STAP細胞は、すばらしい発見に違いありません。
小保方晴子チームには、あきらめることなく必ず科学的証明することを期待致します。
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http://www.asahi.com/articles/ASG3G4QXXG3GULBJ00M.html
「STAP細胞」論文問題 小保方さんら著者がコメント
2014年3月14日14時22分
「STAP細胞」の論文に多数の疑問が指摘されている問題で、小保方晴子さんら理化学研究所の著者3人が公表したコメントは次の通り。
STAP現象に関する私共の論文の不備について多方面から様々なご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのことが混乱をもたらしていることについて心よりお詫び申し上げます。本件に関して、理化学研究所で行われている調査に、今後とも迅速に応じて参る所存です。また、論文内に確認した複数の不適切または不正確な点に関しては、速やかにNatureへ報告して参りましたが論文にこうした不備が見つかったことはその信頼性を損ねるものと著者として重く受け止め、今回の論文を取り下げる可能性についても所外の共著者と連絡をとり検討しております。
今回は、経過中の調査の中間報告がなされる場であることから、書面でのコメントになりますが、適切な時期に改めて説明する機会を設け、誠意をもって対応してまいります。
2014年3月14日
小保方晴子、笹井芳樹、丹羽仁史
独立行政法人理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
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http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/digest/
2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見
-細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-
報道発表資料
ヒトを含む哺乳類では、受精卵が分裂して血液や筋肉など多様な体細胞に変わり、その種類ごとに個性づけ(分化)されます。体細胞は分化を完了するとその細胞の種類の記憶は固定され、分化を逆転させて受精卵に近い状態に逆戻りする「初期化」は、起きないとされています。初期化を引き起こすには、未受精卵への核移植である「クローン技術」や未分化性を促進する転写因子というタンパク質を作る遺伝子を細胞に導入する「iPS細胞技術」など細胞核の人為的操作が必要です。
もし「特別な環境下では、動物細胞でも“自発的な初期化”が起きうる」といったら、ほとんどの生命科学の専門家が「それは常識に反する」と異議を唱えることでしょう。しかし、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方研究ユニットリーダーを中心とする共同研究グループは、この「ありえない、起きない」という“通説”を覆す“仮説”を立て、それを実証すべく果敢に挑戦しました。
共同研究グループは、まず、マウスのリンパ球を用い、さまざまな化学物質の刺激や物理的な刺激を加え、細胞外の環境を変えることによる細胞の初期化への影響を検討しました。その過程で、酸性溶液で細胞を刺激することが初期化に効果的だと分かりました。実験では多能性細胞に特有の遺伝子「Oct4」が発現するかどうかで初期化の判断をします。詳しい解析の結果、酸性溶液処理によってリンパ球のT細胞に出現したOct4陽性細胞は、T細胞にいったん分化した細胞が初期化された結果、生じたものであることを突き止めました。また、このOct4陽性細胞は生殖細胞を含む多様な体細胞へ分化する能力をもつことが分かりました。さらに、ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞などではほとんど分化しないとされる胎盤など胚外組織に分化することも発見しました。一方で、酸性溶液処理以外にもガラス管の中に細胞を多数回通すなどの物理的な刺激や、細胞膜に穴をあける化学的刺激でも初期化を引き起こすことが分かりました。小保方研究ユニットリーダーは、こうした細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象をSTAP(刺激惹起性多能性獲得)、生じた多能性細胞をSTAP細胞と名付けました。また、STAP現象がリンパ球だけで起きるのではなく、脳、皮膚、骨格筋、肺、肝臓、心筋など他の組織の細胞でも起きることを実験で確認しました。
細胞外刺激による細胞ストレスが、分化状態にある体細胞の記憶を消去して初期化する-という今回の成果は、これまでの細胞分化や動物発生に関する常識を覆し、細胞の分化制御に関する新しい原理の存在を明らかにしたものです。細胞の分化状態の記憶を自由に消去したり、書き換えたりできる次世代の細胞操作技術となる可能性が高く、再生医学以外にも老化や免疫など幅広い研究に新しい方法論を提供します。今後、ヒト細胞への適用を検討するとともに、さらに初期化メカニズムの原理解明を進めていきます。
