「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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「第四次中央区子ども読書活動推進計画中間報告」に対する意見書

2023-01-06 22:20:29 | 意見書提出

教育委員会事務局図書文化財課事業調整係 御中

お世話様になり、ありがとうございます。
「第四次中央区子ども読書活動推進計画中間報告」に対する意見を提出致します。
よろしくご検討の程、お願い申し上げます。

意見の内容について

第1,総論

1,子ども読書活動推進委員会の設置について
 子どもに関わる計画であり、児童・生徒代表から構成される「子ども読書活動推進委員会」を構成し、その委員会で、本計画の原案の作成とパブリックコメントの採用の検討を行って作成をするべきと考えます。
 大人がよいと思って作成するわけであるが、それが子どもに合っているとは必ずしも言えないこともあります。
 アンケートを実施していても、それは実態調査であって、意見聴取ではありません。
子ども達に計画策定に向けた参加の機会を与え、意見を聴取しながら、計画案の作成を行っていただけますようにお願いします。
 今からでも遅くないので、最終案の作成の前に、委員会の設置をお願いします。
無理であるならば、計画の進捗評価のために、委員会を立ち上げることを、最悪でも、次回の第五次を作成する際には、委員会での検討をまずは行うことをお願いします。

2,人材の育成について
 図書館司書、司書教諭、学校図書館指導員、図書館委員が、円滑な連携がなされ、それぞれの学校において読書が楽しめる環境が整備されますことをどうかよろしくお願い致します。
 各人材をどのように育成するかを事業として位置づけをお願いします。

3,計画の進捗状況の把握の方法について
 様々な魅力あふれる事業が展開される予定となっています。
 それぞれがどのように展開されているかを、毎年、進捗状況を把握できればよいと思いますが、どのように公表していくおつもりでしょうか。
 是非、ホームページなどで、毎年の事業の進捗の公表をお願いします。
 重要なデータは、『教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の結果に関する報告書』での報告もお願いします。

4,読書をしない子ども達について
 本計画で、最重要な課題を抜粋します。
 「しかしながら、小中学生へのアンケートによると、直近の1ヶ月で1冊も本を読まなかったと答えた小学生は11.0%、中学生は28.6%で、その理由として小学生では「本を読むのが嫌いだから」が最も多く、中学生では「読みたい本がないから」次いで「時間がないから」が多いという結果となりました。」
 この解消ができることが、本計画の肝だと考えます。
「読書は、楽しい」といかに持っていけるか。(一方、スマホは不要です。百害あって一利なしと言い切ってもよいと医師として考えます。少なくとも中学生までは持つべきものではありません。)
 この数値の改善が一番の指標になると思います。

第2,各論
1,図書館協議会設置(図書館法第14条)について
 区民の声を図書館運営に反映しやすくするために、図書館協議会を設置して、運営することをお願いします。

2,新規事業「まちかど図書館」設置の提案
 各自の家や商店の前に家の前や路地に、本棚を置いて、無料貸出本を設置し、地域のだれもが自由に借りられるようにする事業です。
 スペースを有し、やりたいひとがそれぞれボランティアでやる事業で、図書館が、やっている人たちの取りまとめや設置場所の情報提供をしてくださるとありがたいです。
 図書カードや貸出し期限などはなく、すべて善意のもとで実施します。返却本は、紫外線消毒等を施し、再閲覧に供します。
 昨秋から、試しに月島地域でやってみましたが、うまく経過しています。
 地域全体で子ども達の居場所をつくる事業の一環にもなると考えます。

3,晴海図書館設置にあたり区民会議設置を(14頁)
 晴海図書館を設置に当たり、前述の「子ども読書活動推進委員会」あるいは「区民会議」を設置するなどして、話し合いの場を持ち、区民のアイデアを活かした図書館づくりをすることを提案します。

4,電子書籍貸し出し(14頁)について子ども達が持つタブレットとの連携
 子ども達が貸与されているタブレットで電子書籍が借りられるようになるようにお願いします。(すでに可能なっているのであれば、すいません。)

5,プレディの学校図書館活用(23頁)
 ぜひ、プレディのサポーターを、地域の人が参加することによって増員して、学校図書館を活用している子ども達の見守りができるようにしてください。

6,地域包括ケアの拠点など地域課題を解決する場としての図書館
 図書館が地域包括ケアで重要な役割を担っていることが、2022年10月山梨県で開催された日本公衆衛生学会においてもシンポジウムとして取り上げられています。
 例えば、「本の森ちゅうおう」の事前内覧会の際に、すでに「認知症コーナー」を図書館司書の皆様の手によって出来上がっていました。
 そのような情報発信をはじめ、様々なかたが訪れる施設の特性ゆえ、図書館への来館者のご様子から「気づき」を得て、適切な支援者へ「つなぐ」ことに期待をしたいです。図書館に、子ども達の見守り機能を持たせていただきたいです。
 地域のひとの社会貢献のために図書館が場を提供することも期待をします。
 地域の担い手が地域包括ケアの学びや「気づき」そして交流の場として「本の森ちゅうおう」など図書館が役立てられることを強く望みます。

7,「プラネタリウム」の運用にも言及下さい。
 図書館との附属の存在であり、プラネタリウムを用いて、宇宙や天体の不思議を伝えていくことを事業として謳うことをお願いします。

以上

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