告げなかったことを理由に、病院の就職内定を取り消され精神的苦痛を受けたとして、30代男性が病院の運営法人に慰謝料の支払いを求めて訴え、札幌地裁が19年9月に法人側に165万円の支払いを命じた。

以上

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