「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

新型コロナウイルス2020.2.20:年代別の致死率について、中国4万人の患者分析論文(CCDC)より 

2020-02-20 17:24:18 | 各論:新型インフルエンザに備える

 中国で新型コロナウイルスの致死率等について、論文が出されたそうです。NHK報道2020.2.19

 年齢別の致死率で、高齢者が高く、また、基礎疾患があるかたが高く出されています。


年代別の致死率:


元データ:



基礎疾患でみる致死率:


元のデータ:


分析の対象:
男女:







元の論文:http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51

Vital Surveillances: The Epidemiological Characteristics of an Outbreak of 2019 Novel Coronavirus Diseases (COVID-19) — China, 2020




その解説:https://gigazine.net/news/20200220-most-coronavirus-infections-are-mild/


忽那賢志先生:感染症専門医 関連記事記載 2020.2.19

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200219-00163784/

もしかして新型コロナウイルス感染症かなと思ったら 病院を受診するメリットとデメリット

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新型コロナウイルス2020.2.20:マスクについて、手袋について

2020-02-20 16:55:13 | 各論:新型インフルエンザに備える

 NHKがリスクコミュニケーションの重要性を報道されていました。

 今回の新型コロナウイルス感染症におけるリスクコミュニケーションで重要なポイントをNHKは4点あげていました。




 それぞれにおいて、回答を見てみます。

1、マスクは再利用してよいか?





2、手袋は有効か?




3、どのくらい感染力を保つ?

 一般的なウイルスでは、80℃で死滅。

4、アルコールでない除菌シートの効果は?

 不確か。

以上

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新型コロナウイルス2020.2.20:市中感染症としての「新型コロナウイルス」に対応をしていくフェースに備える。ウイルス理解を:日本感染症学会緊急セミナー令和2.2.7

2020-02-20 08:44:51 | 各論:新型インフルエンザに備える

 報道でも、どこから感染したか、感染源が追えない患者発生の数が増加しています。

 市中感染症としての「新型コロナウイルス」に対する対応が求められる時期に入ろうとしています(或は、入っています)。

 対応のありかたを見い出して参りましょう。

 その際は、軽症は、一般の開業医が見て、重症者は、指定病院や二次医療機関が見る役割分担が求められることとなります。


*****ウイルス理解のために******

日本感染症学会緊急セミナー 令和2.2.7: http://www.kansensho.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=33

日本感染症学会市民セミナー 令和2.2.13: https://www.youtube.com/watch?v=5QRX7wJ1lUE
( 新型コロナウイルス2020.2.14:ご参考に。「新型コロナウイルス感染拡大に何ができる?」日本感染症学会・日本環境感染学会が市民とメディア向けセミナー録画(2020年2月13日)

日本環境感染学会 啓発ビデオ 令和2.1.21: http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=326

岩田健太郎先生 BBCインタビュー令和2.2.19 : https://www.bbc.com/japanese/video-51556982
                       https://note.com/chocolat_psyder/n/n37115c09d500
高山義勝先生 上記に対する見解      : https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2703278723058951&set=a.632257353494442&type=3&theater
神庭亮介氏分析              : https://note.com/mehori/n/nf4e8dc550dfb
ほりまさたけ氏分析            : https://note.com/mehori/n/nf4e8dc550dfb
二人の分析                : https://note.com/sheemer/n/n0e89fc0bd0d5

藤田医科大学感染症科スライド 令和2.2.15 : https://drive.google.com/file/d/1TVRj5O2yRDyAvpDfrO3KZyEY6k_E5FxV/view


岡部先生解説 令和2.2.17: http://www.med.or.jp/flv_movie/corona/01/index.html

*****厚労省 検討状況******

第38回厚生科学審議会感染症部会 資料
令和2年2月18日(火)
18:00~20:00
中央合同庁舎5号館 専用第15会議室(12階)
(東京都千代田区霞が関1-2-2)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09638.html


*****高山 義勝先生*****
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2695803523806471&set=a.167956633257852&type=3&theater




新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の臨床像について、おおむね分かってきました。敵を知ることで、戦い方も見えてきます。そのための封じ込め(時間稼ぎ)でしたから、まずは発生初期における目的に至ったと言えます。次は流行の立ち上がりに向けて、個人、家庭、学校、施設、病院、事業者・・・ それぞれに必要な備えをとりましょう。