独立行政法人理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター センター長戦略プログラム 細胞リプログラミング研究ユニット
研究ユニットリーダー 小保方 晴子 (おぼかた はるこ)
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http://www.cdb.riken.jp/jp/index_stap.html
■STAP細胞の研究成果について
平素より本研究センターの研究活動に対してのご理解とご支援を賜りありがとうございます。今回、分化した体細胞から万能細胞へ初期化する新規のメカニズムを解明し、その万能細胞(STAP細胞)の特性を明らかにした論文を発表することが出来ました。その詳細は、本センターHPの科学ニュースなどにも詳細に説明いたしておりますので、ご参照いただければ幸いです。
本センターでは、小保方晴子研究ユニットリーダーを中心とする多くの研究者たちの共同研究体制を築き、これまでもSTAP細胞の研究を推進して参りました。今後さらにこれを充実し、独創的な研究成果を生み出し、様々な医学・生物学の研究に貢献する新しい細胞制御原理の解明と細胞操作技術の確立にセンターを挙げて励んで参ります。
一方で、今回の研究を主導した小保方晴子研究ユニットリーダーは若手の研究者であり、ユニットリーダー自身が実験に専念することが、こうした研究推進の原動力となります。そのため、今回、研究所外からの数多くのお問い合わせ、お励まし、講演等のご依頼などを電話や電子メイルなどで頂戴しておりますが、あまりにも多数であるために、個別対応が不可能な状況でございます。こうした状況につきまして、暖かいご理解をいただき、小保方晴子研究ユニットリーダーが研究に集中できる環境を確保することにご協力いただけますれば幸いです。
なお、報道関係の皆様にはその点に関する御願いを別途、広報担当より発信させていただいております。合わせてご協力のほど、御願いいたします。
今後とも何とぞ宜しくご支援のほどお願い申し上げます。
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
Top
■ 実験手技解説について
論文発表以来、研究グループでは、多くの研究者が今回の現象を再現するための一助となるよう、細かいノウハウを説明する実験プロトコルの準備に取り組んで参りました。今回、その一環として、まずSTAP細胞、STAP幹細胞、FGF4-誘導幹細胞の作製に関するより詳細な実験手技解説(Technical Tips)をNature Protocol Exchange(電子版)に2014年3月5日付けで公開しました。
[Nature Protocol Exchangeへのリンク]
[PDF]*Nature Protocol Exchangeに登録していない方はこちらをご覧下さい。
これまで研究グループに問い合わせが多かった点や間違いやすいポイントを中心に、実用的な実験ノウハウとその解説を行っています。今後、さらにより体系的なプロトコルも準備し、それらも整い次第、学術誌やオンライン媒体等で公開していく予定です。
■論文に関する指摘について
STAP細胞に関する2報の論文(Nature 505, 641-647、676-680)の図表等に関する様々な指摘については、理化学研究所として真摯に受け止め、諸内外の有識者による調査が行われています。[理研サイトへのリンク]
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■報道の皆様へ
この度、当センターの細胞リプログラミング研究ユニット(小保方晴子研究ユニットリーダー)より、STAP細胞に関する研究成果についてNature誌1月30日号に発表がありました。これを受け、同研究ユニットリーダーに非常に多くの取材のご依頼やお問合せを頂いており、個別に対応させていただくのが難しい状況にございます。研究に専念したいという本人の意向もあり、当面の間は本人の取材対応を控えさせていただくことと致しましたので、何卒ご理解、ご協力の程お願い申し上げます。
なお、今回の研究成果につきましては記者発表資料等にて詳しくご説明しております。研究内容に関するご質問につきましては引き続き広報にお問い合わせ頂きますようお願い致します。
記者発表資料:
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/
CDB科学ニュース:
http://www.cdb.riken.jp/jp/04_news/articles/14/140130_stap.html
お問い合せ先:
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 国際広報室
Email cdb-pr[at]cdb.riken.jp
Tel 078-306-3310, 3092
Fax 078-306-3090
報道の皆様には大変ご不便をおかけ致しますが、ご理解、ご協力いただけますよう重ねてお願い申し上げます。
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
