「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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『中央区高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画』へのパブリックコメント

2024-01-06 00:00:37 | 意見書提出

「中央区高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画」へのパブリックコメントを提出致します。

よろしくご検討の程、お願い致します。

 

第1、総論

1、パブリックコメントの実施時期について

 今回の12/12(火)-1/5(金)は、年末年始のたいへん忙しい時期であり、皆多忙であり、パブリックコメントを考えてられないのが実情ではないかと考える。正月休みをまたいでいただいたのはありがたいが、成人の日の連休を明けた1/9(火)にしていただけるとありがたいと考えます。

2、「目標7 まちづくり」の創設

「まちづくり」を目標のひとつに掲げ、「目標7まちづくり」で位置づけることを求める。

理由:目標6すまいとともに、まち全体が、高齢者の健康に与える影響が大きい。例えば、バリアフリーも、まちづくりのハードの面から、高齢者の健康に与える影響が大である。出歩きたくし、かつ、出歩きやすくし、健康に寄与する施策である。江戸バス無料化もまさに、まちづくりのソフトの面からの高齢者の健康へのアプローチであり、出歩きたくし、かつ、出歩きやすくし、高齢者の健康を増進させている。ぜひ、このようなまちづくり施策を積極的に取り入れていくために、目標の7としてかかげていただきたい。

3,重点事業のKPIの表示

 KPIとして事業目標を令和6年度、令和7年度、令和8年度と掲げているのは、よいと思う。もうひとつ令和5年度の実績の数も枠を作って掲載いただきたい。令和6年度以降に数字を並べられても、比較の使用がない。また、充実なり増加なり記載があるが、令和5年度の数があっての増加や充実を実感できる。現状の実績を掲載することを強く求めます。

 できれば、数の比較としては、同時期の『障害者計画』がしているように、前期の介護保険計画期間の数字の変化をいれていただけるとなおよいと考えます。すなわち、第8期の令和3年度、同4年度、同5年度の実績の記載をお願いします。

4,各課との連携の強化

 主な事業には、区民カレッジ、「はるみらい」など他の課の事業も書かれていることに、心より敬意を表します。ぜひ、高齢者福祉の向上に資する事業は、高齢福祉課の枠を超えても、積極的に記載をお願いします。事業名の下に()で所管課も書いていただけるとなおわかりやすいです。

 

5,同時期策定中の『第2期データヘルス計画・第4期特定健康診査等実施計画』との有機的な連携(66頁)

 同時期にデータヘルス計画も策定中である。そして本計画では、「データを活用した個別の相談・指導」を重点事業にいれようとしている。どうか、データヘルス計画と有機的な連携体制を取っていただきたい。そのために、データヘルス計画側に、個別保健事業の目標に「フレイル予防」の追加を願う。

 

6,高齢者の通いの場の学校内での開設、多世代交流の視点の追加

 せっかくの学校スペースがあるのだから、そこに高齢者の通いの場も作り、プレディ・学童と高齢者の通いの場との児童と高齢者の交流をもっともっと活発化し、多世代交流を促進すべきと考える。

理由:多世代交流により、高齢者から子ども達は知恵・知識を吸収し、高齢者にとっては、子ども達から元気をもらえるし、万が一の際に、災害時の避難などで児童・生徒が、その高齢者を見守ることが、顔の見える関係性から可能になると考えるから。

7,シンポジウム開催について

 本計画の策定にあたり、シンポジウムを開催し、本計画の内容の紹介や区民からの意見の聴取をされようとしたことは、心より敬意を表します。ぜひ、毎年、シンポジウムを開催し、本計画の進捗の確認と区民からの意見の聴取を引き続きお願いします。

 また、同シンポジウムで当日出された意見も、ぜひ、本計画に反映をいただきたい。

第2、各論

1、重点事業 高齢者通いの場(60頁)の活動内容の発信

 高齢者通いの場でなされている内容の情報発信を、紙媒体やネットで紹介し、その活動内容を知れるようにし、参加の輪の拡大につなげていただきたい。

 理由:やっている内容がわからないと、参加を考えているひとも参加のぜひの判断ができないため、情報提供をするため。

2,デジタルデバイド(64頁)対策、一人一台タブレット配布

 小学校のタブレット更新にあたり、中古タブレットが多数出る。払い下げを受け、それを希望する高齢者へ譲渡あるいは格安販売することを検討いただきたい。

理由:タブレットにより、さらに多くの情報をえられるし、行政のDxに高齢者もついていけるようにするため。

 

3,ウオーキングのインセンティブの向上(66頁)、ポイント制導入

 ウオーキングの歩数分をポイントがたまるようにし、そのたまった分を応援するNPOなどにポイントが寄付されお金として落ちるようにするなどして、ウオーキングのインセンティブを高める仕組みを取り入れていただきたい。

 ポイント制は、共通ポイントとして、元気高齢者人材バンクでの活動もポイントにしたり、社会貢献した分も同じようにポイントがたまるようにしていただきたい。

理由:インセンティブを高め、ウオーキングを奨励するため。

 

4、「元気高齢者人材バンク」の学校での貢献(66頁)

 学校でのクラブ指導員や学童・プレディ・不登校の子どもの居場所の見守りなど、元気高齢者の学校内での活躍の場を、積極的に開拓したり、学校と高齢者をつなぐコーディネーターを配置するなどお願いしたい。

理由:やりがい、いきがいを学校内の子ども達と接する中で高めていただきたいと考えるから。

 

5,包括的相談体制の構築(70頁)

 ぜひ、あらゆる問題が、ひとつの窓口で包括的に相談でき、包括的な内容で指導がうけられるようにお願いしたい。

 また、障害者サービスも介護事業で利用ができるように障害のところも含め包括的に相談に乗ってもらえるように体制整備をお願いしたい。

 相談支援包括化推進員とは、どのようなひとなのか脚注に解説をお願いしたい。

 

6,全員の個別避難計画の作成(80頁)

 個別避難計画の作成を重点事業にしていただいている点に心より敬意を表します。ぜひ、8002名の全員の個別避難計画作成をお願いしたい。

 そのためには、ひな形をつくっていただいて配布し、各自の個別の事業に合わせて、福祉避難所などの名前をいれられるようにお願いします。

理由:首都直下地震はいつきてもおかしくないから。

 

7、児童・生徒が認知症サポーターになること(82頁)

 子ども向け認知症サポーター養成講座の説明記事(82頁)があるが、学童・プレディの場でも養成講座をしていただき、子ども達の間でも、養成講座に参加し、気軽にサポーターになれるように環境整備をお願いしたい。

8,介護離職をゼロにすること(109頁)

 介護離職をゼロにするように、きめ細かな家族介護者等への支援をお願いします。

 介護休暇をとるかたへの介護休暇手当の区独自の補助も創設をお願いします。

9,介護人材の確保において、「外国人人材の採用の促進」を追加し、重点事業として行うこと

 介護人材の不足は深刻であり、外国人人材を入れても追いつかない可能性が言われている。本計画では、外国人人材の採用の促進に関しての記載がそもそもない。

 事業として、外国人人材の採用の促進を追加するとともに、重点事業として推進自体もお願いしたい。

以上

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