『新型コロナウイルス感染症が発生した高齢者施設における感染対策』
高齢者施設の対策の充実に向け、中央区も知恵を絞らねばなりません。
沖縄県の取組を参考にさせていただきます。
通所施設(デイサービス)の感染連鎖の入口対策と共に、感染が侵入した後の対策が大事であることが述べられています。
******高山義浩先生より******
7月末に公開した『新型コロナウイルス感染症が発生した高齢者施設における感染対策』を改訂しました。8月の経験を踏まえたもので、昨日紹介した濃厚接触者の考え方も盛り込んでいます。
沖縄県内では、高齢者施設における集団感染が多発しました。もちろん、発生しなかった施設の方が多かったのですが、それでもウイルスを完全に防ぐことの難しさを実感させられました。
とくに通所施設(デイサービス)は地域社会に開かれており、ウイルスが持ち込まれるリスクが高く、かつ入所施設とリンクしていることから、感染連鎖の入り口となる可能性があることも学びであったと思います。
少なからぬ施設が、侵入させないための対策は検討されていましたが、侵入された場合にどうするかは、あまり考えておられなかったようでした。保健所が何とかしてくれるかというと、実際には個別への支援までは難しく、ここに紹介していることぐらいは、それぞれの施設で頑張っていかなければなりません。
県内の施設におかれては、さらに困ったことがあれば、いつでも当科(高山)までご相談ください。入居者の暮らしを守りつつ、コロナの対策をとっていくのは、病院の感染対策以上に難しいのですが、一緒に悩んでいければと思っています。
沖縄県立中部病院感染症内科:新型コロナウイルス感染症が発生した高齢者施設における感染対策(第3版)