国際広報室
小保方晴子チームには、あきらめることなく必ず科学的証明することを期待致します。
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「STAP細胞」論文問題 小保方さんら著者がコメント
2014年3月14日14時22分
「STAP細胞」の論文に多数の疑問が指摘されている問題で、小保方晴子さんら理化学研究所の著者3人が公表したコメントは次の通り。
STAP現象に関する私共の論文の不備について多方面から様々なご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのことが混乱をもたらしていることについて心よりお詫び申し上げます。本件に関して、理化学研究所で行われている調査に、今後とも迅速に応じて参る所存です。また、論文内に確認した複数の不適切または不正確な点に関しては、速やかにNatureへ報告して参りましたが論文にこうした不備が見つかったことはその信頼性を損ねるものと著者として重く受け止め、今回の論文を取り下げる可能性についても所外の共著者と連絡をとり検討しております。
今回は、経過中の調査の中間報告がなされる場であることから、書面でのコメントになりますが、適切な時期に改めて説明する機会を設け、誠意をもって対応してまいります。
2014年3月14日
小保方晴子、笹井芳樹、丹羽仁史
独立行政法人理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
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http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/digest/
2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見
-細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-
報道発表資料
ヒトを含む哺乳類では、受精卵が分裂して血液や筋肉など多様な体細胞に変わり、その種類ごとに個性づけ(分化)されます。体細胞は分化を完了するとその細胞の種類の記憶は固定され、分化を逆転させて受精卵に近い状態に逆戻りする「初期化」は、起きないとされています。初期化を引き起こすには、未受精卵への核移植である「クローン技術」や未分化性を促進する転写因子というタンパク質を作る遺伝子を細胞に導入する「iPS細胞技術」など細胞核の人為的操作が必要です。
もし「特別な環境下では、動物細胞でも“自発的な初期化”が起きうる」といったら、ほとんどの生命科学の専門家が「それは常識に反する」と異議を唱えることでしょう。しかし、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方研究ユニットリーダーを中心とする共同研究グループは、この「ありえない、起きない」という“通説”を覆す“仮説”を立て、それを実証すべく果敢に挑戦しました。
共同研究グループは、まず、マウスのリンパ球を用い、さまざまな化学物質の刺激や物理的な刺激を加え、細胞外の環境を変えることによる細胞の初期化への影響を検討しました。その過程で、酸性溶液で細胞を刺激することが初期化に効果的だと分かりました。実験では多能性細胞に特有の遺伝子「Oct4」が発現するかどうかで初期化の判断をします。詳しい解析の結果、酸性溶液処理によってリンパ球のT細胞に出現したOct4陽性細胞は、T細胞にいったん分化した細胞が初期化された結果、生じたものであることを突き止めました。また、このOct4陽性細胞は生殖細胞を含む多様な体細胞へ分化する能力をもつことが分かりました。さらに、ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞などではほとんど分化しないとされる胎盤など胚外組織に分化することも発見しました。一方で、酸性溶液処理以外にもガラス管の中に細胞を多数回通すなどの物理的な刺激や、細胞膜に穴をあける化学的刺激でも初期化を引き起こすことが分かりました。小保方研究ユニットリーダーは、こうした細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象をSTAP(刺激惹起性多能性獲得)、生じた多能性細胞をSTAP細胞と名付けました。また、STAP現象がリンパ球だけで起きるのではなく、脳、皮膚、骨格筋、肺、肝臓、心筋など他の組織の細胞でも起きることを実験で確認しました。
細胞外刺激による細胞ストレスが、分化状態にある体細胞の記憶を消去して初期化する-という今回の成果は、これまでの細胞分化や動物発生に関する常識を覆し、細胞の分化制御に関する新しい原理の存在を明らかにしたものです。細胞の分化状態の記憶を自由に消去したり、書き換えたりできる次世代の細胞操作技術となる可能性が高く、再生医学以外にも老化や免疫など幅広い研究に新しい方法論を提供します。今後、ヒト細胞への適用を検討するとともに、さらに初期化メカニズムの原理解明を進めていきます。