新型コロナに感染したときの臨床像は、2つのパターンに分けられます。

まず、風邪症状が1週間ぐらい続いて、そのまま軽快するというもの。この経過をとる人が大半です。新型コロナといっても、重めに発症するわけではありません。ほんとに風邪です。ただ、普通の風邪は2,3日で治りますが、新型コロナだと長引くのが特徴です。

次に、風邪症状が1週間ぐらい続いて、倦怠感と息苦しさが出てくるもの。体がむくんだり、下痢が重なる人もいるようです。高齢者や基礎疾患のある方において、この経過をとる人が多いのですが、健康な壮年層にも見られることがあります。一方、この経過を子どもがとることは極めて稀とされています。

感染してから発症するまでの潜伏期間は5日(1-11日)ぐらいで、入院を要するほどに重症化するのは、さらに10日(9.1-12.5日)経ったころだと見積もられています。感染力が強いのは、発症から3~4日目ぐらいだと考えられていますが、重症化すると感染力も維持されて院内感染を引き起こしやすくなっています。

若者と高齢者で臨床経過が異なるので、重症化率と致命率についても世代別に考えた方がよいと思います。いまだ、世代別の疫学報告はありませんが、私個人のざっくりとした印象で言うと・・・、若者の重症化率と致命率は、統計的に見れば、ほぼゼロ%でしょう。一方、感染した高齢者の1割ぐらいが重症化して、1%ぐらいが死亡するのではないかと感じています。これは、やや甘めの見積もりであって、要介護高齢者や入院患者では、さらにリスクが高まるものと考えてください

というわけで、これから私たちは何をすべきか。もはや、流行を抑止することは主たる目的ではなくなってきました(やれることはやるべきですが)。むしろ、重症化する人を減らし、とくに新型コロナに感染して死亡する人をできる限り減らすことに力を注ぐべきです

つまり、高齢者や基礎疾患のある人に感染させないようにしましょう。そして、院内感染を防ぎましょう。これに尽きます。なお、基礎疾患のある人とは、糖尿病や高血圧、腎臓病など慢性疾患があって、定期の内服薬を要する人だと考えてください。以下、これらの方々をハイリスク者と呼びます。

ハイリスク者がいる家庭では、ウイルスを外から持ち込まないように、玄関先にアルコールを置いて帰宅時の手指衛生を徹底してください。アルコールが手に入らないなら、おしぼりでもいいです(やらないよりはマシ)。とにかく、ドアノブなどあちこちを触ってから、洗面台に行っても手遅れだってこと。

同居する家族が風邪をひいたら、ハイリスク者と接触しないよう症状が治まるまで家庭内で隔離してください。そして、風邪をひいている人が部屋を出るときは、マスクを着用させて、アルコールで手指衛生をしてください。部屋の外では、できるだけ余計なものは触らないこと。トイレに行った後は、触った場所をアルコールを染みこませたペーパータオルで拭うこと。お風呂は最後に入ること。バスタオルは絶対に共用しないこと。

こうした対応を発症してから7日間は頑張ってください。それが困難であるなら、一時的にハイリスク者を親族の家などに疎開させることも考えてください。

なお、風邪症状に過ぎないのに新型コロナかどうかを確認するためだけに、救急外来を受診することは避けてください。そこには、体調を悪化させたハイリスク者がたくさん受診しているのです。彼らへ感染させないように協力してください。また、救急外来には新型コロナの重症患者もいるかもしれません。あなたが「ただの風邪」だったとしても、救急外来を受診することで新型コロナに感染して帰ってくることになるかもしれません。

流行期には、ハイリスク者の方々が人混みを避け、なるべく自宅で過ごしていただくことも大切ですね。感染リスクのある病院に行く回数を減らすためにも、1カ月おきの外来受診を3カ月おきなど、長期処方とともに予約延長してもらうことも考えられます。かかりつけの先生に相談してみてください。

高齢者施設の感染管理は極めて重要です。100人の入所者がいる施設で新型コロナがアウトブレイクした場合、30人以上が発症し、10人以上が救急搬送を要して、数人がお亡くなりになるというイメージが必要です。このような事態を避けるためにも、全力で感染管理に取り組みましょう。

