東京都社会的責任調達指針のパブリックコメントとして、以下を提出しました。
ひとつの懸念点は、本来、義務的事項とすべきものが、推奨的事項になされており、取り組みがやらなくてもよいような誤ったメッセージになってしまっていないか、不安です。
最後のスライドで、「推奨」が異なるメッセージとならないようにと言っているのが、そのことではないかと推察しています。
委員の皆様、もう一度、本当は「義務」とすべきものが「推奨」に落ちていないか、チェックをお願いします。
記
⚫️適用範囲
調達指針は、都が行う調達の全てを対象とするとある。
しかし、概要版では、「令和7年4月:財務局契約案件から適用開始」とあり、その後、早急に、すべての局の契約案件へ適用開始を拡大することを求めます。
⚫️1.4 持続可能性確保に向けた受注者等の責任を推奨としているが、義務とすべきことについて
人権尊重及び環境保護に向けた大切なプロセスを定めており、中小企業でも自社の方針の明確化、定期的な定期的なデュー・ディリジェンス及びグリーバン ス・メカニズム(苦情処理メカニズム)などを揃えることは、可能であることから、義務化すべきと考えます。
⚫️2.1 排出する温室効果ガスの削減を、義務とすべきことについて
カーボンゼロを目指しているのだから、温室効果ガスの削減は当然のことであり、推奨ではなく、義務とすべきと考えます。
⚫️2.9 汚染防止、化学物質管理及び廃棄物処理
調達関連事業者は、工事・物品等の調達過程において、環境や人間 の健康への悪影響の回避に取り組むべきである。の点を、推奨としているが、義務とすべきである。
環境や人間の健康を悪影響の回避は、回避しない場合、その与える影響が、深刻であり、義務とすべきであると考えます。
⚫️3.4 女性の権利尊重、3.5 障害者の権利尊重、3.6 こどもの権利尊重、3.7 社会的少数者(マイノリティ)の権利尊重
いずれも、推奨となっていることが、信じがたい。すべて、義務として、女性、障がい者、こども、社会的少数者の権利を尊重すべきである。
推奨となっていることに、たいへん残念に感じます。
⚫️4.8 労働者のライフ・ワークバランスに資する労働環境整備
ライフ・ワークバランスの部分は、是非とも、達成していただきたいことであり、推奨ではなく、義務としていただきたい。
どのようなことができれば良いかについても、具体的に達成の基準を明示していただきたい。
以上
https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/other/senmonkakaigi/sr/4th/04_kaigishiryou4.pdf