独立行政法人理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター センター長戦略プログラム 細胞リプログラミング研究ユニット
研究ユニットリーダー 小保方 晴子 (おぼかた はるこ)
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http://www.cdb.riken.jp/jp/index_stap.html
■STAP細胞の研究成果について
平素より本研究センターの研究活動に対してのご理解とご支援を賜りありがとうございます。今回、分化した体細胞から万能細胞へ初期化する新規のメカニズムを解明し、その万能細胞(STAP細胞)の特性を明らかにした論文を発表することが出来ました。その詳細は、本センターHPの科学ニュースなどにも詳細に説明いたしておりますので、ご参照いただければ幸いです。
本センターでは、小保方晴子研究ユニットリーダーを中心とする多くの研究者たちの共同研究体制を築き、これまでもSTAP細胞の研究を推進して参りました。今後さらにこれを充実し、独創的な研究成果を生み出し、様々な医学・生物学の研究に貢献する新しい細胞制御原理の解明と細胞操作技術の確立にセンターを挙げて励んで参ります。
一方で、今回の研究を主導した小保方晴子研究ユニットリーダーは若手の研究者であり、ユニットリーダー自身が実験に専念することが、こうした研究推進の原動力となります。そのため、今回、研究所外からの数多くのお問い合わせ、お励まし、講演等のご依頼などを電話や電子メイルなどで頂戴しておりますが、あまりにも多数であるために、個別対応が不可能な状況でございます。こうした状況につきまして、暖かいご理解をいただき、小保方晴子研究ユニットリーダーが研究に集中できる環境を確保することにご協力いただけますれば幸いです。
なお、報道関係の皆様にはその点に関する御願いを別途、広報担当より発信させていただいております。合わせてご協力のほど、御願いいたします。
今後とも何とぞ宜しくご支援のほどお願い申し上げます。
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
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■ 実験手技解説について
論文発表以来、研究グループでは、多くの研究者が今回の現象を再現するための一助となるよう、細かいノウハウを説明する実験プロトコルの準備に取り組んで参りました。今回、その一環として、まずSTAP細胞、STAP幹細胞、FGF4-誘導幹細胞の作製に関するより詳細な実験手技解説(Technical Tips)をNature Protocol Exchange(電子版)に2014年3月5日付けで公開しました。
[Nature Protocol Exchangeへのリンク]
[PDF]*Nature Protocol Exchangeに登録していない方はこちらをご覧下さい。
これまで研究グループに問い合わせが多かった点や間違いやすいポイントを中心に、実用的な実験ノウハウとその解説を行っています。今後、さらにより体系的なプロトコルも準備し、それらも整い次第、学術誌やオンライン媒体等で公開していく予定です。
■論文に関する指摘について
STAP細胞に関する2報の論文(Nature 505, 641-647、676-680)の図表等に関する様々な指摘については、理化学研究所として真摯に受け止め、諸内外の有識者による調査が行われています。[理研サイトへのリンク]
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■報道の皆様へ
この度、当センターの細胞リプログラミング研究ユニット(小保方晴子研究ユニットリーダー)より、STAP細胞に関する研究成果についてNature誌1月30日号に発表がありました。これを受け、同研究ユニットリーダーに非常に多くの取材のご依頼やお問合せを頂いており、個別に対応させていただくのが難しい状況にございます。研究に専念したいという本人の意向もあり、当面の間は本人の取材対応を控えさせていただくことと致しましたので、何卒ご理解、ご協力の程お願い申し上げます。
なお、今回の研究成果につきましては記者発表資料等にて詳しくご説明しております。研究内容に関するご質問につきましては引き続き広報にお問い合わせ頂きますようお願い致します。
記者発表資料:
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/
CDB科学ニュース:
http://www.cdb.riken.jp/jp/04_news/articles/14/140130_stap.html
お問い合せ先:
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 国際広報室
Email cdb-pr[at]cdb.riken.jp
Tel 078-306-3310, 3092
Fax 078-306-3090
報道の皆様には大変ご不便をおかけ致しますが、ご理解、ご協力いただけますよう重ねてお願い申し上げます。
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
国際広報室