まず、外から持ち込ませないこと。流行期にあっては、原則として面会はすべて中止。物品の搬入なども玄関先で行います。どうしても入らなければならないのなら、玄関先でアルコールによる手指衛生を行って、トイレも含め共用の場所には立ち入らないように求めます。

職員についても、当然ながら玄関先で手指衛生。そして、毎朝の検温と症状確認を自己申告ではなく、管理者による指差し確認を行います。もし、軽微であっても症状があれば、絶対に休ませてください。絶対にです。勤務中であっても症状を認めたら、絶対に休ませてください。もう一度言います。絶対にです。

なお、流行期においては、出勤できる職員数が半減することも想定しなければなりません。このとき、すべての業務を継続させようとしたり、現場の判断で場当たり的に仕事をさせるのではなく、優先的に継続させるべき中核業務を決定しておくことが必要です。入居者の協力のもと、どこまで業務をスリム化できるかが勝負です。

一方、悩ましいのは通所サービスですね。ここでの感染管理を徹底することは不可能でしょう。デイケアやデイサービスをどのように運用するのか・・・。最善の方法は、流行期にはすべて休止させることです。

もちろん、その分、訪問系サービスを充実させる必要があります。通所サービスの職員に、利用者宅を巡回させるなど工夫してください。これは事業者だけで解決できる問題ではないので、市町村が主導するなどして、どうすべきかを急ぎ話し合っていただければと思います。いま、話し合ってください。

===

【追記1】ここに紹介した文章も図表も、著作権主張しません。皆さん自由に使ってください。それぞれの現場の実情に応じて改変されるのも自由ですが、その際は私の名前を引用元としないよう御配慮ください。

【追記2】神戸大学の岩田先生より、冒頭の段落において「達成した」としたのは「成功した」という印象を与える恐れがあるとの指摘がありました。政府が行ってきた検疫強化などの封じ込め策には、エビデンスを収集するための時間稼ぎという目的があります。しかしながら、その目的に「至った」のは、政府による封じ込め策による成果とは言いきれず、あるいは中国や日本国内の医療者からの迅速な臨床情報の提供など、様々な要因によるものだったと考えられます。また、政府の施策が妥当であったかについては、今後の検討を要することだと思います。そこで、ご指摘に従って「達成した」を「至った」と改めました。


******同氏*******

「いつもの風邪と同じだと感じておられるなら、いつもの風邪のように行動してください。あわてて救急を受診したり、原因ウイルスの種類を知る必要もありません。水分をしっかりとりながら、ゆっくり自宅で休んでいてください。」

このことを住民に分かりやすく伝えることができるか・・・、これが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行期における分水嶺となるでしょう。重症者のみならず、軽症者や家族までもが医療機関に殺到すれば、そこで感染してしまうリスクも高まります。いわば、武漢の二の舞ですね。

医療現場で使える診断キットが開発されることは、必ずしも朗報ではありません。確定診断を求める患者が集まり、あるいは非感染や治癒証明を求める患者たちを集めてしまうマグネット効果があるからです。そして、検査結果が出るまでのあいだに、待合室で感染を広げるかもしれません。

診断キットがあることによって医療機関は過密になり、院内感染のリスクも高まることでしょう。そもそも、インフルエンザのような特異的な治療薬もないわけですから、あえて受診する理由などなかったはずです。むしろ、高齢者や持病のある人を守るためにも、救急医療の機能を保つことに協力していただければと思います。

もちろん、息苦しさや高熱など、いつもの風邪とは違うと感じたときには、迷わずに病院を受診するようにしてください。診断キットの意義があるとすれば、こうした重症者のなかから新型コロナウイルス感染を見抜いて、カレトラなどの重症者向けの治療薬を選択することにあるのです。

このあたりのこと、理解できている政策決定者が少ないような気がします。地域における医療者の説明能力が問われていますね。

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供覧:春の火災予防、防災力向上、0~5歳(乳幼児)の事故を防ごう!、#7119、月島消防出張所新庁舎、臨港消防署他より。『りんこう消防』No.143、『消防のお知らせ』No.207

2020-02-20 08:18:29 | 防災・減災

 消防署からのお知らせを供覧致します。












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